2020/07/17 英世
昨年末からカルチャーセンターの童話講座に通っている(といってもコロナで結構休みだったからまだあまり通っていないとも言える)。いつも習い事は何かしらの技術や知識が明確に得られそうなものしかやってこなかったので、始める時はすごく迷ったけど、これがなんと、とても楽しいのですよ。
何らかのお題を与えられて、それらを入れて書いたり、有名な短編小説の<その後>を書いたり、いつも色々。普段はお上品な誰かのお母さん、誰かの奥さん、仕事場の上司をやっているであろう面々が、なんだかわからん、やべぇ!物語を書いてきて、それが皆全然違う出来なもんだから、これが個性ってやつで、みんなそれぞれ才能があるんだよなー、と目頭が熱くなるような良い講座です。
私は野口英世が自分の伝記から出てきて、ご飯おごってくれる、みたいな感じの物語を書いたら皆にすごく褒めてもらって、講座が終わった後に他の生徒さんから「すごく良いから絶対完成させて!」って言われて、なんかわからんけど泣きそうになった。こういう事を励ましあって頑張ったりするのが、なんか懐かしくて嬉しいのかもしれないな。
だけど、新しく入った人が話を全て『自分の父親が酒乱で家に居場所がなかったこと』に持っていってしまう人で、何度も何度も酒乱の話になり、危険を察知した先生が
「どこの家でも大なり小なり、そんなことはあるもんですよ」
と言い静かに応戦したものの酒乱の話は終わらず、それどころか不幸っぷりが認められなかったのが不服だったようで
「そうですかぁ?」
と、また酒乱の話に戻ってしまった。
これからもきっと酒乱の話をされるんだろうなぁ、と考えると非常に憂鬱で、今度その話になったら『その話はブログにでも書いて世界に発信しろや!』と言ってしまいそうな私です。
中途半端な不幸話は超つまらねえのよ。
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