サチコのことわざウナ20「おかわり熱波、3回目にはそっと出し」
おはようございます。
今日も朝活、朝投稿の、サウナのサチコです。今朝は雨の音で目が覚めました。別に外出の予定もないのに、何となく憂鬱。でもどこからか鳥のさえずりが聞こえてきます。窓を開けて空気を入れ替えると、ウィルスが蔓延しているなんて思いもよらないほど、爽やかな風が通り抜けていく。今日も元気に「サチコのことわざウナ」を始めます!
この「サチコのことわざウナ」も、とうとう20回目を迎えました!!
記念すべき20個目のことわざウナは「おかわり熱波、3回目にはそっと出し」。元のことわざは「居候、三杯目にはそっと出し」です。え? 「居候」を知らない? そうかー。そうきたか。では若い読者のために説明します。
「居候とは他人の家に無料で厄介になる人のこと。そういう人が食事の際に3杯目のおかわりをするときは、遠慮がちにそっと茶碗を出す」という意味です。これは居候の肩身の狭さを詠んだ川柳が、ことわざになったものだそうです。で、これをサウナでは
「おかわり熱波、3回目にはそっと出し」と言います。
つまりこちら↓
熱波師「おかわりいかがですか?」
サチコ「お願いします(遠慮がちに両手を差し出す)」
熱波師M「あなた3回目・・・」
ということです。
ちなみに熱波師Mというのは、熱波師のMさんという意味ではなく、シナリオの記号でモノローグ(独り言)のことを指します。
それは置いといて。
サウナで「おかわりロウリュ」「おかわり熱波」なるものがあるとは、知りませんでした。私が体験したときは一人一回きりでしたから、「おかわり」を尋ねられたことはありません。熱波師がまるで夕食の時のように「おかわりいかがですか?」と聞くなんて面白い。でもさすがに3回おかわりする人はいないかな(笑)。
自分がおかわりしたい!と思うのに何だか言い出しにくいのは、周りに「図々しい」と思われるかもと心配するから。自分の欲望を満たすか、他者との関係を重視するか、迷うところです。
私はわがままなのでこういう時、大抵自分の欲望が勝ってしまうのですが、日本人の多くは相手の迷惑や気持ちを配慮して我慢するんでしょうね。
ここでサチコの体験談が来ると思ったでしょう?
今日はしません。だって私が人の気持ちも考えず自分のわがままを通した話をしたら、そんな女だったのかと思われちゃうし。反対に人のために自分の気持ちを押し殺した美談をすれば、何だよ自慢かよと思われちゃうし。どっちにしてもいいことないですから。
嫌な女ですって? 知ってます(笑)
たまにはさっくり短めに。 今日はこの辺で。
え? 早い?
仕方ないなー。それじゃあ皆さんのために、私のとっておきの体験をお話しすることにしましょう。やっぱりするんかい。
中学の頃。
私は鈴木くん(仮名)という男の子が好きでした。でもうまく話せなくて、私はいつも鈴木くんの親友の佐藤くん(仮名)に話しかけ、楽しくおしゃべりしてました。鈴木くんの方をチラチラ見ながらね。そしたら佐藤くんが急に私に「付き合おう」と言って来たのです。
あ。 noteを閉じないで。すぐ終わりますから。
クラスのみんなは、私が絶対佐藤くんにオーケーすると思って、ニヤニヤしながらこっちを見ています。その中に鈴木くんもいました。ショックでした。「ああ、鈴木くんは私のことなんて、何とも思ってなかったんだ」と。
さて私は後日、佐藤くんに何て返事をしたでしょう。
① 自分の気持ちを尊重し、「私、実はあなたの親友の鈴木くんが好きなの」と正直に言った。
② 鈴木くんに脈はなさそうだし、佐藤くんの気持ちを尊重して「いいよ」と承諾した。
③ 「受験も近いし、私今は誰かと付き合うつもりないから」と優等生を気取った。
答えは③です。当たりました?
ちなみに私は優等生ではないし、その頃、恋愛以上に興味のあるものなどありません。でも他にいい方法が浮かびませんでした。自分の気持ちを大事にすれば、佐藤くんとは付き合えない。でもこれまでの自分の態度を考えれば、正直に言うことは佐藤くんをひどく傷つける。佐藤くんと鈴木くんの関係も気まずくなる。一番いいのは自分も諦めるから、自分のことも諦めてもらうことだ。そう思ったのです。この頃が一番大人だった(笑)
今の私なら「えー、私のこと好きだったの? 気づかなかったー」と言いながら少しずつ距離を置き、ほとぼりが冷めた頃、密かに本命にアタック!ですね。
ちなみに私が好きだった鈴木くんは高校卒業後、消息不明に。私がフッた佐藤くんは現役で慶應大学に進学し、卒業後もエリートコースをまっしぐらだと風の噂で聞きました。風は風でも、私に2回目の「おかわり熱波」はありません。
人の気持ち(立場)を尊重するか、自分の気持ち(立場)を尊重するか。
例えばあなたが熱波師だったとして。
お客さんから3回目の熱波をおかわりされた時、「また頼むの?」と捉えるか、「そんなにいい風だったのかな」と捉えるかで随分違って来ます。どちらにしても風を送ることになるのなら、私は後者でありたい。それが互いの気持ち(立場)を尊重することになると思うからです。どちらにするかではなく、どちらも大事にしたい。中学の頃の私のように(笑)。
それではほんとに今日はこの辺で。
明日も「サチコのことわざウナ」でお待ちしています。
サウナのサチコより。
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