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「あきらめる」じゃなく「手放す」

(次世代の人たちに、伝えたいメッセージや感じたこと、もしかしたらお役に立つかもしれないな、と思うことを思いつくままに書いています。)

コーチという仕事柄、たくさんの方々のお話を聞くのだけれど、いっぱいいっぱいに抱えてしんどそうな人って、けっこう多いなあ、と感じます。
コーチというのは客観的な視点でもって、相手の方が気づいていないこと、見えていないことを伝える、という役目もあると思っているのですが
(もちろんそれを受け入れるかどうかは相手次第です。
「私からはこう見えている」というだけのことなので。。)
それを伝えると
「そうなんです。
キャパオーバーなんです。」
私「その中でどうしてもやりたいことは何ですか?
今、やらなくても良いことがあるとすれば何ですか?
あなたがやらなくても良いことがあるとしたら、何ですか?」
優先順位をつけるとか、あとでやってもいいこと、他の人に代わってもらえることを区別し整理していくことは、大事だなあ、と思います。
忙しいと頭ごちゃごちゃになりがちですし。

もう一つ大事だな、と思っているのは「手放す」ということ。
考えても仕方がないこと、
がんばってもがんばっても状況を変えられないこと
状況は変えられる!だから私はがんばる!と思ったら、もちろんそれは良き。
ただ時には「手放す」という選択肢もあり、かなあ、と思います。
というと
「あきらめるのは嫌です」
っていう人いるけど、「あきらめる」のではなく、主体的に能動的に「手放す」ことを選択する。
「負けた気がする」
っていう人もいるけど、「手放す」ことは自分が決める、つまり自分は納得するのですからね。
勝ち負けじゃない。

一つ思いだすのは、ムスコが思春期の頃。
ふてくされて、感じ悪くて^_^;、何考えているかわからなくて^_^;、私はずいぶんいろいろ言ったりやったりしたものでした。
そのたびにいよいよ反抗はひどくなり、本当に途方に暮れた私は
「一体、お母さんは何が出来るの?」ときいたら
「ほっといてくれたらいい。」とあっさり言われた、という体験があります。
私が「手放す」を意識した体験でした。
で、手放しましたよ。
楽になりました。
ムスコは変わらずふてくされていましたが、数年後、
ちゃんと大学生になり、ちゃんと大人になりました。
良かった(笑)

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