【観劇感想】「怪盗探偵山猫 the Stage ~船上の狂想曲~」を観て
通称「猫ステ」に行って参りました。ミステリ作品を舞台で観ることは初めてでしたが、面白い!!アクションもバチバチで見応え満載の素敵作品だったので記録に残したいと思います。
まずは、千秋楽から3公演しかチケットを所持していなかった為ヒヤヒヤしていた私。杞憂でした。このご時世で、欠けることなく千秋楽まで走りきった素晴らしさ。おめでとうございます!ありがとうございます!観劇できて幸せでした!
そして、大手町三井ホールは、初めて入った箱でしたが、きれいな建物でしたし、ご時世のせいか落ち着いた雰囲気で好きでした。平面の座席は、位置によっては見づらそうではあったものの今回はそれほど苦ではありませんでした!ただ、次も同じ箱がいいかと問われるとちょっと悩みます笑
「怪盗探偵山猫」シリーズについては、原作が小説であることと、ドラマ化してたな……ということだけ知っている人間です。
此処から先は、舞台を観て好きなところを、ただただ好きだという感想。ミステリ作品故に、ネタバレしたくないのですが、しないと語れぬ部分が多いため此処から先はぜひ作品を観てから読んで頂けたらなと思います。
ネタバレ注意
開場から開演までの間、むき出しのスポットライトが会場を照らす。サーチライトの様に、照明は動き続ける。色も変わってゆく。高まる気持ち。待ち時間も動きがあって楽しいものだった。
そして、幕が上がる。
ちなみに私が見た座席はコチラ
1/29ソワレ:下手
1/30マチソワ:下手→センター寄り上手
本当のセンターで観ていないということもあるが、上下で見えるものが異なる点でも通うのが(様々な位置からみることが)楽しい舞台だった。
演技も異なるし見えるものも異なる。日替り展開されていた箇所もいつも楽しく、私はドツボに入ってしまい、関係ないシーンでも思い出し笑いしそうになるくらいだった。間のとり方、テンション感、最高かな!海老沼さん可愛くて……。いや、本当に好きだった。
冒頭シーンの楽しさがたまらない。流れるような動きは、初見のワクワク感を煽り、2回目以降だとドキドキ感を煽る。
グラスを揺らす海老沼さんは何を思っているのか考えてしまった。そして、、、。ここは本当に2回目以降よりたまらないシーンとなった。
山猫が、軽々と舞台を駆け巡っていく。アクションが楽しい。鮫島のナイフの演出も、わかっていても楽しくて、目が忙しかった。手品のようなあれこれが目の前で繰り広げられる様に、心ワクワクした。
楽しくて、内心ワイワイ♪していたが、私は、気付いてなかったのだ。ミステリ作品であることを。それぞれの思惑、ミスリードを誘いながらまさに目の前で謎が明るみになっていくことの楽しさを!
記憶喪失の海老沼をキーに二転三転していくストーリー。そのストーリーも面白いのだが、それを演じるキャストを見るのがまた面白い!それぞれが、知っている情報と知らない情報、思惑、色々なものが混ざり合っていく姿をみることはなんと楽しいのか!
そう、これは、舞台だ!
ということを思い出した瞬間でもある。
すると、1回目のが先が見えないドキドキ感から2回め以降は、知っているがゆえのドキドキに変わる!
そして、脚本を読んでより好きになった。(なんですぐ会場で売り切れにさせてたんだっ!これは!読んだらより、より、たのしいじゃないかぁーーーと言いたい)
ということで、えぇ!
とっても楽しかったのです!
ここから下は、より私感満載のほぼ定点視点の最前列レポなどを順不同で
海老沼こと勝吾さんを観たくて観劇した私です。記憶喪失の男!!そうきたか〜と思ってました!楽しい!
そして、回想シーンと記憶喪失シーンと記憶回復シーンの差が!もう楽しくてたまらなかった〜!
そして、鵜飼が話をしているところで海老沼が涙を流していて、海老沼は相手に寄り添うことができる男なのかと感じた。
山猫と海老沼でセリフを被せるシーンでは、千秋楽とそれ以外で声量バランスが変わった気がした。悪いとか良いとかではなく、今回の流れ的にはこっちみたいな感じがして、色々きけたのが楽しかった。
とにかく真っ直ぐ(悪く言えば頑固)な海老沼さんが愛おしかった……。記憶がないゆえの純粋な反応だったり、新たな情報を得たときの反応が、観ていてたまらなかった。記憶を取り戻したあとは、佇まいから変わっていくようで、好きが溢れてました!足めっちゃきれいに上がるな……スゴ!も感激ポイントでした!
あと、山猫さん時限爆弾止めてた!ちゃんとタイマー付いてるし、ちゃんとタイマー止まってるし!おおお!!と感動した。(配信映ってたのかしら)
山猫が侵入するために洋服はぐシーンで、本当にひっぱてましたね笑
鮫島が最後の方で剣を振るんですけど風を感じました。
海月が落とした何かを山猫がさり気なく舞台の上からどかした姿をみて、プロだ……と感激してました。
海月、めっちゃ好きです。
鵜飼から見えない角度の海月、表情違う気がしてたまらなかったーーー!
鵜飼さんも。本当に好き。もうさ、どうしちゃったのさ。君はそんなことするやつじゃないはずだっ!って言いたくて仕方ない〜
里佳子さん。好き。
坂又くん。好き……
いや…みんな好き……って感じでしたね。
もちろん、シナリオ的にもぐぐぐっと刺さる言葉がありましたね〜。これが、山猫シリーズ?!と思うと、既刊全て買ったので読むのが楽しみです。
正義ではないと自覚している者の正義感と言いますか、善悪観念と言いますか、スタンス?がとても楽しい!
ということで、手元に、円盤が届く日を待ってます!!