小一の壁突破のヒント 経験ワーママ・パパに聞いた「学童保育」のリアル(前編)
こんにちは。神戸を拠点に、共働き家族のキャリアと交流のコミュニティを運営しています、「こ・ねくすと」です。
ワーママ・パパの皆様、いつも仕事に子育てに家事にお疲れ様です。
来春から小学校に入学するお子さんがいるご家庭も多いのではないかと思います。
ちょうど11月ごろから、入学前検診や学童保育の申し込みなどが始まってくる時期。いよいよやってくる「小一の壁」にドキドキされているのではないでしょうか?
今回は小一の壁の中でも大きな要素である学童保育について、アンケートを実施しました。京阪神を中心に東京から福岡まで実際に小一の壁を経験したワーママ・パパに回答いただきました。ちょうど第一子の小一の壁を乗り越えた方から、すでにお子さんが中学・高校・大学生の方まで、多くの世代の経験者の声が詰まっています。
経験者の声を参考に、「小一の壁」の不安の正体を知り、それを解消していくためのヒントにして頂ければと思います。
少し長いので、まずは前編です。
アンケート概要
● アンケート実施主体:こ・ねくすと
● アンケート実施時期:2020/9/21~10/8
● 実施方法:SNSやメールを通じて、京阪神を中心に小学生の子供をもつワーママ・パパに依頼
● アンケート回答数:41人(ワーママ:39、ワーパパ:2)
● 現在のお子さんの学年(複数回答可)
乳幼児:29人、小1:11人、小2:12人、小3:7人、小4:7人、小5:8人、小6:3人、中学生:6人、高校生:1人、大学生:1人
● 回答者内訳(以下参照)
質問1:小学校就学前はお子さんをどこに通わせていましたか?(複数回答可)
預けていた施設としては、9割近くの方が保育園・こども園の方が多く、施設の立地としては、家の近くを選択されていた方が8割を超えていました。
質問2:どのタイプの学童保育に通っています(ました)か?(複数回答可)
民設・民間学童保育が増えてきてはいるものの、多くの方が公設学童保育に通わせていることがわかりました。一方、自治体によっては公設学童保育自体が存在しないというところもあるようです(例:大阪市)。
学童保育の状況は、自治体によってかなり違いがあるので、まずはお住いの自治体窓口や近隣の学童保育に問い合わせてみるのが確実です。
回答いただいた方の中には、「公設学童保育と民間学童保育を併用している」という方もいらっしゃいました。フルで民間だと費用が掛かりすぎるけど、公設だと習い事関係や保育時間がちょっとというような方には参考にしてみてもらうといいアイディアかもしれません
ここがポイント!
● 公設学童保育のない自治体もあるため、自治体窓口や近隣学童保育に問い合わせると確実
● 公設/民間学童を併用する方法もあり
参考:公設・民設・民間学童保育の違い(神戸市の場合)
自治体によって変わってくるところもあるので、ここでは神戸市を例にお話していきます。
● 公設学童保育:行政が管轄していて、小学校の中や児童館などで開所している、昔からある学童保育のこと。小学校校区内に1~数か所あり、管轄は行政だが実際の運営は、社会福祉法人やNPOなど様々。見守られた公園で放課後を過ごすというイメージ。
● 民設学童保育:運営費の一部を行政が助成している半官半民の学童保育のこと。子供の放課後の過ごし方を大切にした手厚くしすぎないサービスを提供するなど、各学童によっていろいろな過ごし方ができるところが特色の一つ。
● 民間学童:行政とは関係なく、個人や民間企業などが運営している学童保育のこと。送迎や習い事付きなど親にとってほしいサービスを提供してくれるところが特色の一つ。
校区ごとに開設されている公設学童保育と違い、民設学童保育と民間学童保育は、地域によって有無があるので、自分の住んでいる地域にはどんな学童保育があるのかは、調べてみるといいかなと思います。
質問3:おおよそで良いので、月いくらくらいかかるかを、近いものから選んで下さい (通常期)
公設学童保育を利用している方はだいたい20,000円までということでした。民設学童保育利用の方が20,000~50,000円、民間学童保育利用の方が30,000円~80,000円という回答でした。
ここがポイント!
● 公設学童保育利用の方は20,000円まで
● 民設学童保育利用の方が20,000~50,000円、民間学童保育の方で30,000~50,000円
質問4:おおよそで良いので、月いくらくらいかかるかを、近いものから選んで下さい (長期休暇期)
通常期も長期休暇期も保育料の変わらない公設学童保育を利用している方は、質問2と変わらず20,000円までということでした。
一方、昼食の提供や長期休暇ならではのイベントなどを開催する民設・民間学童保育を利用している方は、通常期よりも高く、中には80,000円以上という回答もあり、利用する学童保育による差が大きいことが分かりました。
ここがポイント!
● 公設学童保育利用の方は保育料変わらず20,000円まで
● 民設・民間学童保育利用の方は昼食・イベント等もあり、中には80,000円以上も
質問5:学童保育を選ぶとき、何を参考にして検討しましたか?(複数回答可)
「一人で学童保育に行って帰ってこれるか」が一番の心配事ということもあり、場所・距離を一番重視していた方が多かったです。
また「すぐになじめるか」も心配の種の一つなので、お友達がいるかどうかも大きな要素となっているようでした。
続いて、「どんな風に過ごせるのか」「学童の雰囲気が合うか」も重視ポイントにあげられる方が多かったです。また選ぶために参考にしたかったものの、選べるほど学童保育がなかったために、「選ぶ余地がなかった」という回答も大変多かったです。
ここがポイント!
● 「場所」「お友達」「過ごし方」「雰囲気」「利用者の声(口コミ)」が重視ポイント
● 子どもと一緒に学童保育見学をして、重視するポイントを事前にチェックすることは、「自分たちに合う学童選び」に効果的
後編予告
後編では、「学童保育を選ぶとき、困ったことなどありましたか?」や「今の学童を選んでよかったところを教えてください」、「学童保育選び、学童保育サービス全般を通して、こんなものがあったら選びやすかった、利用しやすい、助かるというものがあればぜひ教えてください」についてのアンケート結果を紹介しています。ぜひご覧いただけると嬉しいです。
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