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五木の子守歌

仕事から帰ったら、
母がいびきをかいて寝ていた
寝顔を見ていると今の状況が不憫だと思える
もしも毎日ずっと
今みたいに静かに寝ていてくれたなら
お世話するのがもっと楽かもしれない

五木の子守歌を久しぶりに思い出した

ねんねした子の 可愛さむぞさ 
おきて泣く子のつらにくさ

身体的な世話は
わたしの体力も時間も奪い
本を読めない状況が続く
それはストレスでもある
でも、まだ、我慢はできる
これがずっとずっと
永遠に続くわけはないと思えるから。
だけど
心のケアまでわたしに求め
わたしにすがるように
わたしだけを目で追いかけるのは
やめてほしい
今の彼女の世界には
わたししかいないのはわかる
でも
重いのです
それが重いのです


わたしはあなたの世界に閉じ込められ
あなたに縋りつかれ
あなたと一緒に
沈んでいく気がして
それがこわい



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