前川貴行『ともに生きる 山のツキノワグマ』写真から圧を感じる
『ともに生きる 山のツキノワグマ』
写真•文 前川貴行
絵本コーナーで見つけた。
子ども向けの本、写真集だ。
わくわくしながら開く。
圧倒される。
圧が凄いのだ。
1枚1枚の写真から、圧を感じる。
圧力かな?なんか違う。圧倒されつつも立ち上がるような力。こもった力が写真にある。
執念、信念、強い感情
動物かわいー見て見てー、なんていう私の写真とは、根本が違う。
もちろん私はど素人で、比べるなんて失礼極まりない。それでも、全く違うんだから違う。
クマの瞳、クマの毛並み、
水の揺れ、木の葉、樹木の皮、
動物との距離、
間にある緊張、
圧を感じる。私は緊張しているのだろうか。
この人の写真が見たいと思った。
怖いとも思った。
何日もかけて写真を見た。
圧、圧、正体は何だろう。考えろ。
圧は、
前川さんの覚悟だろう。
ともに生きる、覚悟、だろう。
動物写真家の、覚悟、もあるかもしれない。
他の、覚悟、も込められているかもしれない。
地面に根をはる、伸び上がる「覚悟」が、この写真からたちのぼる「圧」だと思う。
圧倒の存在がある。
時間が違えば、また別の圧を感じるかもしれない。
紹介した本
ともに生きる 山のツキノワグマ
写真•文 前川貴行
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