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1番難しいこと

久しぶりの投稿です。
11月の感謝祭とその前後で色々な経験がありました。
その話はまた後日触れたいとおもいますが、先ずは近況報告から

昨日のマーケットは、近くでクリスマスパレードがあったりで、いつもと違う雰囲気の中始まりました。

パレードを見に沢山のお客さんが集まっているのを見て「今日は売切れるかな」と思いきや
残念ながらバンジュウ2つ分という多めのパンが残りました。

商売をしていて1番難しいのは、どのくらいのお客さんが来て何がどれくらい売れるのかを予測すること、そして余ったパンの捌き方でしょうか。

予測に関しては、マーケットのあるdowntownでのイベント情報や天気予報などをチェックしても、店を開けてみるまで分からない部分が多いのです。

何時もなら早めに売れるレーズンパンやメロンパンが多めに残ったり、常連さんが定期的に買ってくれる食事パンが残ったりと、イレギュラーな展開にどうしたものかと悩みました

とりあえず、試食を作ってレーズンパンとメロンパンは売ったものの、食事パンがなかなか売れません。
試食と言うのは面白いもので、出し方によってすごく効果がある時とそうじゃない時があるんですが、昨日はその効果を活かしきれなかったなと反省。
「もっとこうすれば良かったかも!」と帰りの道中で思いつき、忘れないようにパン屋ノートにすぐに書き込みました。

余ったパンの捌き方は、お客さんにサンプルとして配ったり、通りかかった人に交渉を持ちかけて売ったり、お世話になっている方々に配ったりと、今年は色々開拓をしました。

サンプルで配るのは広告費をパンで払っているようなもので、確実にお客さんのところに届くのでかなり効果があります。

アメリカのお客さんは、好きなものを沢山買う傾向にあるので、逆に言うと色々種類を試さないんです。
そんな人たちに「普段選ばないけど、そのパンが好きならコレも好きかもよ」と似た傾倒の商品をサンプルとして差し上げると
「食べてみたら、これも好きだった」と翌週からそのパンを買い出すなんてことが少なくないんです。

通りかかった人達に交渉を持ち掛けて残ったパンを捌くのは、最初の頃はドキドキしていましたが繰り返しているうちに慣れてきました。
こう言う時の交渉にはコツがあって
「明るく」「分かりやすく」を心掛け、ダメそうならすぐに諦める引際と、イケそうなら躊躇なく押す判断力です。
ここで大事なのは、お客さんに良い気持ちで買ってもらうことで、そのためのリスニングは必須で、そのうえでテンポ良く交渉する。

私はまだまだ発展途上ですが、交渉術は元々持って生まれた才能ではなく、繰り返して上達させるスキルだと知りました

それでもパンが残った昨日は、普段お世話になっているリサイクル場でボランティアをしている方にパンを届けたところ、大変喜んでくださいました。
こうした取組は、オープンに公開する事でパン屋の理念を理解してもらうために役立ちます。

大変ではありますが、また1つ経験を積んだ週末でした

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
そして、何時も応援ありがとうございます♪

上/リサイクル場でボランティアさんと
中/去年よりだいぶ背が伸びた姉妹、子供たちの成長を見られるのもマーケットの楽しみ
下/人気の花屋さんが出店していたので、パンと物々交換したクリスマスリース

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