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私の乳がん記② 乳がんとわかるまで

オーストラリアで体調が悪い場合、病院に直接行くことはなくGPという一般開業医に診てもらい、更に専門医が診る必要があると診断された場合は、紹介状を書いてもらって専門医が診察するというシステム。
GPはホームドクターのような存在。

胸にシコリがあるから検査したいと相談に行ったのが、このGP。
このGPの先生は豪快な女医さんで、もうなんかお母さんみたいな存在で大好きな先生。

検査は早いほうがいい!ちょうど近くに乳がん検査ができる施設があるから行きなさいよ!ということで、すぐに連絡してもらったら幸運にも30分後に検査できますということだった。
その施設は、一日で検査結果を出してくれるというなんともスピーディ。
マンモグラフィー、エコー、針の生体検査チェック(簡易チェック結果)これを一日で実施し結果を教えてくれる。

最初にマンモグラフィー、続いてエコー。
この時点で、
検査医「癌じゃないと思うわ」
私「じゃあ、このシコリ何でしょうね?」
検査医「今日、細胞の生体検査する?それとも別の日にする?」
私「生体検査します!」

この生体検査の簡易チェックで、乳管に癌があると告げられるのである。
(詳しい検査結果は、検査施設に送られ、後日知ることになる)

マンモグラフィーでもエコーでも癌だとわからなかった。
私は、稀なケースだった。

シコリに気づいてなかったら、GPにすら行ってなかったはず。
断乳をした後だったので、シコリもミルクかな?ぐらいにしか思っていなかった。コロナ感染が怖くて病院に行くのを躊躇。シコリに気づいて3か月後、夫に促されたこともありGPに行くこととなったのである。

オーストラリアには人間ドックという制度が無い。日本で働いていた時は、毎年この人間ドックに婦人科健診をオプション付けて乳がん検査をしていた。
移住してから5年は日本に帰国するタイミングはあれど、人間ドックを受けることはしていなかった。

年を重ねるほど、体のメンテナンスは必要になってくるんだな。
と思い知らされた瞬間でもあった。


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