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ひとり暮らし初心者

ありがたいことに「一緒に暮らす人がいる生活」が長い。自由にならない時間も多く、ひとりになりたいと切実に願うときもあるけど、(後追いの激しい娘にトイレ前で待ち伏せされドンドンたたかれしりとりをせがまれ「トイレくらいゆっくりさせてくれ」と涙ながら神に祈ったこともあったけど、)やはりそばにいる人の存在に助けられている。

そんなわけでわたしはひとり暮らし初心者だ。だからたまに出張でひとりで宿泊するともうほんとうにダメだ。アポ先からホテルに帰り、着るものもてきとうに、化粧も落とさず、ベッドにバタン、グー。かろうじてシャワーを浴びても、乾かすこともなく水滴とともにバタン、グー。いつもなら3食を家族につくるのに、自分だけだと「お腹が空かないから」とごはんの時間をうっちゃるし、「時間がないから」とコンビニごはん。ひどいときはトイレで寝ている。ひとりでいるとすべてがだめだ。初心者はこれだから。

思い知る。日々わたしが衣食住を整えられているのは、夫と娘のおかげであって、まったくわたしの実力ではない。そう思うとひとり暮らしで風邪もひかず衣食住整って生活してる人が神々しく見えてくる。ああ、すみませんでした。

でも2020年、わたしは変わる。ひとりの東京出張でも、衣食住をしっかり整えて眠るのだ。ひとりでも自分を大切にするのだ。いつか娘も独立する。夫に愛想をつかされて離婚届を突きつけられる日だって来るかもしれない。いやまじで来たら泣いちゃうけど来るかもしれない。ひとり暮らしでも自分の身体を大切にできる大人になるのだ。

東京出張を予行練習にしようと、新大阪からの新幹線に乗った瞬間から、「今日はご飯を食べて洋服も整えてシャワーもあびて髪も乾かしてベッドサイドを整えて12時までにねむる」と心に決めていた。

決めていると実行は早いもので、ホステルにつくとテキパキ準備し、一時間かかると予測されたナイトルーティンは40分で終わり、早々にベッドに入ってすやすや眠った。やったぞ。ひとりでも自分を大切にした。達成感。今年の目標は出張中に生活を整えることです。離婚届は突きつけられたくないけど。

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