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吉野で大変テンション上がった話と、4月の振り返りと読んだ本

桜終えて新緑。
奈良の吉野に行ってみた。

なかでもこの「吉水神社(吉水院)」というところが、歴史的にも建築物としてもアートとしても本当に凄まじいところで大変テンション上がりました。とんでもない。

そもそも吉野山はすごいところにある。京都から近鉄で南下して南下して南下しても、まだ着かない。2時間半かけて電車に乗り、さらにケーブルカーにも乗ってやっと辿り着く緑深い奥地だ。(いやでも、この山奥に「電車もケーブルカーもある」という事実そのものが、ここに南朝があったことの証なんだろう)

苦労して南下した山奥に、細部にまでこだわったあまたの芸術作品が眠っているのが本当にびっくりする。屏風も調度品も楽器も美しいけど、なにより吉水神社(吉水院)は書院造りがよすきる。建物がシンプルで美しい。

書院造りといえば、銀閣寺や西本願寺の白書院を思い浮かべる。銀閣寺の素朴さも、西本願寺の白書院の豪勢さも大好きだ。でも、吉水神社(吉水院)の書院造は当時の静けさがありありと浮かぶような質素さ。

秀吉がここで豪華な花見をしたらしいけど「いやちょ解釈違いです!!」と秀吉に厄介ファン発言したくなるくらいには好きだった。

吉水神社は、元々神社ではないそうだ。「吉水院」と言い、元々僧坊だったところを、明治維新以降の廃仏毀釈/神仏分離令で見直された。当時危うく建物自体がなくなる可能性も生まれたけれど、結局「後醍醐天皇をまつる神社」として再構築されとどまった。後醍醐天皇が別の地で皇居をかまえたことは、東京を都とする明治政府にとってもポジティブなエピソードだったみたいだ。
なんにせよほんとなくならんくてよかった。この美しい書院をなくさず後世に残してくれた当時のだれかに拍手。

※当時の廃仏毀釈はほんとに凄まじいもので、奈良の興福寺はとんでもない状態だし、奈良公園にある破壊のあとは痛々しい。いつ見てもかなしい。だからこそ、当時踏みとどまってもらえてよかった。

とりあえずドカドカお賽銭投げておく。
未来に残せるように。

桜の見頃を終えた吉野は、ツツジが綺麗でした。GWシーズン案外観光客が少なめなので5月もおすすめ。

お昼ご飯は、「矢的庵」のそば。急な坂を歩いてようやっと到着すると、落ち着いた木造建築が見えます。山菜の天ぷらもすごい美味しい。わたしは外食先で量が多いと(食べきれなくて)つらいタイプなんですが、ここは量もちょうどよい。

(手前のザルに空白があるのは食べちゃったからです)

吉野と言えば葛なのでくずきりも。黒蜜とあわせてちゅるっと食べるのが幸せでした。

(この日はくずもちは売っておらず。くずきりonlyでした)


4月に読んだ本

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