【芒種の養生】津液(水)とは?/「湿」のお話/梅雨も快適に
蒸してきましたね。
体調崩していませんか?
下半身のむくみや、
湿疹などに悩まされていませんか?
6月は夏至へ向けて
昼の時間が1年で最も長く、
気温も高くなり、
体内の元気のもとである「陽気」を
消耗しやすい時期です。
なんとなく元気が出ない…
そんなときは無理をしないで
ちょっとゆったりできる時間をもちましょう😊
これから到来する
湿度の高い季節。
なるべく元気に過ごせるように、
もも子先生に
おすすめの養生法を伺います!
ふだんの場面で養生して、
みんなで元気に過ごしましょうー!
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食でココロとカラダの不調を癒やす【二十四節気の食養生マガジン】サイトマップ
🌈「芒種」の時期の薬膳について、
養生について、
もも子先生に伺います!
Q.今はどんな時期なのでしょう?
6月は仲夏になり、
二十四節気では芒種が6日頃、
夏至が21日頃ですね。
芒種の「芒」は、
稲や麦などの穂先に見られる剛毛状の突起のこと。
これらの種を蒔く時季なので「芒種」というんですよ。
一昔前は、
6月の十日過ぎごろに梅雨に入り、
田植えも始まりました。
ですが、今は温暖化で田植えの時季も早くなり、
関東一円ではゴールデンウイークあたりに
田植えが終わるようですよ。
それに、一昔前はこの時季に衣替えや夏支度をしましたが、
昨今は1か月ほど早まった感がありますね。
日本は梅雨に入りますが、
この時期は昼間が一年で最も長く、
自然界の陽気が最大になる時季でもあります。
気温が高くなって、
体内の陽気は失われやすいので、
自然界とバランスをとるためには、
この時期は陽気を養うことが大事なんですよ。
Q.陽気を失わないようにするのはどうしたらいいのでしょう?
この時期、暑いので
冷たいものを食べたくなりますよね。
冷たいものを食べすぎたり、
体を冷やしすぎたりすると
陽気はさらに消耗してしまうので、
まずは体や内蔵を冷やさないことですよ。
でも、アイスクリームは私も時々食べたくなります。
そんなときは、食べてから、
お白湯を飲んで、胃を温めてあげるといいですよ。
きちんとケアしてあげることが大切ですね😊
そして、失った陽気は、
食べ物できちんと補いましょう。
雨が長く続くと気温が下がる日もあります。
この時期は気温差があるので、
特に気温が低いときは注意して体を冷やさない、
胃腸を温めることが大事な養生ですよ。
Q.それにしても、蒸し蒸ししてきましたね。
6月は湿度が高く、
気温も高いので、
一年で一番過ごしづらい季節でもありますね。
むくみや湿疹に悩まされる方も
多いのではないでしょうか。
上手に「湿」対策をして快適に過ごしましょう。
Q.「湿」・・・??
「湿」のお話をする前に、
「津液(しんえき)」のお話をしましょうね。
Q.津液について、教えてください。
「気・血・津液」は、
体を養う要素で、体をめぐり、
体をすみずみまで滋養して体を構成し、
生命活動を維持するのに不可欠なもの、
というお話は以前にもしました。
「気」のお話は、詳しくしましたね。
(【清明の養生】「気」とは?/「気」の巡り/のびのび過ごす/夏に向けて)
「津液(しんえき)」は、体にある
血液以外の体液(リンパ、胃液、唾液など)のことで、
飲食から取り入れられるもの。
皮膚や毛髪、臓器を滋養し、
関節を保護し、
骨髄・脊髄・脳・関節内の体液を補充し、
血液の一部分となり、
代謝産物を、発汗や排尿で排出する
といった働きがあるんですよ。
体内を潤し、そして、
汗、呼吸、便、尿で排泄することで、
体内の水分バランスを保っています。
Q.津液と湿は、関係がありそうですね。
そうなんです。
「湿」による体調不良は、
「津液の代謝異常」によって起こる
「水湿内停」といわれる病証なんですよ。
漢字って便利ですね😊
「スイシツナイテイ」と言われても
わかりにくいと思いますが、
漢字で見ると、
なんとなく雰囲気がわかりませんか?
「水」は、「津液」のことです。
体内の「水(津液)」の動きが滞ってしまい、
うまくめぐらない状態です。
水がスムーズに流れないと、
体内に水がたまり、
湿、痰飲によって、
下半身のむくみ、冷え、痛み、麻痺などの
症状が現れてしまうのです💦
・・・・・
体に悪さをする「湿」が、
外から体内に入ってくると、
「湿邪」と呼ばれます。
「湿邪」は「陰」の邪気。
体内の陰陽のうち、
「陽(気)」は上に上がりやすく、
「陰」は下方に向かいやすいという特徴があります。
湿邪は陰の邪気なので、
体に侵入すると下半身に主に症状が出ます。
下半身のむくみ、冷え、痛み、麻痺などの
症状が現れるんですね。
また、湿疹というのは、
湿邪の仕業によると考えられています。
Q.対策について教えていただけますか?
日常的な対策は、主に3つです。
①外からの湿(邪気)をなるべく入れない。
体を濡らしたままにしておかない。
体内に、外からの湿邪をなるべく入れないようにしましょう。
雨に濡れたときは帰宅後すぐに、
そして、運動後に汗をかいたときにも、
必ず着替えるようにしましょう。
体を濡らしたままにしておかないことが大切です。
②冷えに注意する
(気温、クーラーなどにこまめに対応できるようにする)
冷えたら必ず体を温めて冷えをそのままにしておかないようにしましょう。冷えるとめぐりが悪くなります。お風呂、サウナ、運動などで体をあたため、めぐりを良くしましょう。
③特に胃腸を冷やさないようにする。
冷たいものを食べたら温かいもので胃腸を温める。
胃腸は水分をさばく機関です。
機能が低下すると、下痢やむくみなどの原因にもなるので注意が必要です。冷たいものを食べたあとは、温かいお白湯を飲むなどして胃腸を大切にしましょう。
また、湿邪が、
寒邪や、風邪、暑邪と手を組むこともあります。
濡れた体や衣服を着たまま
冷房の当たるところにいると
「湿邪」と「寒邪」が手をつないで体に侵入します。
そうすると、
かぜをひくだけではなく、
関節炎、リュウマチなどになることもあるんですよ。
雨の時期は雨に濡れないように、
汗をかいて冷房に当たるのもよくありません。
タオルを準備して、
濡れた体は手早くふいて、
「湿邪」が入らないようにしましょうね。
まとめ
⭐冷たいもののとりすぎに注意するなどして、陽気を失わないように気をつける。
⭐「津液(しんえき)」は、体にある血液以外の体液(リンパ、胃液、唾液など)のこと。スムーズにめぐることで、体内の水分バランスを調整する。
⭐体に悪さをする「湿邪」が体内に入ると、下半身に症状が出る。体を濡れたままにしない、冷やさない、胃腸を守る工夫が必要。
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