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赤ちゃんが泣き止まないことについて徒然に。そして願いを込めて

ああ、今日もまたたくさん泣かれちゃうんだろうな・・・

長男が生まれたばかりだった頃、
なかなか泣き止まない息子を抱きながら、
自分も一緒に泣いたことがあります。

生後3か月を過ぎた頃「ちょっと落ち着いてきたかな」
と思ったのを記憶していますが、
それまでは、わからないこと、不安だらけの日々を
無我夢中で過ごしていました。

赤ちゃんとの良質なコミュニケーションに通じる道

「〜ない」ことばかりに意識が向く

妊娠期間の十月十日(とつきとおか)を
一心同体で過ごしてきた赤ちゃんと自分とは
生まれた瞬間から強い絆で結ばれているはずだと思っていました

だから、私にとっては、
母なら赤ちゃんのことはなんでもわかるはずだし、
赤ちゃんが泣いていたら泣き止ませられるはずでした。

でも実際は、
なんで泣いているのか全然わからない
なかなか泣き止ませてあげられない
赤ちゃんの対応をしていたら他のことは何にもできない

「〜ない」ことばかりを数えていて
自分の無力感を日々感じていました


傷ついた言葉

泣いてばかりの息子は、
周りの人にも心配されました。

その中で私が最もよく言われたのが
「母乳が足りていないんじゃないの?」という言葉です。

周りの人が心配して言ってくれているのは
もちろんわかっていましたし、
実際に、ミルクを足したら落ち着いたこともありました。

でも、「母乳が足りていないんじゃないの」と
言われるたびに、私は自分を責め、
自分で自分を傷つけていたのです。

本当はそんなことで傷つく必要などなかったのに。

赤ちゃんはいろいろな理由で泣く

母乳やミルクをあげても泣き止まないことは
たくさんありましたし、
おむつをかえてみても、抱っこしてあやしても
ダメな時はダメでした。

私が提供している
「LINEで1日1問育児クイズパパ力検定」のクイズで、
制作協力の先生と話していた時のことです。

「赤ちゃんはいろいろな理由で泣く」という話を聞いた時に、
その時の私は「それはそうだろう」と思ったものの、
「息子が0歳の時の私は、そのことをちゃんと知っていただろうか」
とふと思いました

ちゃんと知らなかったから、
「母乳が足りないんじゃないの」という言葉に
必要以上に傷ついていたのではないか、

そんなことを考えたのです。

痛い
びっくりした
暑い
寒い
かゆい
肌に何かが当たってチクチクする
飽きた
なんだかむずむずする
ゲップやガスが溜まってお腹が苦しい

そういういろいろな理由で赤ちゃんが泣くということを
当時の私はもしかしたらちゃんとは意識していなかったかもしれません

見当違いかもしれませんが
もしかしたら、社会の中で多くの人が
「赤ちゃんはいろいろな理由で泣く」
「泣いている不快な理由を特定することは、いつもそばにいる親でもなかなか難しく、泣き止ませてあげられないこともある」ということを
よく知らないのではないか

そんなことを思いました。

赤ちゃんは、いろいろな理由で泣くもので、
親が心を込めてさまざま対応しても、
どうしても泣き止まないこともある
ということを知っている人であれば、
泣いている赤ちゃんと、対応している親御さんを
もっと温かい目で見られるのではないでしょうか。

少なくとも、決して、
「早く泣き止ませてくれないかな」という発想には
ならないようにも思うのです。

わけもわからず泣く時期には終わりがある

生後4か月に近くなってきた頃、
「わけもわからず泣く」「なかなか泣き止ませられない」
といった時間が
少なくなってきたことに気づきました。
いつの間にか終わっていたのです。

「終わりが来る」という見通しがついていたら、
大変だった当時も
もう少し元気に乗り越えられたかもしれません。

育児クイズパパ力検定でも、
生後2か月頃の赤ちゃんのことを扱ったクイズの解説の中に
「わけもわからず泣く時期には終わりがある」
ということを
書いています。
一人でも多くの親御さんに知ってもらえたらいいなぁと
想いを込めながらその1行を書いたのを
今、思い出しています。

良質なコミュニケーションになっている

なかなか泣き止ませてあげられないと
不安になります。

私はどこか悪いのではないかと思い、
小児科の先生に診てもらったこともあります。
でもどこも悪くなかった。

育児クイズパパ力検定の制作時、制作協力の先生が
次のようにおっしゃっていました。

「わかってあげられた」「わかってあげられなかった」の繰り返し。
その繰り返しが、赤ちゃんとの良質なコミュニケーションになっています。

赤ちゃんや子どものことを「全てわかってあげる」ばかりが
役割ではないと思えました。
「全部わかるはずだ」なんて、
むしろ私はなんて傲慢だったんだろうと、自分で思います。
母だって、わからないことはあるのです。

わかってあげよう」と努力することが大切で、
その結果として「わかってあげられなかった」としても、
その過程はそのまま赤ちゃんとの
良質なコミュニケーションになっています

だから
「心がなかなか通わない」
「母乳も十分にあげられない、満足させてあげられない」
と感じていたとしても
自分を責める必要なんて、どこにもなかったのです。

コリック・黄昏泣き、泣き止まない赤ちゃんについて、コラムを二つ書きました

子育てメディアmemorico

生後1〜2か月頃の赤ちゃんが、
泣き続ける以外に特にどこも悪いところはないのに、
わけもわからず長時間泣くことがあります。
これを、「コリック」とか「黄昏泣き」などと
呼ぶことがあります。

コリックとか、黄昏泣きという言葉を知ったのは
自分自身の育児で、大変な時期を過ぎてからのことでした。
(もっと早く知りたかった・・・)

子育てメディアmemoricoにて、
コリックや、泣き止まない赤ちゃんへの対応について
記事を書く機会に恵まれました。

この記事では、「育児クイズパパ力検定」をもとに、
赤ちゃんにも親にも楽な抱っこの仕方(まんまるに抱っこ)のポイントを、記事後半で紹介しています。

思えば、私や私の周りの人々も、
NGとされる抱っこの姿勢をとっていたかもしれません。

当時、息子が、抱かれ心地が悪くて
なかなか泣き止まなかったのだとしたら、
せっかく腕を痛めながら一生懸命抱っこしていたのに、
残念なことです。

✖️赤ちゃんの手が飛び出している抱っこはNGです(育児クイズパパ力検定より)
✖️頭が下がっていたり、背中が反り返るような抱っこはNGです(育児クイズパパ力検定より)

私が執筆した、下の記事では、
赤ちゃんにもおとなにも楽な抱っこの仕方を
紹介しています
ので、のぞいてみてくださいね。

そして、よろしければ、お近くで、
生後1〜2か月頃の赤ちゃんがいる
親御さんがいたらぜひ教えてあげてください。

(※ここでご紹介している抱っこの仕方は、
首がすわる前の時期におすすめのものです)

防災教育推進協会への寄稿

一般社団法人防災教育推進協会の「女性防災リレーコラム」に
寄稿させていただきました。

防災のことであればどんなテーマでもOKということだったので
私が選んだテーマが、避難所のこと。
そして、赤ちゃんが泣くことについてです。

書きながら思ったのは、
防災は日常の延長線上にあるということです。

赤ちゃんやこどもがいる風景が、
暮らしの中の「当たり前」であるという環境が
自然にあれば良いのに
と思いました。

親だけではなくて、子どもを健全に育てるには
周囲のあたたかな目が必要なんだということが、
もっと自然と浸透すれば良いのにと、書きながら思ったのです。

↓こちらの「女性防災リレーコラム」第12回です

令和4年09月08日【第12回女性防災リレーコラム】編集者/育児クイズパパ力検定開発・運営 高橋幸恵

赤ちゃんは、泣いている顔もかわいい

後から当時の写真を見ていると、
泣き顔もやっぱり可愛いです。

一生懸命に泣いて自己主張をしている顔は、
その時限りのもの。
成長・発達とともに泣き方も変わっていきます。

赤ちゃんからしたら、
「泣いてるのに、写真撮ってないで構ってよ〜!」
という感じかもしれませんが、
その時の赤ちゃんの「一生懸命」を写真に残しておけたら
良い記念になるんじゃないかな
とも思います。

親御さんたちが、もっと肩の力を抜いて赤ちゃんに向き合えますように。
赤ちゃんが泣くということが、社会にもっと「当たり前」のこととして受け入れられますように。

そんなことを、コラム執筆を通して考えました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

写真はいずれもinfocusさんです!いつもありがとうございます!


寄稿したコラムの紹介

●子育てメディアmemorico
※特に生後1〜2か月頃の赤ちゃんがいるご家庭に知ってほしいです

●防災教育推進協会
令和4年09月08日【第12回女性防災リレーコラム】編集者/育児クイズパパ力検定開発・運営 高橋幸恵


ご紹介した制作協力の先生・中澤恵子さんから
聞いたお話をまとめているマガジンもあります。
ほっと一息つきませんか?


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