見えている世界はホントなのか〜『ちいさなちいさな王様』
生まれた時には大きくて
ほとんどなんでも知っている。
微分積分の計算も解けるし、
仕事相手とのお食事会だってなんのその。
でも、そうこうしているうちに、
ちょっとずついろんなことを忘れていく。
そして、少しずつ小さくなっていく。
「僕」の人差し指ほどの
ちいさな王様の世界では、
年を重ねていくにつれて
小さく小さくなっていく。
ちいさな王様の世界では、
小さくなればなるほど偉いとされる
仕事はしなくていいとされ
いろんなことから解放される
”大きな連中”は”小さい者たち”を
尊重し、敬愛する
ある日ちいさな王様は「僕」に言う
「単にそう見えるだけ」
この文を見たときに、
視界に奥行きが生まれた気がしました
ぐるっと地球を一周回って
自分の後頭部を眺めているような
そんな不思議な感覚です
自分の目で見えているものは虚構で
後ろからもう一つの目で見ているものがホントのような
赤ちゃんは確かに
はじめにすべての可能性を与えられていますね
「奪われて縮んでいく」のは
もったいない気もしますが
自分の行きたい方向へ向けて
収斂されていくなら、良いような。
収載されている
「大きくなると小さくなる」
「眠っているときに起きている」
「存在しないものが存在する」
「命の終わりは永遠のはじまり」
「忘れていても覚えている」
の5編は、どれも
想像の世界と言うにはあまりにも
真実を伝えているようなお話ばかりです。
見えるものが変わる、
意識が反転する、
不思議な本でした。
最後まで読んでくださりありがとうございました🌈
気ままな読書記録でした📕
最後までお読みいただきありがとうございます。いただいたサポートは、他のクリエイターさんへのサポート及び、息子たちとの”寄り道アイス”に使いたいです。