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【2023年7月21日】ウクライナ・スームィ市から戦時下での様子をお伝えします


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戦時下で、スームィ市内にいる私にも状況は見えない

スームィ州内でも連日のように散発的で無作為な、ロシア本土からのミサイル攻撃が続いています。エリアによってはとても不安な状況の中で生活しなければならない状況は継続中です。


私はウクライナ・スームィ州の市街地に在住している日本人です。
ここから感じたことをお伝えしていきます。

村人は市内よりも困窮度合いが大きく、もともとひっそり暮らしていた中でこのような戦争に巻き込まれてしまっている現実があります。どうして、いつもいつも、静かに暮らしている人々が辛い目に遭わなければならないのかと、想像するとこちらが参ってしまいそうです。


日々の生活の詳細を聞くのは、とても困難

この戦時下で仕事を失い、家族を失っている人は確実に存在し、日々増え続けています。

道を歩いていたら「こんにちは!」と日本語で声をかけられ何度か言葉を交わした男性は、戦争が始まってから仕事を失ってしまい、今はこうして友達と散歩して過ごしているんだよ。と。その時の表情がどこか寂しげで、これからの生活に希望を強く持てずにいる、方向性の不安定さが表れているようでした。最近見かけないので、少し心配しています。

ウクライナで利用頻度が高いSNSはFBとTelegram

Telegramに入ってくるスームィ州の戦争関連ニュースは1日100件を越える
ほぼ戦争に関する内容で、今日このエリアが攻撃された!といったものですが、村の景色の中に佇む家屋や建物が破壊されている画像を見る度に、何のために攻撃してくるのか理解の範疇を超え、戦争の悲惨さに気が遠くなり現実感が薄れていくのを感じます。これが現実です。

それぞれの立場で、皆、苦悩している

私はここに住んでいる外国人であり、選択の余地を持っている立場であり、被害者ではありません


プライベートでも順風満帆ではない中、夫を置いてパパ好きな子供と日本へ逃げることはできない。ここに残るのだ。と決めたのは自分で考えた結果です。北海道育ちの私にとって、広い景色と大きな青空は想像以上に自分自身を癒してくれるのだとはっきり分かってもいます。ダーチャで感じる風や木漏れ日を、戦争によって奪われるなんて悲しすぎるから。

今、これを書いている部屋の外には、若者がダンスの練習をした後に集って笑い声が聞こえ、大きな音で音楽が響き渡っています。まだ陽が長いとは言ってももう暗くなる一歩手前。とても楽しそうな姿を窓から眺めていると、この数十キロ先で、ミサイルが飛んでくることに怯える村人がいる。こうやって小さなエリアでもシチュエーションが違っています。皆が常に怯えている極限状態ではない代わりに、不安が拭われる訳でもないのです。

ボランティア活動で忙しく地域を越えて飛び回って活動したり、休みなく動き回って、自身できることを一所懸命に探求しているウクライナ人の友達を見ていると、自国が戦争に巻き込まれている苦しさと、心の中でどのように折り合いをつけているのか頭が下がる想いがします。

友達の一人、ジェーニャに関することはこちらの記事にあります。

私のnoteにて公開中 

戦場で戦う兵士、家で家族を守る人々、国外へ避難して故郷に思いを馳せる人々、ウクライナがこのように破壊されていく状況を見て皆心で泣いています。

私は結局自分の想いを吐露することしかできませんし、戦況によっては自分を変える必要が出てくるかもしれませんが、ウクライナのスームィ市でこれからも過ごしていこうと考えています。






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