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『月の立つ林で』読了(Audible)

運転中。体調がいまいちな時。夜中に目が覚めて眠れない時。
相変わらずAudibleを便利に使っている。

履歴を見たら、7月10日に3か月無料お試しプランで利用し始めてから19冊読了していて驚いた。私は文字で読む方が早いタイプだけれど、物理的に文字で読めないタイミング(運転中や夜中灯りをつけたくない時など)に利用できるので、とてもありがたい。無料期間が終了しても、使い続けようと思う。

先日、青山美智子さんの『月の立つ林で』を読了した。この方の著作はこれまで読んだことがなかったが、おすすめに出てきたのがきっかけで試し聴きし始めたのだけれど、すぐに魅了されてしまった。

タケトリ・オキナという人物のポッドキャスト『ツキない話』が配信されている世界で、主人公たちは毎日その内容に癒されたり考えさせられたりしながら、それぞれの人生の悩みやつまづきとその人なりに向き合い、乗り越えていく。
章ごとに主人公が違うので短編小説のようでもあるが、少しずつそれぞれの主人公の世界が重なる部分があり、そこに気づいたときの小さな喜びもある。言葉選びも柔らかく、何気ない日常だけれど人と人とのつながりの温かさを感じる、優しく心を癒してくれる物語だった。

Audibleと紙の書籍の大きな違いは、ナレーションの声やクセによって印象が変わることだ。この作品のナレーションはとても落ち着いた柔らかい声で、本当に心地よかった。夜中目が覚めてしまって寝付けない時に聴いていて、とても癒された。
また機会があったら、紙の書籍でも読んでみたい。

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