夏の定番曲②少年時代/井上陽水
夏歌といえば、の定番曲、広い世代の人が思い浮かべる曲だろう。
井上陽水さんのオリジナルバージョンももちろんのこと、たくさんのカバーバージョンが存在する。また、音楽の教科書や副教材にも掲載され、合唱曲としてもよく耳にする。
一番身近な思い出は、娘が学校でピアノ伴奏をしたことかもしれない。お友達と連弾での伴奏、ひとりでの伴奏……伴奏に静かな存在感のある曲なので、ああでもない、こうでもないと練習をした記憶がある。
昨今、夏といえば猛暑で暑くて過ごし辛い、というイメージしかないのだけれど、この曲を聴くと、昔まだ最高気温が30度を少し超えるくらいだった頃、木陰に行くと涼しくて、外で遊び疲れると木陰のベンチでおしゃべりをしたような情景がよみがえってくる。
そして楽しいことがたくさんあった夏が終わりに近づき、いつの間にか空が高くなり、夜も開け放っていた窓を閉めるようになると、あっという間に夏が過ぎ去ってしまったような気持ちになるのだ。
今は寂しさよりほっとした感の方がずっとずっと強くなってしまったが。
年々夏の暑さが厳しくなっていることを考えると、10年後、20年後にこの曲を聴く人たちに、この歌詞はどのように響くのだろうか。
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