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伝えたいことは何ですか

多分2016年か17年の誕生日だったと思う。
TCカラーセラピーの第3のセッションであるヴィジョンスパイラルセッションを始めて受けた。

これはコーチング的な部分が強いセッションで、3つのパートに分かれている。
1つ目が、自分が何かを始めてからそれを手放すまでの間に、気持ちや姿勢、取り組み方などがどのように変化していくか、というサイクルを確認するセッション。
2つ目は、自分の価値感を探るセッション。
そして1つ目のセッションでわかったサイクルパターンを繰り返してしまっていることで、いつも不完全燃焼だったり、満足な成果が出せないなど、同じところでグルグル回ってしまっている実感がある場合。
3つ目のセッションで、どんなサイクルパターンだったら、現状を打破できるか、一つ上のステージに上がれるか、を探っていくセッション。
これらを、問いかけと色彩を使って探る、割と重めのセッションだ。

この中の1つ目のセッションの中で、「あなたが伝えたいと思うことは何ですか」というような質問をされた時のことを、今日唐突に思い出した。

その頃の私は、カラーセラピストとして駆け出しで、カラーセラピーのセッションをしたいという気持ちはあったものの、誰に、何の目的で受けてほしいのか、というところをあまり考えていなかったと思う。
ただせっかく学んだカラーセラピーというツールを使って、誰かが喜んでくれたら嬉しい、という大雑把な気持ちでいた。

最初に書いたように、初めてのヴィジョンスパイラルセッションを受けた日は私の誕生日だった。
自分がこれからどのような生き方をしたいのか。
セラピストとして生きていくなら誰の役に立てる存在になりたいのか。
もしくはもっと他にやりたいことがあるのか。
自分のことがよくわからなくなっていて、誕生日を機に自己探求をしたいという気持ちが高まっていたのだと思う。

そしてその、「あなたは何を伝えたいのか」という質問で、愕然としてしまった。
なんと、何も頭に浮かばなかったのだ。
何かを伝えたい、ということはなくて、ただ誰かの役に立ちたい、そんな風に答えたように思う。
当時は講師業はしていなかったので、伝えたいわけじゃない、ただ出会った人に元気で幸せになって欲しいだけなんだ、と、自分を無理やり納得させた。

今ならわかる。
講師ではなくても、どこかの企業や団体に所属する自分ではなく、個人として活動をしている自分が誰かに見つけてもらい、選ばれるためには、自分は何者で、何をしていて、どうなりたいのか、どんな悩みを解決できるのか、少なくともそのくらいは伝えていかなければならない。
伝えたいと思わなかったら、そして声を上げなかったら伝わらないし、伝わらなかったら見つけてもらえないのだ。
それは本当に最低限のことだ。

今毎日こうして言葉を綴っているのも、一番の目的は『書くことの筋トレ』なのだけれど(あれ?それが一番だったっけ?・笑)、その先の目的は、伝えたいことを億劫がらずに言葉にして伝えられるようになることだ。
正直伝えたいことだけを綴っているわけではなくて、むしろトピックをひねり出して書いている日も多いのだけれど、それでも無理やり言葉を綴っていくことで、後から読んでみたら「これは心の奥底では誰かに伝えたいと思っていることだったのかな」と感じることも結構ある。

だから今の私が同じ質問をされたら、きっとあれもこれも答えたくなってしまうのかもしれないなと思う。
ここには書かないけれども(笑)

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