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いつの間にか季節は進んで

先日の3色パステルアート教室で、小学生の生徒さんと一緒に『赤とんぼ』を描きました。
もしかして、近頃は赤とんぼを見る機会なんてあまりないのかしら…と少し不安になりましたが、大群が空を飛ぶ様子も見たことがあるとのこと。
まだまだ自然がたくさん残っている宇都宮です。

オトナ女子スイッチ入りまくりなのもあって、毎日
「暑い暑い暑い暑い暑いーーーーーー!!!」
と叫ぶ夏でありましたが。
いつの間にか朝晩の気温はずいぶん涼しくなり、ベランダの手すりにとまったトンボの背中は赤く色づき、食卓には秋の味覚が並び始め。
カレンダーは残り3枚。

そして気づけば今年も母の命日が巡ってきます。

今日は月に1度のグリーフケアcafeの開催日で、大切なお話をたくさん聴かせていただき分かち合う、哀しみと愛にあふれた優しい時間を過ごしました。
私がこの会に参加するようになってもう7年。2016年からグリーフケアを学び始め、いつの間にかサポートとしてかかわらせていただくようになってからもずいぶん経ちます。

哀しみはずっと心の奥にあって、立ち止まっているようでいて。
いつの間にか季節は進み、廻り、子どもたちは成長して、私たちは年をとり。
世の中の仕組みもどんどん変わって、私たちもそれに順応していく。
彼方に行ってしまった人たちは、永遠に年を取らないし変わらないけれど、心の中で対話を重ねて行ったら一緒に生きて行けているような気もする。

ただ哀しいというだけではない、たくさんの複雑な思考と感情に心を揺らしながら、私はたくさんのグリーフを抱えて生きてきました。
どの喪失体験からも、何年経っても、こんな繊細な気持ちになる時もある。
支えてくれているのは、家族であり、友人であり、仲間であり。
そして私の心に直接作用する、音楽や、絵や、香り。
たくさんの学び、出会い。
それが今の私を形作っているなぁと、それは季節が何回も何回も巡る時間の中で、ゆっくり形作られてきているのだなぁと。
そんなことを考える夜です。

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