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うむかうまないか、勝手にしやがれ

「未婚の者より既婚の者の方が幸福度が高い傾向がある。調査にもよるが、子供のいないカップルよりも子供のいるカップルの方が幸福度が高い傾向がある。最も幸福度が高いのは、子供の数が3人の親である。
(中略)
要するに幸せな人は子供を産む傾向があります。子供が欲しくない人が多いということは、幸福度の低い人が増えている世相と相関がありそうです。幸福度向上こそが有効な少子化対策です。日本人の幸福度を高めましょう!」

上記は、「ウェルビーイング」で有名な前野氏の言葉の引用です。

「ウェルビーイング」とは何か、ってのは、いつも通り各自ググるように。

前野氏の「調査データ」に基づくと、子どもが3人いるワタクシは「日本一幸福度が高い人間」だそうです。

ほほう。

幸福度が高い人ほど子どもを産む傾向がある、と、前野氏はおっしゃってます。
そのうえで、「幸福度向上」こそがニッポンの少子化対策である、ともおっしゃってます。

ほほう。

逆転の発想、ということですかね。

子どもがいるから「幸福」。なのではなくて、「幸福」だから子どもを産む、と。

まぁそう言われてみればそうかなとも思えるんですが、なんだかゼンゼンしっくりこないんですよねぇ、子どもを3人産んだワタクシにとっては。

今どき、子ども3人産むなんてめちゃくちゃ「無謀」で「無計画」の極みであります。

よくもまぁ、考えもなしに子ども3人も産んだよなぁと、自分でも呆れます。

人生に向き合う上で「計画性」とかがちょっとでもあるのなら、3人も子ども産んだりしないでしょ。
しかも35歳過ぎてから。

人生に計画性とかがなくて、すべてが行き当たりばったりで、でも楽天的で「まぁどうにかなるだろう」とか思っていて適当で頭がお花畑な人間だから3人も産んでしまったんです。

逆にいえば、人生に計画性とかがなくて、すべてが行き当たりばったりで、でも楽天的で「まぁどうにかなるだろう」とか思っていて適当で頭がお花畑なワタシのような人間は、子どもがいなかったとしても「幸福」です。これについては自信がある。

さて「幸福」とは何か? 哲学の大命題です。

勝間和代という人が、その数多くの著作の中で「幸福」とは「お金に困っていない状態」である、と言ってました。

そのとーーーり。
「幸福」にとって「お金」は最重要コンテンツよね! と、ブンブンうなづくワタクシ。
勝間っち、正しいじゃん、と一瞬は思いました。思いましたけど。

お金に困っていない、裕福でとても「幸福」なはずの人々が、インチキ宗教にすがってお金を巻き上げられる事案が社会問題になるほど多いこのニッポンで、本当に「お金」=「幸福」なのだろうか、という疑問が湧き上がってくるのも事実。

経済的に余裕があるから「幸福」ってのも
「幸福」だから子どもを産もうと思う、ってのも
子どもがいるから「幸福」ってのも

ぜんぶ、なんか、違う。

ワタシの「幸福」は、家族とか子どもとか、そんなの何にも関係ないんだよな。と。

最初に戻って。
「ウェルビーイング」前野氏が言っている「幸福度向上こそが有効な少子化対策です。日本人の幸福度を高めましょう!」という言葉が、ワタシにはうすら寒く聞こえてしまうのは、そういう理由なんです。

ワタシが子どもを3人産んだことは、「ニッポンの少子化をくいとめるため」でもなんでもない。そんな大それたことなんて考えてない。
単に、計画性とかなくて、すべてが行き当たりばったりで、でも楽天的で「どうにかなるだろう」とか思っていて適当で頭がお花畑な人間だからなんですよ。

子どもを3人産んだからって、えらくもなんともない。
ただ、子ども育てるのってめちゃくちゃお金がかかるから、そのへんはちょいと優遇してほしいかな?とは思いますけどね。

ワタシはたまたまうんだけど、うむかうまないかなんて人それぞれ。勝手にすりゃいい。

ワタシには、子どもをうんでようがうんでなかろうが、脳内お花畑だし幸福だわ~、という自信がある。

うむかうまないか。「幸福」にはカンケーないね。
幸せなんて人それぞれ(©鈴木慶一)なんだもの。


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