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「子持ち様」が通ります 道をおあけなさい

とあるネットのコタツ記事で、「子持ち様」というワードを知りました。

「子持ち様」とは。

子育て中の親が(子どもが熱出したぐらいで)すぐに仕事を休んでしまい、その分の仕事を子どもがいない社員が負担させられるのに、子育て支援だの控除だので税制上も子持ちが優遇されているのはずるい、という「不満」から作られたワードらしいです。

らしいです。というのはですね。

ホントに実社会でそんなこと言ってる人、いる? と思うし、「思ってるけど会社では言えないからネットに吐き出してる」という事だとすれば、あぁ~そっちに矛先が向かうか~、というため息しかでない案件です。

「お互い様」という言葉を知らないんですかね。

give and take という英語がありますが、日本語の「お互い様」とはニュアンスがかなり違います。

ワタシはピカピカの国粋主義者なので、日本語の「お互い様」という言葉を偏愛しています。
社会で生きていく中で、最も「気高い」精神が「お互い様」だと思っています。

他人を許すことで自分も救われるのが「お互い様」。

だけど、自分がギスギスしてると他人を許せなくなるんですよね。
自分が報われない思いを抱えていると、報われている(ように見えている)他人が許せなくなる。
報われている(ように見えている)他人を「ずるい」と思ってしまう。

トーキョーに出てきたばかりの一時期の自分がそうでした。
誰も彼も「敵」だと思っていました。

自分が田舎者だというコンプレックスに囚われて、都会生まれでお金持ちで家柄よくて上品で中学から私立に通ってて高偏差値で洗練されてて渋谷で遊んでる小沢健二のような人間を「敵」だと思っていました。

生まれた家と生まれた場所が違うだけなのに「ずるい」と。

でも、ある程度の社会経験を経てからは他人を「ずるい」と思ったりすることはなくなりました(小沢健二は今でも好きじゃないけどね)。
他人を「ずるい」と思うことは、自分自身を傷つける行為だと気づいたからです。

SNSとかで、やたら攻撃的な人とかよくいますけど、あれは「自傷行為」です。
もし他人をやたらと攻撃したい気持ちになったら、それは自分がヤバいと思ったほうがいい。
他人を攻撃して、一時的に気分が高揚したとしても、それはドラッグみたいなもの。いずれは自分がひどく傷つくことになります。

いま「子持ち様」を叩いている人、叩くのをやめろと言いません。
どうぞ叩いてください。

だからといって、ワタシの「子持ち様」としてのアイデンティティは揺らぎません。

ワタシは、「子持ち様」ができるだけ社会で優遇されるように、首相官邸に毎年毎年、長文のオピニオンを送っています(webから簡単に誰でも送れるので、「子持ち様」優遇やめろ!という意見がある方はどうぞ送ってみてください)。

あと選挙に100%参加して「子持ち様」が子育てをしやすい社会を作ってくれそうな方をめちゃくちゃ検討して、子育て優遇措置政策を掲げている方にずっと投票してきました。
ワタシが初めての子を授かってから20年ぐらい、そんな感じで「子持ち様」が社会で優遇されるように、ずっとずっと自分なりの「政治活動」を続けてきたら、ここにきて「3人子持ちは大学無料」になりました。

来年から、ウチの子の大学の学費は無料になります。

首相官邸に、毎年毎年、3人子育てがいかに経済的に厳しいかというめちゃくちゃ長文のオピニオンを送ってきたワタシが通ります。

さぁ、道をおあけなさい

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