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干しいもを作る エピソード12-3 〜炊飯器作戦の味見 その1〜


先日の大発見!
その後、どうなったのか?


note干しいも部へようこそ。


干しいも部のクレドは

『知識と経験と干しいもは人類の宝』


ワタクシ、開発担当のさちと申します。

今日は、先週作った干しいもを
食べてみた報告をします。


月曜日に報告するはずが
月火と寝落ちしてしまいました。

スマホを片手に
報告書を作成していると
気づくと手からスマホが落ちていて…
何回持っても手から落ちるので
「これがほんとの寝落ちか!」と
自分で突っ込んで諦めて寝たわたしです。笑



さて、今回実験するおいもは
シルクスイートです。


先週日曜日に
炊飯器の玄米コースを2回まわすとどうなるか?
という実験をしました。


geek部長も検証してくださいました。
部長、ありがとうございます!

geek部長の炊飯器は、玄米コースが一回2時間かかるそう。うちは一回1時間40分。メーカーによって違うんですね。


さて、その時
シルクスイートは2回蒸して
干し網で干しました。
(今回は、夜は室内に取り込みました)

ふた晩と1日(1日半)干し終えて
取り込んだ干しいもたち

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中央下 炊飯器1回シルクスイート
右上  炊飯器2回シルクスイート
左   炊飯器1回なると金時シロタ入り

これらをラップにくるんで
冷蔵庫で数日置きます。
(何日置いたら一番食べごろか?は
 まだ実験してません)

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写真がまだあることに気づき
驚いているわたし。

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あれ・・・?(脳内で記憶再生中)


そっか。
干した日数でどう違うかの実験もしてたのか。
(思いつきで実験…はいけません)


あれ?どっちの干しいもを食べたんだろう。
(今、動揺しているわたし)


食べた日の写真を確認。

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記憶が曖昧になるので
干したら写真、取り込んだら…、食べたら…と
写真で日時を記録しているのです。

初めの写真ではない。後のだ!



さて、取り出したのは先週日曜日。

冷蔵庫から取り出したのは

1/16夜に蒸して

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19昼に取り込んで(上:炊飯器1回、下:2回)

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23まで寝かせたシルクスイートでした。

つまり
2日半干して冷蔵庫で4日寝かせたってこと。

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お味見をひとつ。
娘と試食しました。

まずは、炊飯器1回作戦のお芋。(上の右側)

甘い!
売ってる干しいもみたい。
娘も「美味しい!」と言ってます。


次に、炊飯器2回作戦のお芋。(上の左側)

甘い!甘さが違う。
蜜の味がします。
娘は「にんじんの味がする。」と…


ここで出ました。にんじん問題。
干しいもがにんじん化するんです。

知ってましたか?

にんじんって言葉。
味見のタイミングでよく出るワードなんです。


みなさん。
にんじんは、何の味でにんじんだと
認識するのか知ってますか?

わたしはそれが知りたいんです。


《あやこまち》というさつまいも。

干したらにんじんになっちゃったんです。
干しにんじんです。

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見た目もにんじん。味もにんじん。
もはや、さつまいもではありません。


そして、今回の
炊飯器2回作戦のシルクスイート。

これを娘はにんじんと言いました。
だから、1回作戦の方が好きと。


わたしは、蜜の味がすると思いました。
あやこまちと炊飯器2回作戦シルクスイートの
共通点は、赤みを帯びているということ。

色素に味があるということなのかな?

赤みを帯びるための色素が
にんじん味と感じる味なのかな?


炊飯器1回と2回では
こんなふうに色が変わりました。

(同じお芋を半分に切って右だけ2回回した)

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シルクスイートは丸く太かったけど
炊飯器1回でもシロタにはならなかったので
『1回作戦でも美味しい干しいもになる場合もある』
という報告になりました。



昨日
このnoteを書いていて
干した日数を変えた実験を同時にしていたことを
思い出したわたし。

昨日の朝食に干しいもをプラスして
夫に味見をしてもらいました。

干した日数の違い
① 1/16夜→1/18朝(1日半)右が炊飯器2回

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※1/18に取り込んだ時の写真です。

② 1/16夜→1/19昼過ぎ(2日半)左が炊飯器2回

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※同じ置き方の写真がなく…冷蔵庫で寝かせた後の写真です。色が濃くなっていることに気付きました。


炊飯器1回作戦、2回作戦ともに
味見してみます。

柔らかさが違いました。

① ベタベタするくらい柔らかい。
 食べると歯にくっつくくらい。

このくらいで売ってる干しいももありますね。

② もっちりしています。
 手もベタベタしません。

夫はもともと堅い派なので②。
食べやすさも、②かもしれません。

この2日半という日数は
気温、天候によって変わります。

前に夏作った干しいもは
2日も干すと干しすぎになるくらい
乾きが早かったです。


どちらも、味の違いはなく
同じように甘く美味しかったです。

シルクスイートは甘いですね。
べにはるかよりは優しい甘さです。


geek部長からいただいた文献によると
シロタのできにくい品種があるとのこと。

シルクスイートはもともと
お芋の水分量が多い気がします。
(蒸した直後の柔らかさから)

もしくは、水分を保持しやすいか。



今回の結果をまとめます。

『蒸しの長さについて』
シルクスイートは、玄米コース1回でも
美味しい干しいもができました。

2回まわすと、石焼き芋化して
蜜の味がする干しいもができます。


『干しの長さについて』
シルクスイート厚さ1cmの平干しの場合、
1日半より2日半の方が食べやすかったです。

甘さは変わらず、歯にくっつくのと手がベタベタするのとで、食べやすさを感じました。

1日半の方は、焼き芋に近い感じ。
2日半の方が、食感がもっちりして、より干しいもらしくなりました。

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色の比較を。

左側:干しが1日半 右側:干しが2日半
下:炊飯器1回   上:炊飯器2回

右上にいくほど、色が濃くなりますね。
(このセットを父に贈るつもりです)



同時にもう一つ行っていた実験。

炊飯器1回作戦では
シロタができてしまった《なると金時》を
炊飯器2回作戦で攻めると
どうなるか?のケースについては
また続きを書きたいと思います。



実験を重ねることでの教訓を一つ。

干しいもは時間がかかる食べ物です。

時間がかかるということは…
記憶が薄れるということ。

何度実験しても
どの網に何を置いたか忘れてしまうわたし。

冷蔵庫にしまったら
次に出した時には、何がなんだか
さっぱりわからなくなって
味見の報告ができなくなる始末。


そんな失敗を防ぐ方法は…

① 写真を撮る

これが一番です。
作る時、干す時、取り込む時、食べる時。

いつやったのか、写真の日付でわかります。
記録としても大切。

可能ならぜひ写真を撮りましょう!


② 写真のキャプションに書き込む。

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でも、これは次の③で失敗して
結果がよくわからなくなってしまったケース


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これもせっかくわかりやすく並べて
写真を撮ったのに
キャプションを書き忘れて
何の干しいもでどんな違いがあるのか
味見した味も含めて忘れてしまったケース

(近くの写真で確認したところ
 上側:あやこまち  下側:シルクスイート
 右と左は、蒸し器 or 炊飯器の違い
 これが、どちらがどちらか書いてない…
 真ん中は、鶴田商店さんのべにはるか)


③ ラップにマスキングテープを貼り
詳細を書き込む。

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前は、そんなに
違いを比べる実験をしていなかったので
冷蔵庫に入っている干しいもを単純に食べて
美味しいか美味しくないか?で済んでいたけど
だんだん細かい違いを見るようになってきて
冷蔵庫から出しても何が何だったか
わからなくなるようになったため。


これを見ても「美味しそう♪」は思えなくて
研究室での成果物にしか見えないあたりが
ちょっと… なんだかなぁと思うけど。笑



みなさんは美味しく作って
美味しく食べてくださいね!

違いを比べたい時はぜひ①〜③を試してみて
くださいねー



以上、干しいも部開発担当のさちでした!




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