三浦ツーリングを終えて
なぜ、バイクで行くの?
今回のツーリングの目的の一つに、バイクと車の違いを比べてみたいと思っていた。
前回の観音崎ツーリングの時に、腰を痛めて、身体は無理が効かないことをしみじみ感じた。
右手が良くないわたしは、人生の中で一度、『ツーリングをする』という選択肢を捨てている。
そして、今、右手をかばうはずの左手が、肩の怪我で役に立たない状態にあって。
言葉にしてみると、満身創痍な感じ。
そこまでして、バイクに乗る?
周りの人に言われなくても、自分でも自問自答してた。
もし、車で大丈夫なら、車でいいじゃん。
だから、バイクじゃないとダメな理由を探すために、三浦に行くことにした。
行きに思ったこと。
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高架下を走った。
一瞬、ひんやりした。
凄いなぁ。お日さまの光って。
この一瞬の日陰で日の光の凄さを実感する。
風は暑くも寒くもない。
風に温度は感じないけど、日が差しているか、かげっているかを肌で感じることができる。
車との違い。その1
日の光を感じられる
今日は、車との違いを検証したいから。
心の中にメモした。
〜三浦ツーリング 前編から引用〜
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その後も、ツーリングで気づいたことがあった。
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次の丘の上。
もう一度、停まってしまった💦
また、路肩の歩道の上にバイクを停め… ヘルメットを脱ぎ、周りを見渡す。
前編で最後に載せた写真は、こちらで撮った。
このnoteタイトル上、ヘッダーの写真もここ。
もう一度ゆっくりと、満足するまで周囲の景色を眺めて… 本当に別れを告げてヘルメットをかぶった。
〜三浦ツーリング 中編から引用〜
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車との違い。その2
好きなところで気軽に停まれる
車も確かに停められるけど、急に思い立っても、路肩はそうそう空いていない。
あっ!ここ!って思っても、少し先まで走り、停めても戻ってくるのが大変だ。
その点、バイクは思い立ったら、すぐ停まれる。車より断然気楽だ。
もう無いかな?車との違い。
そう思っていたら、帰りの高速でわかった。
決定的な違い。
***
周りが開けた。
視界いっぱいに、空を感じる。
180°全部、空!!
こんな空を見ること、あんまりない。
家の周りの空は、いつも何かで切り取られているから。
車で出かけても、感じたことはない。
バイクだから体感できるのか!
〜三浦ツーリング 後編から引用〜
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車との違い。その3
空が全部見えること
バイクじゃないとできないこと。
車で出かけても、感じたことはない。
バイクだから体感できるのか!!
空の広がりを・・・
ツーリングの話って、バイクに乗ってる(乗ってた)人なら、みんな書く。書ける。
同じところに行って、同じ場所の写真を撮って、同じことを伝えるとしたら…
わたしもツーリングの記事を書く必要あるのかな?
でも、きっと何かが違うはず。
同じところに行っても、同じ場所の写真を撮っても、人によって何か違うはず。
それが何か、考えてた。
同じ場所の写真を撮っても、アングルが違えば全然違うイメージになるかもしれない。
同じところに行ったとしても、その時、思うこと、感じることは人によってきっと違う。
十人十色なとこ。
そこが、読んでて楽しかったり、次も待ち切れなくなったりするんだろう。
そう思った。
わたしのバイクの話を楽しみにしてくれる人がいる。それが、とても嬉しい^ ^
その人たちは、わたしのバイクの記事のどこを気に入ってくれてるんだろう?
そう思いながら、バイクに乗るようになった。
ツーリングの話を書く時、思うこと。
わたしは、何を伝えたいの?
走るまでの色々(葛藤とか含めて)
走っている時の気持ち
バイクでしか体感できないこと
行った先の風景
一般的なツーリングレポって、食が大事なポイントなのかもしれないんだけど…
昔のツーリングを思い出してみても、食べたものは何一つ思い出せない。笑
唯一、お店で思い出せるのは、島根県の出雲大社の参道前でお蕎麦を食べたこと。
お蕎麦の味は覚えていなくて…
お店のおかみさんと意気投合しちゃって、その後ずっと年賀状のやり取りをする間柄になったから覚えているのが、その理由。
食に興味ないのかな?
そういえば、スイカの味は覚えているけど、三浦でお店に立ち寄った記憶は… あっ!一軒だけあった!!車で行ったんだけど。
世の中が落ち着いて、また、いつか三浦に行った時は紹介したいなぁって思う。
美味しくて、家族の誕生日に「三浦に食べに行こっ!」ってなるお店。
三浦の三崎漁港辺りはマグロが有名なのに… 前に一度行ったら、どのお店がどうなのか分からなかった💦
マグロバーガーとかあるはずだよね!
今は緊急事態宣言中だし、午後から夕方にかけてだし、どのお店が人気とか味が良いとか、調べるの苦手だしわかんないし…
それより走りたいから!!
って理由で、走ることに専念した。
行きたかった丘の上の道。
あの道を走りながら、ふと、和歌山の潮岬を思い出した。
初めて、ツーリングに行った場所。
潮岬を周回する道。
道路の向こうに海が見える道。
あぁ。マン島か・・・
わたしのバイクのルーツ。マン島。
アップダウンのある、波のように上ったり下ったりする道。
周囲は街だったり、高原だったり。
そう。
視界の最後に海が見える。
そんな映像を昔、見たんだろう。
全てはそこから始まっている気がする。
そっか!
今はYouTubeがあるから、もしかして… って探してみた。
この動画がオススメ!
もしかしたら、速さに慣れない人はビックリしたり、怖くなったりするかもしれないけど、クラッシュ(転倒)シーンはない動画だから。安心して見てほしい。
特に、初めの30秒。
冒頭30秒で鳥肌が立つ。
速さへの憧れと、走りたい欲求とで。
わたしのマン島のイメージ。
こんなに速くは走れないけど…
観てると涙が滲んでくる。
なぜかな?懐かしいのかな?
バイクが好き!って気持ち。
アクセルを全開まで開けて、できればギリギリまで閉じたくないって気持ち。
結果、路面の持ち上がったところでジャンプして、降りた瞬間、バイクが振られるところまでが全部愛おしい。
わかってても開けたい気持ち。
そうだよね!ってなる。
もちろん、実際にはここまで開けてられないんだけど。
順位に一喜一憂しているクルーたち。
なぜ、命を賭けてまで走りたいのか?
好きなんだよね。走るのが。
そのことが映像から伝わってきて、たまらなく胸が締め付けられた。
マン島で走ってみたい。
ずっとそう思っていた。
公道を端から端まで使って走れる幸せ。
対向車がいない中、全開でアクセルを開けられる開放感。
普段、あり得ない光景。
街の中を、山の中を走っていても
「あぁ。誰もいなかったら… カーブの向こうから車が来る心配をしないで、心おきなく走りに集中できたら。」
って、いつも思っていた。
対向車に意識がいくと、走りに集中できなくなるから。
もう少し、アクセルを開けて入ってみたい。
もう少し、ブレーキを遅らせてみたい。
もっと、上手くなりたいんだ!!
バイクと一体になって、バイクを手足のように扱いながら、アクセルをどこまでも開けてみたい。
この映像のように。
多分、それがわたしのバイクのルーツ。
ラストのシーン。
無意識に、こんな風景を探し求めてるのかもしれない。
母親が走りに行って、息子が夕飯を作る。
そんな家があってもいい。
(翌日、イタリアンチキンのチーズが上手くいかなかったリベンジに、息子はチーズハンバーグを作りたいと言い、一緒に作った。)
大人になっても、歳をとっても
人生は楽しめる
その証明のために、また走っているのかもしれない… と思った。
この日、一番幸せだったのは、うちに帰り、湯船に浸かった瞬間だった。笑
体はやっぱり正直だ。
それでも、走ろう。
走りたい!っていう気持ちが無くなるまで。
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