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たのしかった おもいで  〜おじいちゃん〜


今日は、大好きだった母方の
おじいちゃんとおばあちゃんのことを書きます。


今回はおじいちゃんの話。

よかったら、お付き合いください。



 ♡       ♡       ♡       ♡       ♡



おじいちゃんとおばあちゃんは理想の夫婦。

おじいちゃんはゆったりしていて博識で
頼りがいがあり時間ピッタリ型。

おばあちゃんは明るくてチャレンジ精神旺盛で
愛情たっぷりのせっかち型。


2人は出かける時
いつもおばあちゃんが時間前に慌て始めて
おじいちゃんが「まだ大丈夫だ」ってなだめて…
そして時間通りに家を出る。

そのやり取りを見るのが大好きだった。



おじいちゃんは外国へ出張に行って
お人形をお土産に買ってきてくれた。

そのお人形はずっと捨てられず。

引っ越しの時にまとめたまま
押し入れのどこかに眠っているのか
手放してしまったのか…

うつ病になる間際だったので記憶がない。
おじいちゃん、ごめんなさい。



おじいちゃんとおばあちゃんは
京都に住んでいた。

日本茶が好きで
行くといつもお茶を入れてくれた。


お湯を冷ますために
ポットから一度湯飲みにお湯を注ぐ。

(湯冷まし用に、注ぎ口がある2人分のお湯が入る
 湯呑みを使っていた気がする)

急須に、木の茶さじでお茶の葉を入れる。

湯呑みを触り
お湯の温度を手のひらで確認したら
茶葉の入った急須に湯呑みのお湯を注ぐ。

それから4分半。

計るのは砂時計だ。

砂時計の砂が落ちきったら
急須の中の湯気の立つとろりとしたようなものを
それぞれの湯呑みに注ぐ。

若草色のような萌黄色のような
淡い黄緑色のもの。

日本茶の出来上がりだ。


お茶をいただく。
飲む前に湯気の香りを嗅ぐ。

なんて甘い匂い。
朗らかな気持ちになる。

お茶を飲む。

お湯の温度を下げてから茶葉に注いでいるから
苦味がほとんど出ていない。

丸いと表現したくなるまろやかな味。
口の中で甘みが花咲くような美味しさ。
喉を通りながら全身にひろがる温かさ。


日本茶が好き。
日本人の心だと思う。



嫁いでからは
夫のおじいちゃんおばあちゃんと
よくお茶を飲んだ。

こちらのお茶は静岡のお茶。
熱湯を注いでも苦味が出にくい。
あまり待たずにお茶が出る。

フランクに飲めるお茶を何杯も飲みながら
お菓子を食べ食べ、よく話しをした。



わたしのおじいちゃんおばあちゃんのお茶は
宇治のお茶。

お湯が熱いと苦味が出る。
お湯を入れてから待たないとお茶が出ない。

お茶を入れるのはおじいちゃんの役目。

お茶が出るまで待てるおじいちゃんの
性格ピッタリのその手さばきを見ていると

こころが穏やかになるような
そんなお茶を待つ時間も
愛おしいくらいの幸せな時間。


わたしはバイクに乗るようになってから
定員オーバーで車に乗れないという理由で
わたしだけバイクに乗っておばあちゃん家に行き
足があるという理由で1人残って
おじいちゃんおばあちゃんと
3人でいることが多かった。

だから、大人になったわたしが
おじいちゃんのお茶を入れる動作をよく見ていて
その時間を愛おしいと思っていたんだと思う。





noteを見ていたら
京都のお茶に行き着いて
懐かしくなってネットで買ってみた。


お茶が届いた。

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封を切る。
茶葉の香りを嗅ぐ。

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おじいちゃんの茶葉とは違う香りだ。


お茶を入れてみた。

お湯を冷ます。
一人分の茶葉3gを急須に入れる。

「1分待つ」とある。早い。
1分経って中を覗いてみる。

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湯呑みに注いでみた。

少し入れてみる。

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半分ほど。

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最後の一滴まで入れる。
これが大切。

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このひと手間で、二煎目も美味しくいただける。


香りはどう?
おじいちゃんのお茶とは違うみたい。

味を見てみる。
やっぱり少し違う気がする。



わたしは冷蔵庫の方を見た。

冷凍庫の中に大切にしまっている
お茶がある。

おばあちゃんにもらったお茶だ。

10年以上前にもらったお茶。

おじいちゃんがいなくなって
おばあちゃんがいなくなって

形見のように大切にしまっていたお茶。

「冷凍庫に入れておけばもつから」
おばあちゃんに言われて
大切に大切に持っていた宝物のようなお茶。


飲んでみたくなった。

冷凍庫から出してみる。

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お店の名前があった。

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中を開けてみる。

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宇治のお煎茶みたいだ。


何かに導かれているように
お茶の封を切ってみた。

中の香りを嗅ぐ。

甘い!あの香りだ!!


取り出してみた。

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動悸をはやらせながら
先ほどと同じ動作を繰り返す。

お湯を湯飲みで冷まし
お茶の葉を別の急須に同じく3g入れる。

お湯が冷めたら急須に注ぐ。
こちらは4分半待つ。

1分で急須の中を覗いてみる。
違いはあるのかな?

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4分半経った。

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少し注ぐ。

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半分くらい。

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最後の一滴まで注ぐ。

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香りを嗅ぐ。

封を切った時と同じ甘い香りがする。


飲んでみた。
おじいちゃんの味だ!!

泣きそうになる。

おじいちゃんのおうちの
あの部屋の風景が一気によみがえる。

甘い。
甘さと共に旨みが舌の上に感じられる。

これは茎の旨みだ。
くき茶を飲んだ時に感じたのと同じ旨み。

先ほどのお茶とは茎の含有量が違うのだろうか。


一煎目のお茶を飲み終わった。

二つのお茶の葉を比べてみる。

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色が違うような気がする。
お茶の木の違いだろうか。




二煎目に合わせて
冷蔵庫からお茶うけになるものを出してきた。


何かな?



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干しいも!!笑



二煎目のお茶を入れる。

二煎目は熱めのお湯でも良い。

入れてすぐに注いで大丈夫。

違う色の異なる味のお茶を楽しめる。

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イメージとしては黄色味が強くなるような。
味は茎の旨みより茶葉の味が前に出る感じ。

一煎目を注いだ後、蒸れないように
急須のふたを開けておくと良いそうだ。
(今、調べて知った)


干しいものお味は?

日本茶に合っていた。
ゆったりとした時間が流れた。

詳しく書くと
このnoteが干しいも部マガジンに
入ってしまうので、また後で。笑



そんな風に、お茶と干しいもをいただきながら


『古民家で日本茶と干しいもを
        ふるまいたいっ!!』


というが…


ふと心の中に湧いてきた。

(日本茶はネット注文した時にひらめいてた。
 早くnoteに書きたくてウズウズしていた。笑)



古民家の軒先で干しいも干したらどうかな?

1人ずつ急須とお湯のポットを用意して
自分で三煎まで飲めるようにしたらどうかな?

宇治茶、静岡茶、産地の違うお茶。
煎茶、くき茶、ほうじ茶、番茶。
色んな日本茶が飲めるといいな!

もちろん、ホットとアイスと。

ゆず茶とか梅ジュースを作るの好きなんだけど
大きな瓶に作って棚に並べて
メニューに入れたらどうかな?

夏はグリーンティも飲んでもらいたいなぁ。

縁側でちくちく縫える場所…なんてのも
あるといいな^ ^(実は縫い物好き♪)

編み物もいいなぁ。



アイデアは空から降ってくるように
降りてくる。

わたしは、またワクワクしてきた♪


 ♡       ♡       ♡       ♡       ♡


次はおばあちゃんの話を。


古民家の話も進んでいます!

この話も、また別のnoteで^ ^



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