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発達障害ってなに? 保育園から呼び出された話

次男が3歳の頃。
保育園からある日「話し合いをしたい」と告げられました。


集団行動の遅れ

日程を調整し後日、園長先生と担任の先生から
「◯◯くん、みんなと一緒に活動するのが少し遅れていて・・」と。

最初は、どーいうこと?と疑問でした。
聞くと、他の活動に切り替わるタイミングや午睡後布団を片付けることや、トイレに行くこと全てにおいて他の子よりも遅れが目立つという。

家での様子も聞かれ、まだ3歳になりたての時期だった為イヤイヤ期の延長として癇癪はあるがボタンがある着替えなども少しづつスムーズに取り組み初めていたこともあり私としては通常の発育段階として感じていた。

歩き始めは1歳4ヶ月、発語も長男の頃と似ていて1歳半健診でも特に問題がなかったので、懐かしさを感じながら子育てをしていたのです。

そんな毎日の子供の成長を嬉しく感じていた日々が、
その日を境に一変しました。

先生から「なにがしたいのか聞いても泣いていて寄り添うことが難しい」と言われ更にショックでした。

次男はその保育園へ1年程前に転園したばかりで、転園したばかりの頃チック症(瞬きが多くなる身体症状)がみられ、不安を感じやすい子なのかな;と心配もありました。
そんな症状も先生は見ていたはずなのに、とショックと同時に保育園に対しても不信感が募りました。
私はなんとか怒りの感情を抑えつつ、
「◯◯は早生まれで、クラスの中でも一番遅いので成長は他の子より劣ると思いますが、少しづつ成長していて家では着替えもしています。」と震える声で頑張って伝えたのを覚えています。

家での様子を伝えると、保育園と違いがあるので普段の様子を動画で撮ってきて欲しいとお願いされました。

保育園の活動の様子も撮影をすることを承諾し、
後日また話し合いの場を設けるということでその日は終わりました。

発達障害ってなに?

話し合いを終えて自宅に帰り、その日の家での様子をすぐに動画で撮影しました。
夕ご飯でお兄ちゃんと自分の分の箸を用意してくれたり着替えている様子など。
"  なにが他の子よりも遅れているの?  ”
と、疑問に思いながら撮影していました。

その日から不安になり、ネットで「発達 遅れ」と検索すると、
「発達障害」
というワードにたどり着きました。
「障害!?」
という文字が重くのしかかりました。
更に調べていくと、ASDという特性が少し次男の行動に似ている部分がありました。

その頃の次男の様子
・青い色が好きで洋服、靴も青い色しか着ない。
・車のおもちゃが好きで車を一列に並べる。(積み木も一列に並べて遊ぶ)
・好きなおもちゃを並べている所を少し触っただけで怒る。(片付けない)
・好きなことの記憶力は異常に高い(マンションの駐車場のナンバーと配置、車の車種まで覚えている)

今までイヤイヤ期だと思っていた癇癪やこだわりもこれが原因だったの?
と一番長く接していた母親なのに子供のことを理解できていなかった自分に落胆しました。
でもまだ決まった訳でもない、ただのイヤイヤ期なのかも、とその頃の私は色々な感情で心がモヤモヤした状態でした。

区役所への相談

まだ、自分の子供が定型発達だと思いたいと少しの期待と不安と焦りから
3歳健診を待てず区役所へ発育相談に行きました。

そこでは、健診のような保健師さんとの簡単なやりとり(積み木を見本と同じように並べたり、言葉で伝えたことを理解できているかの確認など)の検査をしてもらいました。

そこでも問題なく安心して、発育相談の保健師さんから保育園に伝えてもらえれば納得してもらえるのでは、と考え保健師さんから保育園へ健診で問題がないことを伝えてもらいました。

2回目の話し合い

保育園と2回目の話し合いは先日伝えていた普段の様子の確認でした。
まずは、私から普段の家での様子を見せました。
自分でハンガーラックから服やパジャマを取り着替えている様子。お兄ちゃんと話している様子。トイトレをしている様子など。

その後、保育園の活動の様子を撮ってくれた動画を観てまた様々な感情を抱きました。

動画では、午睡前に先生がみんなに絵本を読む場で一人だけ後ろで寝転がっている。
午睡後、起きてからみんなは布団を片付けトイレにスムーズにいくが、次男は起きて片付けとトイレに行くことが時間がかかる。
トイレに行くのは不安な様子で指しゃぶりがあり、とぼとぼと先生の顔を見ながら歩いていて ” きっと不安で誰かについてきてもらいたいのだな "と感じました。
先生もその様子がわかっているけれど自分でできるように、まずは一人で行動させる、不安にならないようにトイレに行くまで他の先生方も声をかけたり気遣っているとのことでした。

トイレから戻ってきても壁に付いているカレンダーが気になり、パジャマから普段着に着替えない様子もありました。

私はその様子を観ても、まだ3歳になりたてならこういうこともあるよね・・早生まれだからクラスでは一番遅れちゃうんだ・・と定型発達だとまだ疑いたくない思いがありました。

私自身、先生にもまだ不信感の感情もあったのか、
「申し訳ないのですが、〇〇が直ぐに行動に移せるよう"次はこの行動するよ”と耳元で伝えてみたり工夫してもらえませんか?」とお願いしてみました。
しかし先生はそういう工夫や声をかけてはいるが何も伝えてくれず泣いてばかりで困っているとのことでした。

加配の選択

その話し合いは園長先生もいて、
「〇〇君にきちんと寄り添うことが難しいので加配をお願いできれば・・」と伝えられました。

その「加配」という言葉にショックで今までの不安な感情も合わさり思わずその場で涙が溢れてしまいました。
加配が必要なくらい行動が遅いの?他の子の迷惑になっているの?
先生もずっと困っていたの?
色々な感情が交差し言葉が出てこなかったです。

その場ですぐお願いしますとは言えず冷静に考えたいと思いました。
まだ3歳健診の前だったため、できればその健診で改めて相談してから決めてもいいですか?と伝えることしかできなかったです。

2回目の話し合いが終わり、焦燥感でいっぱいになりました。
その頃の私は仕事が忙しくきちんと子供たちをみてあげられていなかったからだと自分を攻めました。
また、先生から " きちんと子育てしてませんよ " と勝手な解釈でしかありませんが突き放されたような感じになっていました。

私が自分で行動できるよう子育てしていたらこんな風にならなかったんだ・・。
本当にごめんなさいと反省することばかりと、発達障害があるのか・・と
まだ交差しながら複雑な感情でいっぱいでした。


ここまで読んでいただきありがとうございます。
次回は発達相談センターへ行き、ASDグレーゾーンの次男の続きを記します。

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