そういうところが好き❤︎
外側は飄々としていて、世の中に溶け込んでいるように見えるのに、その内側に轟々と思念が渦巻いている、そんな人が好きだ。
そういう女友達が一人いる。
彼女はとてもクールで、一見とっつきにくそうに見える。
しかし、その内側には煮えたぎる情熱や密かに隠し持つ悲哀や他者への同情心や言葉にできないもどかしさに満ち溢れている。
遠く離れているので、なかなか会えないけれど、会えばお互いとめどなく話が溢れて、腹から笑い合う、そんな友達だ。
最初に出会った時、あまりにもクールでお嬢様然としていたので、わたしは密かに彼女に「わらわ」というあだ名をつけた。
高貴な雰囲気がありすぎて、一人称は絶対に「わらわ」だと思ったからだ。
しかし、フタを開けると、好奇心旺盛で涙もろく、うどんを途中で噛み切る奴はバカだという理由を理路整然と話す彼女はとても魅力的ですぐに私は虜になった。
わたしにサバゲーを教えてくれたのも彼女だ。
細身の体に迷彩スーツを身にまとった彼女のコードネームは「お嬢」。
我々のチームの隊長がつけた。ピッタリだと思う。
そんな隊長は、子供を産んだという理由で私に「MOTHER」というコードネームをつけた。
正直ものすごく不服である。
わたしも「お嬢」とか「Queen」とかなんかそんなんがいい!!
なんだよ!「MOTHER」ってよぉ!!
ちっ!!!
と思ったけれど、隊長の言うことは絶対なのでありがたく拝命したフリをしている。
そんな彼女から久しぶりにラインが来た。
ライン不精な彼女から来たので、わたしは胸踊ってトーク画面を開いた。
「さっちゃんは絶対コンゴ系だよね」
とのコメント共に、世界の喘ぎ声というサイトのリンクが貼られていた。
参考サイト
http://otakei.otakuma.net/archives/2016022203.html
絶対にコンゴ系ではないけどな!
久しぶりに彼女に会いたくなった、そんな話。
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