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治療費を支える制度 Part2 // キセキ36

こんにちは。
幸紗チサ(さちさちさ)です。ご訪問ありがとうございます!

この記事は、こちらのマガジンの記事です。

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季節は真夏へ突入し、暑くも楽しいイベントも多い時期になってきました。夏休みも取られている方もいらっしゃると思いますが、皆さまはどんな夏をお過ごしでしょうか?

さて、前回の記事では治療費を支える制度についてご紹介させていただきました。その際に、障害者手帳を申請された方もいらっしゃって、私も改めて調べてみたところ奥深かったです。そこで、今回はがん患者も申請できる障害者手帳と障害年金について学んでみようと思います!

※この記事の内容は、引用の情報を含め2024年7月時点のものです。また、特定の組織や団体を代表するものではなく、個人の学習に基づく記事です。今後、制度の変更に伴い内容が変わることもあります。この記事の情報の活用は、最新の情報を確認の上、ご自身の責任においてお願いいたします。

では、どうぞ!


障害者手帳と障害年金

がんの影響で何らかの障害が残ったりした場合は、障害者手帳が交付されたり、障害年金を受け取れるようになる可能性があります。名称は似ていますが、これらはまったく別の制度となるのです。

引用 : がん患者は「身体障害者手帳」をどう申請する?

手帳を持っていると、さまざまな優遇措置を受けることができ、障害年金は障害の程度などに応じて年金を受け取ることができます。どちらも、申請の窓口も違うのですね。

両者はそれぞれ別の制度なので、必ずしもリンクしているわけではありません。例えば、障害者手帳が1級だったとしても、必ずしも1級の障害年金がもらえるわけではなく、その逆もありきということなのです。それぞれ別の制度なので、片方が通らなくても、もう片方が通るかもしれないので、申請してみることが大事だといえます。

では、それぞれをもう少し深堀りしてみましょう!


障害者手帳

障害者手帳にもいろいろ種類がありますが、ここではがん患者さんに最も関連が深いと思われる「身体障害者手帳」についてご紹介させていただきたいと思います。

身障者手帳は、障害の種類や程度などによって1~6級までの区分に分かれています。このうち1、2級は重度、3級以下は中度・軽度の障害と区分されており、等級に応じて受けられるサービスが異なります(重い等級の人ほど手厚い)。

引用 : がん患者は「身体障害者手帳」をどう申請する?

障害には等級が細かく設定されており、受けられるサービスも等級が重い人ほど手厚くなるのですね。なお、実際は7級までありますが、単独では手帳は交付されず、7級が2つ以上ある場合や、6級以上が重複すれば対象となります。

では、がん患者さんに当てはまる、具体的な症例はどんなものでしょうか?

● 膀胱がん、直腸がん:ぼうこう又は直腸機能障害
 → 人工膀胱、人工肛門(ストーマ)などを造設した場合
● 頭頚部がん:音声・言語機能障害
 → 喉頭部摘出により、声を出す機能を失った場合など
● 肺がん:呼吸器機能障害
 → 呼吸機能低下により、在宅酸素療法を行う場合など

そのほか、心臓、腎臓、小腸の機能障害、肢体不自由、視覚障害、聴覚障害、平衡機能障害、咀嚼機能障害、免疫機能障害などが対象となります。

引用 : 身体障害者手帳による福祉サービス

これらの障害が、一定期間以上永続することが条件となります。その期間は障害の種類によって違うので、申請できる時期も変わってきます。詳しくは、こちらで解説されています!

では、手帳を取得すると、どんなサービスを受けられるのでしょうか?

医療費、補装具、リフォーム費用の助成
所得税、住民税、相続税、自動車税軽減
公共交通機関の割引サービス
その他割引サービス
(携帯電話、NHK、動物園入園料、映画館など)
障害者雇用での就職、転職

引用 : 障害者手帳はがん患者でももらえるの?障害年金との違い

各種費用や税金の軽減に加え、障害者雇用の対象にもなります。私が患者サロンでお話した方の中にも、障害者雇用で再就職した方もいらっしゃいました。「障害者雇用 専門エージェント」で検索してみたら、沢山HITしました!

なお、身体障害者手帳で受けられるサービス内容は自治体によって違いますので、詳しくは各市区町村窓口にお問い合わせいただくと良いと思います。
もし、がんの影響で日常生活に支障が続く場合は、検討してみてはいかがでしょうか。

障害者手帳については、こちらのサイトを参考にさせていただきました。


障害年金

障害年金は、病気やけがによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金です。

障害年金の受給要件は、以下の通りです。

引用 : 障害年金を受給するための3つの要件

基本的には年金に加入している人が対象ですが、基礎年金は初診日が加入期間外でも対象となるのですね!

なお、年金に未納がある場合は注意が必要です。要件を満たさないと、最悪の場合、年金の支払い対象にならないことも😱そのままにせず、年金事務所や市町村役場で免除や猶予の手続きを行いましょう!

では、申請のタイミングはいつからでしょうか?

原則、初診日から1年6か月が基準ですが、一部例外もあるようです。申請には書類の準備などの時間もかかるので、要件に該当しそうな場合は早めに準備を進めておくと良いと思います!

では、障害年金でどれほど受給できるのでしょうか?その年によって変わりますが、今年の年金額はこちらです。

引用 : 障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額
引用 : 障害厚生年金の受給要件・請求時期・年金額

なるほど。基礎年金は1級と2級に対して支給され、厚生年金は1~3級にも支給されるのですね。厚生年金は収入によって変わりますが、基礎年金の出ない3級の場合は最低保証額があるとのこと!

では、障害の等級の目安とは、どのような状態なのでしょうか?

引用 : 障害年金を受給するための3つの要件

働くことが難しい人は1~2級、それ以外が3級といったイメージでしょうか。働く方で、もし厚生年金に加入していれば、障害厚生年金も検討しても良いかもしれませんね。

障害年金については、こちらのサイトにわかりやすくまとまっています!

日本年金機構の障害年金のページは、こちらです。


社会保障はいざという時の強い味方!

いかがだったでしょうか?

障害者手帳と障害年金は名称が似ているので、混同しそうになりますが、調べてみるとまったくの別物であることがわかりました。でも、どちらもいざというときに大変頼れる制度だと思いました。

景気が低迷する中、社会保障費の支払いは決して安いとは言えない方も多いと思います(私もその一人です)。しかし、いざというときのことを考えると、やはり使えるほうが安心です!今回の執筆は、社会保障費はどのような場面で活用されるのか学ぶためにも、良い機会になりました。

夏もいよいよ本番に入り、ものすごく暑い日やゲリラ豪雨が繰り返される時期になってきました。お身体にはお気をつけて、楽しい夏をエンジョイしましょう🌻✨

今回も、最後までお付き合いありがとうございました🥰


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