かとう りん

61歳の中学校教員です。(再任用1年目)◇2023年に学校心理士の資格取得。◇通信制大学で日本語教師の勉強をしています。◇趣味は手芸

かとう りん

61歳の中学校教員です。(再任用1年目)◇2023年に学校心理士の資格取得。◇通信制大学で日本語教師の勉強をしています。◇趣味は手芸

最近の記事

【連載9】私の学校物語

【昭和、平成、令和の3時代を駆け抜けた私の学校物語】 1988年(昭和63年)春 本採用として本格的な教員生活がスタートした。 初任校は自宅からバスと電車で片道1時間。 あの頃は自動改札機はなく、JRも私鉄も駅員が切符を切っていた。 23歳。赴任してすぐ中学1年生の担任となった。 その2ヶ月後に結婚。 あまりにも無謀な進度だった。 父は同じ市立中学校の校長、母も教員をしていた。娘の無謀な動きに心配は尽きなかったろう。ここに記しながらようやくこの時の両親の思いを

    • 【連載8】私の学校物語

      【昭和、平成、令和の3時代を駆け抜けた私の学校物語】 1988年(昭和63年)冬 臨時的採用期間は女子生徒とうまくいかなかった。 授業でのおしゃべりがやまない。 立ち歩きも続く。 同じ教科の大先輩先生から呼ばれた。 おそらく生徒が私への不満を伝えたのだと思う。 先生から言われたことで、はっきり覚えているのは 「私が範読の時に漢字の読み違いをしたこと」 一度も授業をしたことのない23歳のひよっこ国語科教員。いや、ひよこにもなってない!卵にもなってない教員。教科

      • 【連載7】私の学校物語

        【昭和、平成、令和の3時代を駆け抜けた私の学校物語】 1988年(昭和63年)冬 印刷室で先輩先生に声をかけられた。 「物語を印刷してるんだね。いいことだよ。教科書以外の物語をどんどん読んであげなさい」 先生の名前も顔も覚えていない。 でもその瞬間のことは鮮明だ。 30数年たった今でも、物語を読んでやる時には必ず思い出す。 物語リスト 📎ユタと不思議な仲間たち 📎最後のひと葉 📎幸せな王子 📎一切れのパン 📎葉桜と魔笛 📎赤いろうそくと人魚 『窓ぎわのトット

        • 【連載6】私の学校物語

          【昭和、平成、令和の3時代を駆け抜けた私の学校物語】 1988年(昭和63年)冬 授業で百人一首をやることになった 経験は一度もない。 詠み方も分からない。 コマーシャルで聞いた節を真似て詠むことにした。 けれど時々節が分からなくなる。生徒に申し訳なかった。 本採用最初の学校は百人一首が盛んで色々と学んだ。 あやふやな節の百人一首から30数年、百人一首の授業は今、生徒と私の楽しみになっている。

          【連載5】私の学校物語

          【昭和、平成、令和の3時代を駆け抜けた私の学校物語】 1987年(昭和62年)冬 臨時的採用期間に初めて宿泊行事の引率をした。 冬休みのスキー教室。 夜行バスに揺られて雪国へ。 2学期の終業式の夜に出発ということで、先生方の疲労は大変なものだったに違いない。 帰りのドライブインで疲れのあまり泣き出す女性教員もいた。 「教員の仕事は想像以上に過酷なのかもしれない」 そんなことをうっすらと感じた。(そしてそれは当たっていた。) 明け方近く学校に到着した。その時1

          【連載5】私の学校物語

          【連載4】私の学校物語

          【昭和、平成、令和の3時代を駆け抜けた私の学校物語】 1988年(昭和63年)冬 もうすぐ本採用という冬。結納を済ませた。 昭和のあの頃は振袖で結納、両家で結納品を交わし合う、この形はごく一般的なものだった。 24歳同士。 この年齢も早くはなかった。 けれど親がよく結婚を認めてくれたな、とは思う。心配だったろう。 その心配通り、その後離婚することになるのだが。

          【連載4】私の学校物語

          【連載3】私の学校物語

          【昭和、平成、令和の3時代を駆け抜けた私の学校物語】 1987年(昭和62年)秋 社会人になって2年目の夏、採用試験に受かった。 4月の本採用を待つ間、臨時的採用教員をやっていこうと思い、登録した。 すぐに連絡がきて、あっという間に私は「先生」になった 中学校1年生と2年生を教えた。 担当教科は国語。 研修など何もなく、見よう見まねで授業に臨んだ。 すぐにぼろが出た。 生徒のおしゃべりがやまない。 苦しかった。 けれど学校を休みたいとは思わなかった。

          【連載3】私の学校物語

          【連載2】私の学校物語

          【昭和、平成、令和の3時代を駆け抜けた私の学校物語】 1987年(昭和62年)春 新卒で勤めたのは証券会社。入社2年目を迎えた春、営業の帰り道。 よく晴れた空を見上げた時ふと思った。 私、このままだともう一生遠足に行けないのか…。 それがもう一度教員を目指すきっかけとなった。 信念も何もない。 ただ遠足に行きたかっただけ。 その時はまさかその後定年までの38年間、がむしゃらに教員人生を歩むことになるとは想像もしていなかった。

          【連載2】私の学校物語

          【連載1】私の学校物語

          【昭和、平成、令和の3時代を駆け抜けた私の学校物語】 1987年(昭和62年)初夏 会社の制服のまま採用試験の受験写真を撮った。グレーのベストにえんじ色のリボン。写真は白黒だったが、制服の色合いは覚えている。 教育実習は散々だった。なじみのある教室なのに知らない場所のよう。生徒の視線はきつく冷たい。教壇に立つと緊張して言葉が出ない。 私に教員はできない。 実習後、教員にはならない、いや、なれないと強く思い、採用試験は受けなかった。 そんな私がなぜ教員になろうとした

          【連載1】私の学校物語

          学校心理士試験の1日(合格しました)

          学校心理士試験の記録です。 朝、JR運行停止のニュースが飛び込みドキドキ 私は私鉄利用者ですが、私鉄も結構影響受けるので。 念のため予定より1本早い電車にしました。 ❇︎ 開場30分前に到着 初めての場所なので、7月に下見に来ていました。 下見大事! スムーズに会場に入り しかしここからが大変! なぜなら、想像を上回る受験者数だったからです! SNSを検索しても全然「学校心理士」にヒットしないので、かなりマイナーな資格なんだなー、受験者いるのか?と思って

          学校心理士試験の1日(合格しました)

          教員のきつさ

          38年間教員をしてきて、後半は主幹として学年主任を務めました。 今、定年退職後の再任用で、副担任をしています。 第一線を離れて色々と気づくことがあります。 ❇︎ 一人ひとりの生徒に寄り添うのはいいんです。 うちの息子も不登校からの非行でたくさんの先生方にお世話になりました。 それもあって、寄り添いや個別の支援は全然苦じゃない。 むしろ喜びをもって動いていました。 でも学校って、教員って、それだけじゃない。 個別のケアをしながら、クラスをまとめ上げなきゃいけな

          教員のきつさ

          お母さんも小さくまとまるなんて違うと思うよ 息子に言われた

          お母さんも小さくまとまるなんて違うと思うよ 息子に言われた

          大学進捗状況

          まずは7月中に6本レポートが通ること! そのうち2本提出済み。 ひとつは評価Sだった!! 嬉しい! もうひとつはまだ「評価中」。合格してますように。 あと4本仕上げなきゃっ 今は作文指導に追われているので、夏休みに入ったらガンガン書いていく! ❇︎ 学校心理士の勉強は、昨日、論述問題に手をつけ始めた。 なんでこんな忙しい夏になったんだ? 定年退職したらのんびり過ごすんじゃなかったの? ってたまに思うけど、私、勉強好きなんだなー

          大学進捗状況

          明日の授業

          むかーしむかし好きだった人と久しぶりに会って なんだかよい感じってなった時お腹が痛くなって 「向こうの公園のトイレ行ってくるね」って トイレに向かった時に目が覚めた。 なんだよ! 夢だったのかよ! しかも本当にお腹が痛い→正露丸飲んだ。 朝までに治ってますように。 明日は作文の授業3回目 私の添削、生徒たち楽しみにしてるみたい。 「先生、僕の作文にも青いボールペンで色々書き込んでね」って言われた。 可愛い!

          学校心理士の受験票が届いた

          学校心理士試験の受験票が届きました。 ということは書類の不備はなかったということなのね! よかった。 大量の受験書類を揃えるの、本当に大変でした。 もういやになっちゃって、危なく受験を見送るとこだった。 最後は「書類揃えるのもひとつの関門ってことなのね」と思いながら準備してました。 しかし!! 論述問題、2時間もあるのか! 過去問は見てるけど、こりゃあ大変だ! しかも1200字、自筆でしょ!パソコンで打つわけじゃないんだよ。 夏休みに入ったら速攻で論述問題の

          学校心理士の受験票が届いた

          これから大学のオンラインスクーリング🏫平日の仕事でくたくたでも家にいながらにして勉強できる、本当にありがたい!

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