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【連載5】私の学校物語

【昭和、平成、令和の3時代を駆け抜けた私の学校物語】

1987年(昭和62年)冬

臨時的採用期間に初めて宿泊行事の引率をした。

冬休みのスキー教室。

夜行バスに揺られて雪国へ。

2学期の終業式の夜に出発ということで、先生方の疲労は大変なものだったに違いない。

帰りのドライブインで疲れのあまり泣き出す女性教員もいた。

「教員の仕事は想像以上に過酷なのかもしれない」

そんなことをうっすらと感じた。(そしてそれは当たっていた。)

明け方近く学校に到着した。その時1人の怪我なく行事を終えた安堵感が湧き上がった。教員の自覚が小さく芽生えた瞬間だった。

生徒の声が徐々に大きくなる中、窓から校舎を見た。校舎は朝日を受けていた。

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