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総合診療と大学院

●はじめに
 総合診療・家庭医療の道を歩んでいる(歩み始めた)先生方にとって、自らのキャリア形成について悩むことはどなたもご経験がおありと思います。特にこの領域は、主に診る患者層も、働く場も多様で、典型的なキャリアというものが明確には存在しないため、特に医学生さんからすると分かりにくいだろうと思います。最近も日経メディカルで記事がありました→https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cadetto/igakusei/report/201904/560514.html?n_cid=nbpnmo_fbbn&fbclid=IwAR2EpVjLipSgjkBXH7mOMRsSN7oYG1_HrdhnPGU03oowvYO1SJaWzQrJids)が、キャリアが総合診療・家庭医療の道を選ぶにおいての障壁になっていることは否めないようです。

 そういった中、公衆衛生大学院を一つのキャリアとして考え、すでにその領域で活躍されている先生もおられます。公衆衛生大学院は国内だとそう多くはありません(https://ja.wikipedia.org/wiki/公衆衛生大学院#日本の公衆衛生大学院)。2019年度より、私は公衆衛生大学院の「九州大学大学院 医学系学府 医療経営・管理学専攻」へ進学し様々な学びを得ることができています。ですが、身近に公衆衛生大学院を卒業した方もおらず、受験をする中でどのような準備をすべきか、試験対策をどうしたら良いか、などの情報が限られていたため、不安を抱えながら受験に臨みました。また、大学院に行くことが目的ではなく、どのように学び、どうこれからに活かせば良いのかが目的なので、まさに今そういったことに悩みながら学んでいるところです。

 自分のキャリアの中に、大学院に関する情報がないために受験を躊躇するとか、そもそも大学院という選択肢を考えたこともない、といった方がおられるのであれば、まだ入学して間もない立場ではありますが、非常にもったいないなと思いました。また、総合診療・家庭医療の道を歩んでいる方々にとって、大学院進学を含め、多様なキャリアがあることを知っておいてもらうことは、それを選択するしないに関わらず、有益なのではないかと思い、あくまで九州大学大学院に限ってのことではありますが、情報源として共有していきます。

 学んだことを、総合診療・家庭医療をやっている自分というフィルターを通して発信していこうと思います。


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