入口はスタートじゃない。スタートは出口だ。
2021年2月。人生で初めて大きな挫折を味わった。
信頼していた人からの裏切り。
突然のこと過ぎて、何がなんだが分からず、泣くことしかできなかった。
水も食べ物も一切飲まず、ただただ泣いて泣いて泣いて。
一生分の涙を流したんじゃないかと思うほど、毎日泣いて過ごしていた。
「どうして自分だけこんなにつらい思いしなきゃいけないのだろう」
「わたしに生きている価値あるのだろうか」
「このまま人生が終わってしまえばいいのに」
そんな考えが何度も何度も頭の中をよぎっていた。
裏切った相手のことを、ボッコボコにしてやりたかったし、これからの人生もめっちゃくちゃにしてやりたかった。
ただ、そんなことをしても、裏切られたという事実は変わらない。
こんなふうに冷静になっている自分もいて、だからこそ、泣くことしかできなかった。
もちろん裏切った相手だけが悪いってわけじゃないことも、今では分かる。
わたしの自分勝手な発言や行動が、結果的に「裏切る」という行動に至らせてしまったのだと思う。
このことをきっかけに、仕事も、お金も、人との関わりもすべて失った。
寝込むほどではなかったけれど、しばらくの間は、何をしようと気力がわかず、ぼーっとして過ごす毎日だった。
けれど、不思議なことに1週間もしたら、そんな生活は飽きていた。
さあ、これからどうしていこうか。
何もかも失い、立ち上がろうとした、そのタイミングで、今所属しているコミュニティに出会った。
想いが通じ合う仲間づくり
これが、コミュニティの大きなテーマです。
5月までの2か月間は、個々人で取り組んでいることを情報発信したり、新しいことの習慣を身につけたりと個人の力を高める期間でした。
そして、6月。
今月は、今日からの14日間それぞれが高い高い目標にチャレンジするというのがテーマ。
けれど、今回はちょっと違っていて5~6人のチームになって目標にチャレンジしていきます。
正直、これまで人との関わりを避けてきたわたしにとってチームで動くのは、苦手です。
1人でいた方が、気をつかわなくて済むから楽。
1人でいれば、面倒なトラブルも起こらない。
1人だったら、好きな時間に好きなことをなんだってできる。
損得勘定全開。
その結果が、今年初めに経験した信頼していた人からの裏切りでした。
***
日本語には「出入り口」という言葉があります。
刑事ドラマとかで、事件が起こると「出入り口封鎖!!」といって、扉や通路に黄色いテープを張ることがありますよね。
よくよく考えてみると、この言葉って不思議だなと思うのです。
一般的には、入る方が先なんじゃないかと考えられているけれど、言葉では、出る方が先で入るのはあと。
先日ヴォイストレーニングを受けたのですが、そのとき教えてくださった先生から、「息は吐くことに意識を向けましょう。そうすれば、わざわざ吸おうとしなくても空気は勝手に入ってきてます。それが自然な呼吸の仕方です。」とおっしゃっていました。
人間の自然な呼吸の仕方も、出す方が先なのです。
(書いてて気づきましたけど、「呼吸」という言葉も、吸う方があとにきていますね。)
これって、呼吸だけじゃなくて、例えば、
電車やエレベーターに乗るときも降りる人が先に出ないと、これから乗る人が乗れませんよね。
人間の身体だって食べてばっかりで排出しないと便秘になっちゃうし!
これって人間関係も同じだなと思うのです。
まずは、自分が相手のためにできることをやる。
もちろん、今までそんな考えをもって人と関わってこなかったから、恐怖もあるし、正直自分に何ができるかなんて分からない。
けれど、もう二度とあんな日々には戻りたくない。
どうせ泣くならうれし涙を流したい。
だから、チームのためにできることを必死になってやる。
ただ、それだけ。
きっとそうやって誰かのために行動した、その先に今まで見たことのない景色につながる入口があると思うから。
この2週間、チームのためにわたしにできることをとことん、やり尽くします。
こんな感動的なこと書いているけれど、「今日中に終わらせます!」と宣言したタスクがまだ1つしか終わっていないのは、ここだけの秘密。。。笑
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