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月刊 自己肯定感

Dr.ゆうすけとサクちゃんが「自己肯定感とはなんだろうね?」と語ります。(2018年3月分〜)
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#メンタルヘルス

「自己肯定感」的な人間関係をつくる(エピローグ)

きょうはエピローグ的なはなし。 「自己肯定感」というのは、自分の生き方が楽になるためのガイドとして使っていければいいよね、というまとめ話をこないだしたんだけど、そうした感覚というのは基本的に「他人とのつながり」の中で得られるものである、ということについて、もうちょっと考えたいのですね。 要は、「安心できるつながり」を得るということなんだけど、それはどうしたらいいんだろうねってのを、いま時点での僕の考え方を整理したいなと思います。 自分ににとっての「安心する関係」とはどう

自己肯定感という言葉について(最終回)

こんばんわ〜 このマガジンが始まったのがもう2年くらい前なのだけど、その時よりも「自己肯定感」ということばを耳にする機会が多くなってきたなあとおもう。 それと同時に、「自己肯定感」という言葉になんとなく息苦しさを感じているひとがいる、という話も聞こえるようになってきた。 言葉が多く使われるようになってきて、いろんな人がいろんな定義で個別に使っているからだろうな。 今日はマガジンの最後のまとめとして、この言葉をもういちど整理してみたい。 僕が考えるところの「自己肯定感」

自分は無能でダメだと思い込んでしまうことについて(「逆選民思想」のふしぎ)

どうもどうも、ゆうすけです。 けっこう前にこんな質問をいただきまして、おもしろかったので答えていきます。 本に入れようと思ったけど、入らなかったので、マガジンで紹介するね。 「IT系企業で営業をしています。でも、私、ミスが本当に多くて……。 先月は、アポイントメントの時間を間違えてしまってクライアントに迷惑をかけてしまったんです。今月も、見積額を間違えて資料を提出してしまって。 連続でミスをした私を見て、上司や同僚は表面上は『あんまり気にしないほうがいいよ』と言ってくれて

「落ち込んでる時間」をひたすら長引かせる厄介なやつ

こんちは。 いま、次の本の最後の詰め作業をしてます。 チームで作っているんだけど、最初は遠慮の塊だったメンバーが、少しでもいいものを作ろうと最終的には本気でフィードバックをしあっているのがすごくよい。本当のことを言い合えるからこそ積み重ねられる信頼関係ってのがあるよね。 カバーイラストも、実際に収録されるもので、メンバーの一人であるイラストレーターのくぼっちぼっちさんに描いてもらっている。 さて、生きづらい人が落ち込みやすい「思考のトラップ」をずっと紹介しているのだけど

理想とする「親密さ」の違いが生じるメカニズム(じぶんのタイプを知る)

こんばんは。 生きづらさを脱却するのに、「まず自分のタイプを知ろう!」シリーズの続き。(これも4月中旬に出る予定の本に載る文のタタキです。) 「パートナーとうまくいった試しがない」というひとが多いのですが、「お互いが理想とする親密さのレベル感が全然違う」ことが原因だったりします。 今日はそのおはなしです。 ★★★ 次に紹介する「タイプ」は「愛着スタイル」です。 イギリスの精神科医ジョン・ボウルビイ氏が提唱したもので、周囲の人たちとどんなつながり方を望むか、どのくら

「完璧主義」の生きづらさについて

こんばんは。 今回も次の本でテーマにしようとおもっている内容を書いていくよ。 僕らを生きづらくする思考のトラップ「見えない敵」シリーズについて。 今日紹介するのは、「二分法的認知」というやつです。 どうぞ〜。 元ネタのツイートはこちら ▼▼▼ ◼️「完璧主義は生きづらい」/二分法的認知について二分法的認知とはものごとを「白と黒」「善と悪」のように明確に分けた二者択一的に捉えようとし、曖昧な状況は認められない考え方です。「白黒思考」とか、「全か無か思考」などとも呼ばれ

じぶんの「タイプ」を知る

こんばんは。 つねづね、「生きづらさ」から回復していく過程は、RPGのプロセスに似ているなあとおもっている。いまそういうテーマの本を書きたいなとおもっているんだけど、整理のためにこのnoteをかきなぐっておるよ。 ハードモードの人生からの回復を考えるにあたって、僕はだいたい以下のような基本方針をホワイトボードに書いたりして、「こんな感じでどうでしょうかねえ」と提案してみている。 【基本方針】 ①「まず自分のことを深く知る」 ②「自分がなぜ困難な状況に置かれているのかを構