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農地利用のハードル

農地は、農業をするための場所

棚田でのグランピング事業

観光庁の令和元年度インキュベーター事業に採択され、米軍佐世保基地の在日アメリカ人や福岡領事館のアメリカ人を対象に3度のグランピング事業を実施しました。

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参加していただいたアメリカ人、約30名からはとても好評化をいただき、田んぼという特別な空間で最高の景色を見ながら特別な時間を過ごすことができた。という感想をいただきました。

この取り組みを継続的に行い、可能であれば棚田活用の事例として他地域に広げていきたいと考えています。

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農地の利用

今回、モニター事業では11月の稲刈りが終わった後の棚田を活用しました。

現在耕作地として稲作をしている田んぼですね。
5月に水を張り、田植えをして、10月に稲刈りをする。
九州の暖地ではだいたいこれくらいの時期に稲作を行います。

さて、ここで5月から10月までの約半年。
もっと言えば田んぼの土づくりを3月ごろから行い11月ごろまで天日干しするので、8ヶ月くらい田んぼにテントを張れません。

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せっかく、棚田に来てもらうなら四季の景色を見てもらいたいですよね。

そこで!

なんとか農地を活用できないかと、農業の関係機関や観光の関係機関と協議をして、いろいろ教えてもらいました。

農地の選定

農地aa

今回、モニターツアーで使った農地は青色の部分。
事業化して年間を通して使いたいと思っているのは、お隣の農地です。

赤色の部分の地目は、「雑地林」となっていて、農地から地目変更は行われているので、使える!と思ったんですが。。。

農振地域からの変更

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農業振興地域(農振地)として登録してあるようで、地目変更とは別に、非農地の申請を行い、農振地(水色部分)から非農地(白色部分)に変更する必要があるとのこと。
しかも、地図上で真ん中の方だと他の農地との兼ね合いがあり、外せないとか色々な制約があるようですね。。。もーさ。って感じ。

そして、なんとか利用できそうな話まで行くと、非農地の申告を地権者さんにやってもらう必要があるということ。

前例をつくる大変さ

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そして、グランピングとして活用するのは一見して農業と関係性が見えないので、色々な書類が必要なようで。とりあえず10種類ほどの書類を用意したり、地権者さんの同意書やら隣接農地の地権者さんへの同意やらいろいろ作らないといけないようで。。。

さらに、非農地の申請は年間4回(2月・5月・8月・12月)らしく、このタイミングで農業委員会の会議にかけないとダメらしい。

佐世保市の担当職員さんも初めてのことで、いろいろアイデア出してなんとか前に進めるように話をしてもらっているところです。


農地は資産なので、今までは農業の継続のためのものだったんだろうけど、時代とともに変革して行く必要があるんじゃないかな?

こんなガチガチだと、何するにしても時間がかかりすぎるな。。。というのが率直な意見ですが。。

まーやれるところからコツコツやっていきます。


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