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春が来ているよ☆季語の本意が知りたい

*トップ画は沙々杯にておとや賞でいただいたインク画です♡
改めまして、おとやさんありがとうございます♪

「旧かなの賀状の文字にゆらぎかな」

子どもの入学準備に追われている間に、
あっという間に一か月以上経ってしまいました!

そして前回の投稿からなかなか詠めないという悩みは解決しておらず(笑)。

勉強を続けていた「新版20週俳句入門」は
前回の「けり」が実は最終回だったことに気がつきました(笑)。

あまり詠めなくなってきたので勉強をはじめたのに、
終わっちゃった(笑)。
本の最後に書かれていたのは、何回も課題を繰り返すことはもちろん、

①作句を休まず続けること。
②鑑賞書、句集その他の俳書を読んで、視野を広め、鑑賞眼を高めること。
③俳句専門誌を購読し、その投稿欄に応募して実技を磨くこと。

「新版20週俳句入門」 藤田湘子

③については、
専門誌ではないけれど俳句ポスト365への投句。
それから「夏井いつきの365日季語手帖」を購入し、作句中。
月刊角川俳句の購読し、投句。

俳句ポストは大丈夫そうですが、他はすべて「未発表の句」なので
人知れず(笑)、できるだけ毎日作句を頑張っています。

作句をしていると、これまでコツコツとやってきた俳句の型が
じわじわと身に付いていることに気がつき、一通りやっただけでも
薄っすらとでも身に付くものなんだなぁと感心。

前回の課題「けり」もまだ「けりがついていない」と書きましたが(笑)、
意外とすっと出てくるようになりました。
切れ字が効いているかは別として(笑)。

ちなみに今朝のツイートで今日は給食袋を作ると意気込み、
「そのまま俳句」として、

入学の給食袋作りけり 季語:入学

と、まぁ本当にそのままの意気込みを詠んだのですが、
まだ作ってないけど・・・と自分でつっこむ(笑)。
しかしそういえば「けり」って過去だったかな?とふと疑問・・・。

佐藤郁良先生の「俳句のための文語文法入門」の本を読んでみると、
「けり」には
①過去(伝聞過去)
②詠嘆
があり、基本的に俳句は一人称なので②の詠嘆になるとのこと。
藤田湘子先生の本にも、
「けり」は決断の詠嘆。→「かな」は沈黙の詠嘆(余情・余韻)
と書かれていました。

とはいえ、俳句ではそもそも未来のことは詠まない?!

俳句では五音にするために
に(完了の助動詞「ぬ」の連用形)+けり
「にけり」はよく使われますね。
「~してしまったことだなぁ」という意味。

どちらにしても、今朝の句は
「今まさに入学準備の給食袋を作ったぞ~♪」
みたいな意味になるのかな(笑)。


*季語の本意が知りたい*

少し前から強く思うようになりました。

十二音の日記みたいなフレーズに季語を組み合わせることがほとんどなので、
季語がどうしても大きなもの「時候」「天文」から選びがち。
それでもその季語が持つ本意を知っていれば、
十二音と季語が薄っすらと響き合うはず・・・
と思い、今持っている文庫本の歳時記からそろそろ大きな歳時記を
買ってみようかなと思いました。

ちょうど角川大歳時記が新しいものが出るみたいだし、
でも高いな・・・と思っていたら紫乃さんの記事を見て、
これは背中を押されているな・・・と思い切って購入しました♪

季語を考える時、二物衝撃だとしてもまったく関係ないわけではなく
薄っすらと響き合っていること、というのを湘子先生の本で学んだので
ぜひここはじっくりと歳時記を読んでいきたいと思います。

季節は違うのですが、下の記事に
岸本葉子さんがある句会で
「八月のインクのしみの青さかな」
と詠んだときのお話があり、

季語の「八月」は、もう立秋を迎える時季でもあり、歳時記によれば季語としては秋になります。
「この季語も、直感的につけたものの、働いているのかどうか、自分ではよくわかりませんでした。が、読んでくださった人の評は、「八月からイメージする、滴るような空の青さ、雲の白さが、インクと紙とに響きわたっている。八月の持っている、恋やひと夏の友情など痛いような記憶が、しみ、とも響き合っている」と。/暑さの盛りでありながら、秋をはらんでいる、ピークのうちに終わりがすでにはじまっている「八月」ならでは、だったのでしょう」

まさにこれ!
季語の本意を知っていれば、俳句の鑑賞がより深く味わえるし、
自分が作句する時も「季語が動く」という不安から解消されて
自信をもって使えそうです。

今日も給食袋とナフキン作りで終わってしまったけれど、
明日こそはせっかく買った大歳時記読むぞ~という話でした♪

本屋さんでは全部予約したら500円引きクーポン進呈!とありましたが、家族に相談したのは「春」だけ(笑)。勝手に「夏」「秋」「冬」「新年」まで予約はできません(笑)。
怖くて計算できなかった(笑)。


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