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宮崎県北部の山旅②アケボノツツジの大崩山

させぼ山酔倶楽部が企画し大村山岳会、諫早山岳会からの参加をいただいた連携登山の山旅の続きを投稿します。その①矢筈岳は昨日5月8日に投稿しました。Noは山行ナンバーで1969年9月23日からの通し番号です。

全体行程

No1503 令和4年5月3∼5日 5名
3日 参加者中間点の東彼杵町に集合し一台の車で出発。矢筈岳登山⇒大崩山登山口(幕営)  走行距離318km
4日 大崩山登山(湧塚尾根~山頂~坊主尾根)
5日 行縢の滝見物登山⇒天岩戸の湯⇒東彼杵町(解散) 総走行距離673km 

大崩山登山

花崗岩の雄大な岩峰が大崩山です。
九州百名山inよっちゃん46座目の山で今年3月11日にこれまでの登山を投稿しています。

今回、3年振りの大崩山登山を投稿します。
私にとって9度目の大崩山系で山頂に立ったのは5度目となりました。坊主尾根を辿ったのは2度目です。最初の思い出は全くなく新鮮な下りでしたが、梯子の連続にいささか食傷しました。このコースYAMAP投稿を見ると8∼9時間行動が主ですが、渋滞待ち時間もあり11時間20分を要しました。高齢者グループながらも目立ったバテもなく行動できました。最強のコースに間違いありません。天気にも恵まれ渡渉やコース上の心配もなく、大崩の魅力を十分に楽しみました。10時間以上の行動は久しくなく膝も良く耐えてくれました。 

概念図

4日 天場5:15→登山口5:30→大崩山荘6:20→湧塚分岐(渡渉)→袖ダキ展望所8:35→下湧塚→中湧塚基部→上湧塚墓部10:15→大崩山頂11:15→P1379m(小積ダキ)12:40→象岩トラバース→坊主岩→渡渉点15:40→大崩山荘→登山口→16:35天場  11時間20分行動 歩行距離11.7km 累計登り標高1431m 

この先すぐ登山口。1km手前から出発。

4日起床4時、この時間で正解でした。出発時には林道脇は既に車が一杯です。山岳季刊誌「のぼろ」に特集されたと知り予想はしていましたが、人気の大崩山です。今回はヘルメットを着用し補助ロープも共同装備に加えました。大崩山荘はトイレ休憩かパーティーが大勢です。周辺にはテントも目立ちました。

山荘手前
大崩山荘

湧塚分岐まで進んでいよいよ渡渉です。小積ダキが待っているよと雄姿を現します。流水も少なく難なく渡りましたが、あるパーティーは格好つけた男性の真似をして飛び越したら流れに落ちた若い女性がいたそうです。安全、安全が大切です。

渡渉地点より小積ダキを望む。

渡渉が終わるとテープを頼りにほぼ沢筋を登り、水場を過ぎると最初の梯子に着きます。順番待ちで登ります。

順番待ち

ここから急登が始まり随所にロープ場も出てきます。若手グループには道を譲ったりして登ると長~いロープ場が現れるとその先は最初のビューポイント袖ダキ展望所です。

袖ダキ展望所

小積谷を挟んで小積ダキの大岩壁、圧巻です。

進行方向には下湧塚から中湧塚の奇岩群の眺め、ポスターなどで良く観る景観です。写真撮りが多くなってきます。

湧塚岩峰群
袖ダキ展望所

今度は何段かの長い長い梯子を登りロープ場を過ぎると下湧塚に登り上がります。

下湧塚に到着。進行方向と逆への岩場の連続も絵になる景観です。立っている登山者はカッコよさが際立ちます。

下湧塚

次は中湧塚です。見とれます。アケボノツツジやミツバツツジが目に付き始めます。中湧塚に直登する人もいましたがYAMAPにルートないし、予定とおりの巻き道を進みました。

中湧塚をバックに
アケボノツツジ

上湧塚墓部に着きます。ここから上湧塚に登る人もいますが、先は長くカットします。

この辺りから明るい林相となりアケボノ等に目を奪われます。リンドウの丘分岐に着きます。ここが判断のしどころですが、時間の余裕もあり山頂を目指すことにしました。

下ってくる人、追い越していく人、楽しそうです。疲れを忘れる景観が続きます。上鹿川分岐を過ぎるとなだらかになり花の競演です。

ミツバツツジ
アケボノツツジ

写真に納まる女性群を見て「美の競演ですね。」と余計なことを言ってしまいました。反省。一等三角点が設置されている山頂に立ち記念写真を撮って石塚に戻り食事休憩としました。

一等三角点百名山に選定されています。
石塚で中休憩

坊主尾根に入ると最初のビューポイントで湧塚尾根の全体が一望できます。素晴らしいの一言、見入ってしまいます。

上・中・下の湧塚群
アケボノツツジ

次のポイントは標高1391m地点(小積ダキ)です。袖ダキ展望所の対岸に当たる場所で象岩が見下ろせます。

標高1391mの先端(小積ダキ)
象岩を見下ろします。基部をトラバースします。

この先は前が詰まります。順番待ちをしながらロープを頼りに下るとこのコース一番の難所「象岩」のトラバース地点です。

象岩基部のトラバース。前がつかえています。ワイヤーが張ってあります。チェストハーネスに自己ビレーをセットし、ワイヤーにカラビナ掛けて安全を期しました。

トラバース手前
自己ビレーをセット

象岩に登るパーティーもいますが、我々は更にロープで下り長いハシゴで次なる難所に向かいました。

ここも緊張の岩稜です。長いロープを頼りに下り急な梯子になります。ロープを握る手に力が入ります。

飽きるほどロープ場、梯子場が続き、坊主岩(標高1157m)が見えて来ました。

この先も梯子は続き林道分岐に着くとホットしました。

ホットはしましたが急降下の尾根が続き山の大きさを実感します。ようやく下小積谷まで下って来ました。次はまた渡渉の心配でしたが何とか渡ります。後続パーティーは流れに落ちたらしく、靴を脱ぎ渡ったようです。

全員落ちることなく渡渉できました。

安堵感の中、山荘から登山口まで足早に下りました。日の入りは18時58分ですが、2時間以上前には帰幕して早や立ちに感謝しました。

林道脇の天場

皆さん11時間行動に満足感が漂っていました。
次回は宮崎県北部の山旅(完)を投稿予定です。
また読んで下さいね。お待ちしています。









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