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1992年版九州百名山㏌よっちゃん46座目大崩山、47座目鹿納山、48座目五葉岳

山と渓谷社「1992年版九州百名山」での紹介は、次のとおり。

大崩山は『宮崎県北部、北川町と北方町の町境にそびえる花崗岩の雄大な岩峰が大崩山で、澄み切った渓流の祝子川渓谷と1500㌶にも及ぶ大原生林で知られる。登山口への車道は舗装が完了し、駐車場も整備され、登りやすくなった。・・・』

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鹿納山は『宮崎県北端の日之影町と北川町の境、鹿川盆地の奥にそびえる奇峰。五葉岳や大崩山から、その雄大な岩峰を眺めた登山者なら、一度は登ってみたいと思うだろう。・・・』

大崩山アケボノ (22)_NEW

五葉岳は『五葉岳は県北端、北川町と日之影町の町境、祝子川渓谷の源流部にそびえ、周囲を頭巾岳や洞岳、お姫山、鹿納山などの名峰に囲まれている。・・・』となっています。

274601607_2983321978644760_78945309434842985_n五葉岳

大崩山系には8回訪ねていますが、祝子川から5回、鹿川から3回となっています。祝子川5回のうち大崩山頂に立てたのは1回のみでいささか遠い山頂になっています。初めて大崩山頂に立ったのは、最初から数えて15年後の鹿川方面からの登山でした。祝子川からだと32年後です。

祝子川から登れなかった4回は、1回目は台風接近、2回目は登山口手前の崖崩れで、いずれも吐野までで引返していました。後の2回は時間切れでの敗退でした。敗退と言うよりそこまでで満足した登山でした。

鹿川からの3回のうち1回目に鹿納山・大崩山と立ち 、2回目にも大崩山頂に立っています。残り1回は宇土内谷が目的の登山でした。

結局8回のうち大崩山頂に立ったのは3回で、鹿納山1回、五葉岳1回となっています。

Noは山行ナンバー、1969年9月23日からの通し番号です。

敗退山行1∼2回目祝子川から

1回目No22夏山合宿(大崩山) 昭和45年8月12~15日 17名
台風接近で山は大荒れ吐野にテント張るも翌日退却。ブヨで顔腫れる。鳥栖駅で足止め。地下通路での写真(下)まだ21歳でした。

1970年8月鳥栖
この頃の遠出は汽車利用が普通で大崩山登山は一番不便な遠隔地でした。佐世保駅から特急で小倉駅まで行き、日豊本線に乗り換えで延岡まで行きました。バスに乗り祝子川終点で下車し歩きだしたと思います。
台風接近のなか実行したのが今考えると可笑しいいのですが、入会間もない私は流れに乗っただけでした。山では吐野での幕営が大変だったこと、引き返し時の沢渡渉が怖かったことは覚えています。帰りの汽車は大分駅で乗り換え久大本線で鳥栖駅に出て、ここでも足止めを食らったことは鮮明です。

2回目No173大崩山系 昭和50年2月8∼11日 6名
この山行は、自家用車でしたが下祝子川約1km手前道路脇の崖崩れで先に進めず車内仮眠しての登山となりました。9日大崩山荘まで、10日吐野までで引き返す結果となり5年前と同じ敗退となりました。

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初登頂大崩山に立つ。鹿納山、五葉岳も

3回目No398鹿納山∼五葉岳∼大崩山 昭和60年5月2∼5日 4名
3日上鹿川今村⇒林道終点→林道を1時間歩く(日隠山への登路分からず方向転換)→尾根を藪漕ぎ→鹿納山→権七小屋谷分岐→中瀬松谷出合→大崩山→林道終点へ下る尾根→終点⇒今村
4日今村⇒延岡⇒祝子川⇒登山口→三里河原→瀬戸口谷→お姫山→五葉岳→お姫山→P1545m→(一旦戻ってコルより下降)→金山谷→吐野→登山口⇒渓流荘

五葉岳地図

3日鹿川渓谷入口の今村から更に林道を走る。上られるところまで上って車を停め、日隠山に向かいます。林道を歩くも日隠山への登路は見つからず方向転換し、大崩方面に行くことになりました。更に林道をどんどん詰めて行くも道はなくなり、尾根に向け藪漕ぎとなります。尾根に出ると踏み跡があり大したこともなく登山道がある稜線に出ました。途中のアケボノツツジが青空に映え美しかった。大崩山からの縦走路を北に暫く歩いて鹿納山に着きました。
鹿納谷側に下る道が見つからず権七小屋谷に一旦下り、中瀬松谷を登り直して大崩山頂に立ちました。思ったより早く大崩山着(写真は令和元年時)。ここでもQSOを楽しみ鹿川に下りました。

鹿納山と五葉岳は、この山行のみ一度の登頂となっています。

大崩山アケボノ (59)


4回目No728大崩山 平成14年5月2~5日 2名
祝子川からは3回目(32年振り)にして初めて大崩山頂に立ちました。山頂自体は昭和60年以来2度目です。この山行ではしっかりと山系を歩いています。この後の平成26年、30年とも時間切れで山頂には立っていません。
3日祝子川美人の湯⇒登山口→大崩山荘 雨停滞 
4日出発→三里河原→もちだ谷大滝→七日岩→大崩山→小積ダキ→坊主尾根→下小積谷→大崩山荘→登山口⇒藤川内渓谷

図大崩山概念図2

三里河原を楽しむ

5回目No1068大崩山三里河原~湧塚 平成26年11月1∼3日 5名
1日佐世保⇒大分IC⇒佐伯IC⇒延岡⇒祝子川温泉駐車場(幕営)
2日登山口→大崩山荘→三里河原→モチダ谷出合→七日廻岩上→上湧塚→袖ダキ→小積谷→大崩山荘→登山口⇒駐車場
3日出発⇒根子岳山麓⇒ラクダ山地鶏店(昼食)⇒地獄温泉(入浴)⇒帰宅

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 まだ一度も一緒していない荒木さんを誘い、若い女性二人とオジサン二人、仲を取り持つ40代初老のコンビで紅葉観賞登山が実現しました。

大崩山は今回五度目ですが秋は初めての入山です。

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三里河原までは大きな標高差はなく景観を十分に楽しみ行動しました。モチダ谷に入る手前からルートがはっきりしません。ケルンやテープを探しながら読図力が必要となります。大滝を過ぎ二つの小滝を経て岩屋に到着します。ここからコースは三つに分かれますが、先を考え七日廻岩に向かいました。

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この頃から時折小雨もパラつき風も強くなり上部は曇り空となりました。七日廻岩の上部まで来るとルートははっきりします。この後、酒の肴になる出来事が起きます。5m程の岩壁が登れない女性が一人現れました。もう一人がすんなり登っただけに本人は悔しがっていました。

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12時も近くなり山頂は諦めました。大崩の醍醐味は山頂にあらずと慰めます。個人的に湧塚コースは初めてでしたので、下山路に採用しました。時間にそう余裕もなくショートカットしましたが袖ダキからの展望は最高でした。振り返る下湧塚の岩峰に対岸の小積ダキいつまで眺めても飽きません。

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ここからの下りは強烈でした。真下に下る感じです。些か下り飽きた頃、小積谷に着きました。祝子川徒渉は橋が無くなっていました。増水時の徒渉は難しく、梅雨期の下山コース設定はかなり注意が必要です。

氷瀑登攀の下見

6回目No1133大崩山系宇土内谷 平成29年2月17∼19日 4名
アイスクライミングのメッカ宇土内谷を訪ねた下見登山でした。
18日比叡林道⇒宇土内谷駐車場(標高1,015m付近)→宇土内谷入渓(標高1,150m付近:氷瀑訓練・昼食)→上部偵察:三段の滝見物→駐車地⇒比叡山登山口

図大崩鹿川

18日鹿川キャンプ場への案内を右手に見送り比叡林道に入ります。舗装も切れ悪路となります。先週の大雪では入山は無理だった気がします。宇土内谷に架かる木戸元橋を渡ると直ぐ宇土内谷登山口で車を停め歩き出しました。
右手にいくつかの氷瀑を観ながら進むと林道は終わり山路となって長くせず谷に下ります。2010年2月に阿蘇赤ガレ谷以来7年振りでの氷瀑です。最盛期の氷の厚さからするとかなり薄い状態の感じです。1ピッチ30m程登り樹木にロープをセットしてトップロープで各自登ります。久し振りの氷の感触を楽しみました。

氷瀑 (78)

昼からは二人のクライマーが上部に行っていたので確認に行きます。三段の滝と思われる場所で姿を確認しました。下見には十分な成果でした。冬の定番山行になれば良いなと感じた下見でしたが、残念ながらこれ以降に訪ねる機会がありません。

氷瀑 (92)

氷瀑 (100)

九州岳人の集いの前に湧塚を楽しむ

7回目No1229九州岳人の集い(大崩山と鉾岳) 平成30年10月26∼28日 4名
27日⇒0:30祝子川キャンプ場(寝酒2:00就寝)
登山口→大崩山荘→湧塚分岐→袖ダキ→下湧塚→中湧塚基部→引き返し→大崩山荘→登山口⇒鹿川地区交流センターつりがね 九州岳人の集いに参加
28日鉾岳登山⇒佐世保

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4年前は祝子川温泉の駐車場にテントを張り泊まっていましたが閉鎖されキャンプ場への案内がありました。綺麗なキャンプ場で軽自動車が一台だけ泊まっていました。

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松尾夫妻は初めての大崩山です。登山口で入山届に記帳して歩き始めます。三里河原へは入山禁止と案内があり土砂崩れによる登山道の消失のようでした。今日のタイムリミットは14時です。17時までには日之影町鹿川に行かなければならないので、これを念頭においての行動となりました。

坊主尾根分岐を見送り湧塚分岐より祝子川に下り徒渉します。先行者がおり渡ったので後に続き問題なく徒渉できました。

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この先、踏み跡はあまりはっきりせず、テープやケルンが頼りです。水場を過ぎいよいよ尾根への急登が始まります。梯子やロープが随所に出て来ます。4年前下っているのですが記憶が定かでありません。尾根に上がると木山内岳方面の眺めが開けます。ここから更に急登は続き袖ダキ分岐となります。梯子とロープのひと登りで袖ダキ展望所に着きました。

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小積ダキの大岩壁とこれから登る湧塚岩峰群は圧巻です。真っ青な青空に岩峰が映えます。ここまでで十分に満足ですが、ここから初ルートの岩峰伝いで下湧塚に向かいました。

60下湧塚

下湧塚には3連梯子からロープを辿って山頂に立ちました。ここの眺めも素晴らしいの一語です。ここまで4時間ここらが潮時のようです。

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中湧塚基部まで登ってトラバース道で下山することにしました。大崩山荘からは時間とにらめっこしながら登山口に戻ります。美人の湯で汗を流し移動しました。

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アケボノツツジを楽しむ

8回目No1274 アケボノツツジ大崩山と九州オルレ高千穂 令和元年5月2∼4日 5名
2日 佐世保⇒登山口
3日 宇土内谷登山口→鹿納山分岐→大崩山頂→リンドウの丘→上祝子分岐→登山口⇒13:10鹿川交流センターつりがね
4日 九州オルレ高千穂コースを歩く。

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 山頂に最初に立ったのが34年前昭和60年5月で、その時に山頂から宇土内谷登山口に下っています。上りに使ったのは今回が初めてとなりました。

大崩山アケボノ (1)

3日朝は他車乗り入れの音で起床となりました。準備をしているとマイクロバスも上って来ます。Xトレイルでも厳しいのに良く登ってきたなと感心しましたが、後で分かりますが長崎・杉山氏グループの団体さんでした。

出発し急坂を上り尾根上に出ると花の競演となります。まずはミツバツツジですが、次第にアケボノツツジの独壇場となります。山頂が近くになるにつれ今が盛りの満開状態となり、「綺麗」「綺麗」の連発です。

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山頂一帯での花や展望を楽しんだ後、岩峰見物のためリンドウの丘まで下ることにしました。湧塚尾根に下りトラバースしてリンドウの丘へ。湧塚・坊主両尾根の展望台です。食事を済ませ坊主尾根側にトラバースして主稜線に戻り宇土内谷側に下山しました。

大崩山アケボノ (101)

大崩山アケボノ (93)

“つりがね”でのキャンプも良かった。オートキャンプのお客も多かった。釣り人だろうか、リッチにワインにパン等々食卓が豪勢でした。我々は一番風呂にも入り夕餉は楽しいひとときでした。

大崩山アケボノ (129)

次回は、49座目比叡山を投稿予定です。

長々となりました。毎回読んでいただき感謝しかありません。ありがとうございます。

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