カメラ初心者のペン。(カメラLv.1)
note16日目。
今回はカメラのおはなし。カメラ編前回は、2台目のカメラを買ったぞ!って話で終わったんだったな!
で、その2台目、サブカメラとして買ったのが、コレ。
OLYMPUS PEN EE-3 オリンパスペン イーイースッリィ―――!
1973年販売開始。
なんと、前に家から出てきたって話したニコマートFT2より前に発売されたシロモノ。とはいえ、86年までの13年間も販売されてたので、この個体がそのうちの何年に作られた物かはわかりません。とにかく、それだけ長い間売れ続けてたくらいの、当時大人気だった大衆カメラなんだってさ。
写真やらない人でも、ネット上のどこかで見かけたおぼえがあるかもしれない。何しろ、デザインが良いでしょ?PENそのものが被写体になれるくらい。そしてこのPENを持ち歩いてる、あるいは構えてるモデルさんも絵になるから、きっとインスタとかに いっぺえそんな写真があるだろう。
でもきっとそれは、黒か灰色っぽい見た目だったんじゃねぇかな。
元々はそんな色なんだけど、おいらは色付き革に貼り替えてあるヤツ買いました。知る人ぞ知るおいらのパーソナルカラー、オリーブ色!
元々の革もレトロでカッチョイイから迷ったんだけど、サブカメラだし、ちょっと変わった見た目にしよう、と。
もちろん、カメラ素人なので、ジャンク品ではなく整備済のものを買ったよ!40年近く前のものとは思えないキレイさです。
パッと見、コンパクトデジタルカメラみたいな外観だけど、当然ながらフィルムカメラです。それも、ハーフサイズ。フィルムを通常の半分に分けて撮るので、撮影可能枚数が倍になる!ってヤツです。
背面はとってもシンプル!
中央ちょっと左にファインダー。ご覧の通り、縦長です。
そう、フィルムを半分に分けるので、1枚が縦長写真になるわけです!
逆に、カメラを縦に構えると、横長写真になるという、不思議な感覚。
その右のダイヤルが、フィルム巻くヤツ。シャッター切るたびに、ここをカリカリと回します。「写ルンです」使った事ある人なら、すぐわかるわな。
上にとびだしてる煙突みたいなのが、シャッターボタン。ボタン?
ニコマートみたいな「ガチャン!」っていう重みはなく、
「カチッ」みたいな軽ーい感じです。
右にある目盛は撮影枚数のカウンター。めちゃくそカッチョイイ…!
レンズは 28mm F3.5。
交換できませんので、常にこのレンズで撮影することになります。
さらに、固定焦点でピント調節ができません。
最低でも1mくらい、3~4m離れるとピントキッチリ、だそうです。
これまた、写ルンですと同じだね!
それから、シャッタースピードも、絞りも、調節できません。
この、レンズまわりの特徴的なツブツブ。このセレンなんちゃらで光を感知して、シャッタースピード1/30秒か1/250秒のどちらかを、絞りも合わせて、自動で使い分けてくれるんだって!
要するに、自分で細かい設定をしなくても=カメラの知識を持たない人でも、シャッターを押しさえすれば、ちゃんと写真が撮れる、っていう、まさに写ルンですみたいなカメラなのだ!
…と、ここまでさんざん写ルンですと似てますみたいな流れで書いてきたけど、写ルンですの発売は86年。ちょうどこのPENEE3と入れ替わるように登場したわけで、つまり、PENの方がずっと先に世に出ているわけだ。
ハーフサイズなので枚数がたくさん撮れて、軽くてコンパクト、そして、誰でも簡単に撮影できる。
ケータイカメラやデジカメが普及するまで、旅行のお供には「写ルンです」が欠かせないものでしたが、その写ルンですが登場するまでは、このPENのようなコンパクトフィルムカメラがその役を担っていたのかな?と想像すると面白いですね!
さて、紹介が長くなっちまいましたが、そんなPENEE3で撮って来た写真を、ご覧じろー!
いきなり赤いの来ましたが、これはフィルムセット後に誤まって裏蓋開けたせいです(2回目)。
前回と違って、撮る前だったのと、急いで閉めたのが功を奏したか、写るには写ってましたが、枚数カウンターが0に戻ってしまったので、最初の数枚は撮れてない覚悟で同じような青空に向かってシャッター切り続けました。
ダメになってたのは載せてないの含め最初の4,5枚で、あとはきれいな空の青色が撮れてた!
しかし前述の通り、ほぼ全てカメラ任せになるので、カメラの向きや光の範囲?で、同じ場所を撮っても色が全然違ってくる!
これは、ある意味、相当クセモノだぞぉ…!
空だけ撮るとこんなに青いし。
これが世にいうオリンパスブルーか…(しみじみ)
フィルム時代からあった言葉なのか、そもそもオリンパスブルーって何なのかすら、知らんけど。
そいじゃあ、しばらく黙りますよ!
ぶはー!
面倒くせぇから全部は載せなかったのにこのボリューム!
さすが倍撮れるハーフサイズ!特に後半の数枚は、いかにも、
「早く撮り切って現像出しに行きたいのに、終わらネェー!」
というおいらの気持ちが滲み出てるでしょ?
誤まって裏蓋開けた時にカウンターがリセットされたせいで、正確な残り枚数がわからなかったので、最後はもう何かスゲー適当になった。
そりゃ、初心者のおいらにゃまだ、1日で52枚も撮るほど、カメラ体力備わってネェよ。
…ん?52枚? 24枚フィルムだから、倍の48枚撮れるんだと思ってたけど…これもカウンターリセットのせいかな…?
それはともかく、試し撮りしてみての感想だ!
ひとことで言うと、「ムズカシイ」。
誰でも簡単に撮れるカメラなのに? いや、だからこそ、なのかな。
「写ルンです」を思い出してもらえばわかりやすいと思うんだけど、
ズームどころかピント調節も無いので、ファインダーを覗いた先って、
映る範囲を切り取っただけの、ほんとに「見たまんま」な感じなんだよね。SSも絞りも自動なので、「狙った写真」は撮りにくいんだろうな!
というか、近づきすぎてのピンボケはともかく、いわゆるキレイなボケ写真はそもそも撮れないのかな?
なにより、広角気味の固定レンズ!
28mm、フルサイズ換算だと40mm程度らしいので、言う程広角じゃないんだろうけど、被写体から結構離れなきゃいけない、ってのも相まって、画面の切り取り方がめちゃくそ難しく感じた!
カメラを自分に合わせるんじゃなくて、自分をカメラに合わせる必要がある分、機能てんこもりのデジタルから入ってるおいらには難しく感じるのは確か。
でも楽しいんだな。何ていうか、これまでに触れた2台とは全く別のカメラ、って感じがビンビンする!
今回は空か草しか撮ってネェけど、人物とか、街中を撮る方が向いてるカメラなのかな?日常を切り取る的な。常に持ち歩ける手軽さも活きることだろう!
とにかく、おいらがPENの良さをいかせるようになるには、まだまだ経験が必要なようだ!いつかこのカメラで思った通りの写真が撮れるようになるのが、楽しみだぜー!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?