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佐分利谷の古民家のこと。

グッドモーニングのトキオカです。
今日はひょんなことから僕らが譲り受けることになった
築230年の古民家「佐分利谷の古民家」についてお伝えします。
(このあたりでは「佐分利谷」と書いて「さぶりだん」と読みます。)

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福井県おおい町の石山集落に位置する「佐分利谷の古民家」は、
もともとこの地にあった「石山城」の城主
武藤上野介(「むとうこうずけのすけ」と読みます)の家老の家屋でした。

簡単に言えば、戦国時代のお殿様に仕えた
お侍さんのおうち、ということですね。

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ただ農業が産業の中心であったこの地域では、
お侍さんとしてというよりも
農家のとりまとめ役としての役割が強かったようで、
馬を飼うスペースがあったり、カイコを飼うスペースがあたりと
農家の暮らしに合った造りになっています。

おおい町の歴史を記した「おおい町誌」によると
天明年間(1781~1789)の建築とされており、
実に230年の歴史を有する古民家なんです。

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少し難しく専門的になりますが、
造りは木造茅葺合掌造りの庄屋家型式と呼ばれるものになり、
お座敷部分は縁側部分よりも一段高く造られています。
お役人さんなど、偉い方が座られることを考慮したんでしょうね。

実際、明治34年には西郷隆盛公の弟で明治政府の高官であった
西郷従道らを主客とした約50名がこの邸宅に滞在し、
狩りを楽しんだという記録も残っています。

西郷さんの弟て...まさに歴史を感じます!

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建築様式にも歴史的にも非常に高い価値があるといわれる
この「佐分利谷の古民家」。

やはり簡単に壊してしまうわけにはいきますまい。
集まった僕たちはこの素晴らしい資源を活用すべく、
少しずつ話し合いを始めました。

次回、自己紹介を兼ねて
僕たち「グッドモーニング」のことをお伝えします。

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