上増田温泉 砦の湯(群馬県安中市)
おそらくわが家からもっとも近くにある温泉でしょう。
所在地も、同じ松井田町のうち。ナビで調べると、8.3㎞、13分と表示されます。
連日作業をこなした翌日、疲れを癒やしに、さっそく向かいました。
初めての道を渋川方面へ
いつも通る西松井田駅までの道を、途中で駅とは逆方面に向かいます。
県道33号。またの名を「渋川松井田線」というのだとか。この道をゆけば、榛名山麓を迂回して渋川までつながっているわけです。いずれ走ってみたい道です。
初めての道、なんとものどかな田舎道です。基本は丘陵地を進みますが、途中、平地になったあたりで集落を通り過ぎ、川沿いの道をゆっくりと上っているようです。
右側を走っていた増田川を越えてしばらくいくと、もうそこが上増田温泉です。
その名前の由来は?
「天然温泉100%掛け流し」をうたうこの「砦の湯」は、宿泊施設はなく、純粋な日帰り温泉施設のようですが、そもそも何で「砦」の湯なんでしょうか。
じつはその名前の由来を解説する説明書きなどは、館内くまなくさがしても見あたりません。あとで調べてみても、近くに砦があった様子もありません。
たしかに松井田には「松井田城」があり、その詰め城や、支城としての砦は随所にありますが、ただし上増田よりもっと南あるいは東にあるようです。
山のなかの一本道にあり、北は渋川からの敵を防ぐには適した場所のようにも思えますが、この近辺に砦があったことをしめす資料は見あたりませんでした。
ま、砦があってもおかしくない、程度の命名だったのかもしれません。
小川のせせらぎが心地よい
さて温泉施設ですが、敷地に入る前に、4~5m幅のちょっとした川を渡ります。これが県道沿いにずっと寄り添っていた増田川ですが、その流れがなかなか激しいのです。
せせらぎの音が、あたりの山に反響しているのでしょうか。温泉施設の周辺は心地よいせせらぎの音で満ちています。
敷地には、砦を装っているのか、ただのアピールなのか、「砦の湯」とかかれた幟が林立しています。
そのおくに、ちょっとした旅館を思わせる日本家屋風の建物。これが日帰り温泉の施設です。
大人は3時間600円。タオルを忘れたので200円で購入。
近所のおじさんなのでしょうか。受付内で対応する老人は、いたって愛想がありません。武骨さが、いかにも秘境感を醸し出してくれます。
内湯と露天があり、またサウナも併設されています(ただしこの日は調整中)。
まだ夕方のためか独占状態。洗い場のおくにある内湯は、一切の加水・加温がなされていないとのこと。夏場は38度、冬場は39度を保っているそうです。
秋の長湯にはもってこい
泉質は、弱アルカリ性の炭酸水素塩。やや茶色がかっていて、ぬるっとした肌ざわり。寒さで晴れた肌を癒やすのにはもってこいの温泉です。
露天風呂は、さすがに気温に応じて加温しているそうで、冬場は41~2度と、やや熱めです。ここ数日、日当たりはあっても朝晩は冷え込むので、40度前後とはいえ長湯するにも適度な温度でした。
露天から望む山々の秋を愛でつつ、せせらぎの音に包まれて…。
秋の長湯を楽しんできました。
--追伸
帰り際、駐車場の一角をふと見ると、なんと源泉のくみ上げ装置がありました。源泉標識も貼付されていたので、ご参考まで。
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