見出し画像

英語学習日記 #4 "The Unexpected Joy of the Ordinary"

今回学んだアイディア
・お金と幸せの関係
・楽しく喋ることのできるグループ人数について
・ものを持ちすぎると、むしろ不幸になる

こんにちは!

こちらの英語学習日記シリーズでは、Blinkistで新しく知った英語表現や英単語を中心に、個人的に面白かった、勉強になったポイントを紹介していきます。今日はその第4回です!

本日のBlinkのタイトルと著者はこちら。

The Unexpected Joy of the Ordinary by Catherine Gray
- The benefits of mediocrity and the beauty of the everyday -

今日は、英語学習日記の内容に入る前に、最近Blinkistのおかげで英語学習がめちゃくちゃ楽しい!って喜びを書いてます(目次→「今日のお気に入りフレーズ」でいきなり本編に飛んでいただくこともできます)。


英語は継続するとどんどん楽しくなる

3月に入ってからは毎日Blinkistで英語のストーリーを読んでいるので、最近は「継続は力なり」を実感しています。読み終えた記事は現時点で22個ありますし、いい文章だと思ってお気に入りした記事は14個。ネイティブのナレーションで15分-20分間程度なので、音読速度を150wpmと仮定して2000~3000words程度の文量でしょうか。格段に多いというわけではありませんが、毎日これだけの量の英語を読んだり聴いたり喋ったりしていると、別の日に全く違う内容のストーリーを読んでも、「あ、この表現、この前見た!」ということがどんどん起こるようになります。

表現だとIf you're like other people, とか〇〇 come(s) in.とかmake the most of 〇〇とかtap into 〇〇とかは毎日のように出てきます。

単語だと、mediocreが出た3日後にmediocrityが出たり、名詞のreelが出た翌日に動詞のreel offが出たり、inflateが出た後に、反対の意味のdeflateや関連語のoverinflatedが出たり。rampant、potent、measleもこの1週間で2回は登場しました。

そして英英辞典でもう一度調べ直し、過去の俺が確かにその単語に蛍光ペンで線を引いていることを確認します。そのときとはまったく別の用例で登場していることもありますし、同じ単語を何度も辞書で引き直すことはまったく問題はありません。引けば引くほど、より早く目的の単語にたどり着けるようになりますし、まっさらな英英辞典を「どのページにもマーカーを引いた跡がたくさんある」状態にしていくことこそ、non-native English learnerがfluent English speakerになるために必要な過程だと思っています。

紙辞書だからこその良さもあります。cut cornersを調べたら、おとといチェックしたmake the cutが近くにあって、改めて復習できたり。

こういうことを繰り返しているうちに、いつの間にか、それらの表現は「こっち側」に来ています。たくさんの知らない単語のうちの一つではなく、自分の思考の土台となり、英会話中にも使える、自分の味方になっているのです。


単語帳ベースで勉強すると、「procrastinate?また難しい単語出た〜そんな長い単語いつ使うんだよ」などと愚痴りながら暗記することになるので苦痛になりがちですが、多読や多聴、英会話をベースに勉強すると、自然な文脈で何度もその単語に出会うことができるため、英語圏の子供がいつの間にか語彙を習得していくのと同じ自然さで英語力を伸ばすことができます。

英検1級を取ってからは、「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」にシフトするために、大学図書館の英語多読コーナーで児童向け科学書籍を読み漁ったり、BBCやJapan Times Alphaで英語でニュースを読んだり、MacBookやXperia、Googleアカウントの設定言語を英語にして、興味のある情報を英語で調べるなど、いくつかの取り組みをしてきましたが、今の自分にはBlinkistが合っているし、楽しいです。

いちいち単語の意味を調べなくても、ストーリーの趣旨は理解できるけど、知らない表現、馴染みが浅い表現もほどよく混ざっている。

簡単すぎて物足りないcomfort zoneでもなく、難しすぎて苦痛になるpanic zoneでもなく、無理なく成長を積み上げられるstretch zoneにピッタリ合ってます。

毎日1記事が無料で読めるのも自分の学習ペースにちょうど良くて、今日はどんなトピックかな?と毎日楽しみですし、今日中に読み終えようという締め切り意識のおかげでメリハリを持って続けられています。

(お気に入りした記事を後日読み直したり、気に入った文章にハイライトを入れるためにも、いつかは有料サブスクリプションに切り替える予定なのですが、それは金欠学生を卒業してからの予定です)

そんな感じで、Blinkistのおかげで英語学習、良質な情報のインプット、英会話の話題収集を楽しめている!という話でした。Blinkistありがとう!社会人になったら株買います。


長々と失礼しました。それでは今日の内容に移ります。


今日のお気に入りフレーズ


今日のBlinkで、いいなと思った文章、フレーズです。

It is not the man who has too little, but the man who craves more, that is poor.

貧しいのは、持たざる者ではなく、今以上に欲しがり続ける者だ。

A surplus of pleasure and possessions isn't the key to happiness.

余分な満足や必要以上の所有は幸福をもたらさない。

著者は、年収が増えるにつれてより広い部屋、家に次々と引っ越し、それに伴って所有物の数は指数関数的に増加したそうです。

しかし、幸福度が物の増える速度で高まることはありませんでした。

ものを持ちすぎることが、人を幸せにしないどころかむしろ人を不幸にすることは、祖先が遊牧生活をしていた頃から、私たちの脳があまり進化していないことに由来しているそうです。所有物が増えるとnomadicなライフスタイルが困難になって不自由になり、ストレスを生じるんですね。

Acquiring things is more pleasurable than possessing things.

手に入れることは、所有することよりも大きな喜びをもたらす。

モノを買ったときが、いちばんハッピーなのだそうです。自分の部屋を見回して、いらないものがたくさんある場合、この事実を受け止めて、買い物に対する考え方を改めるべきかもしれません。

俺も服(などの物理的商品)を買うのは楽しくて大好きなんですが、洋服を買っても、だいたい翌シーズンになると、ファッショントレンドの変化によって自分のカッコいいと感じるポイントが変わっていたり、背中の部分に毛玉が出たりしていて、着る機会は大きく減ってしまいます。これが俺はすごく嫌で、毎年の出費も馬鹿馬鹿しいので、社会人になったら私服は全部着物にしようかなと思ってます。着物は高いけど、正絹の着物は100年着れるし、帯を変えれば着物をたくさん持ってなくても着回しできるし、太ってサイズが合わなくなったり、子や孫に譲ることになっても、仕立て直せばサイズの変更ができるし。

そうなんです、実は今年から着物を着てるんです!亡くなった祖父の持っていた、亀甲柄の大島紬です。機会があれば着物のことについても発信しようと思います。

興味深いエピソード


今日のBlinkで、へえ、そうなんだと思った研究/調査結果、知らなかった概念、歴史的事実等です。

Dr. Cacioppo concluded that negative information seems to trigger a greater mental response. Unfortunately, our negative bias doesn't stop there. Other studies have found that we're quicker to spot an angry face in a crowd than a cheerful one. This phenomenon is called the anger superiority effect. Worse still, our negative bias affects our interpersonal relations, too. We tend to see people's bad characteristics as more significant than their positive traits.

Carcioppo博士は、脳はネガティブな情報により大きな反応を示すようだと結論づけた。さらに別の研究によって、人混みの中では、明るい顔よりも怒った顔により早く目が行くことが明らかになった(怒り優位性効果)。また、私たちは他人の好ましくない性格・気質を、彼らの良い性格・気質よりも重く見る傾向がある。

これらのネガティブなバイアスは、脳のamygdala(扁桃体)と呼ばれる部分に起因するそうです。常に周囲に注意を払っていなければ生存できなかった先史時代の名残が、私たちの脳には残っているんだとか。

(前略)...something that happiness experts have long known: our pleasure is more intense when it's interrupted, rather than constant. 

中断されたり制限されたりすることで、私たちの喜びはより強さを増す。

天気の悪いイギリスから晴れの日が多いバルセロナへ、(毎日天気がいいって最高なんだろうな...)と期待して引っ越した著者は、イギリスでは特別感や幸せを感じていた晴れの日に、転居先ではまったく嬉しさを感じられなくなってしまった、という文脈で登場しました。

大学生になって、いつでも好きな時間にゲームができるようになっても、子供の頃1時間だけ許されていたゲームの方が楽しいとか、ライバルからの邪魔が入ったりしてすんなり行かない恋愛の方が燃えるとか、そういう話ですね。毎日お酒を飲んでいる人は、「翌日に仕事がない日だけ飲む」などのルールに変えることで、同じ1杯のお酒から、より大きな幸福感を得られるかもしれません。

As it turns out, people with very high self-esteem tend to have some unpleasant characteristics. They're more likely to be narcissists, and even more disturbingly, prejudiced against ethnic minorities!

自尊感情が肥大した人はいやな性格を持っていることが多い。彼らはナルシストである傾向があり、さらに不快なことには、人種的マイノリティに対する偏見を持っていることが多い。

自信や自尊心を持つことは良いとされていますが、持ちすぎることはかえってよくない、ほどほどにしておきなさい、という文脈で登場しました。

Evolutionary psychologists believe that human beings are only really capable of having one or two best friends, and no more than five close friends.

進化心理学者は、人類はせいぜい1人か2人の親友と、5人以下の親しい友人しか作ることができないと考えている。

人間はたくさんの親密な友達がつくれるようにデザインされていないそうです。キラキラしたドラマや漫画などに登場する、たくさんの親友がいる人は非現実的であり、そのような人に憧れたり、目指したりするべきではないそうです。

Research shows that three people are the most who can comfortably joke together in a bar, and the limit for satisfying group conversation is as low as four.

研究によると、3人がもっとも気軽にジョークを言い合える人数で、満足に集団で会話ができる人数はたった4人が限度だという。

俺は友達と出かけるときは、基本的に2人か3人、最大でも4人ですが、これらの少人数グループが楽しく過ごせる人数であることが研究で裏付けられていると知って安心しました。大人数のZoom飲みでは、ブレイクアウトルームを作って少人数グループに分かれた方が楽しめるのもこういうことなんですね。

One study, which included over a hundred couples, found that the more people promoted their love lives on social media, the less secure they felt about their relationships.

100組以上のカップルを対象に行った研究によると、(インスタグラムなどの)ソーシャルメディアで恋愛関係をアピールする人ほど、自分たちの関係に不安を感じることが多い。

これは納得ですね!皆さんの周りにも、彼氏/彼女との写真を頻繁にインスタに載せるけど、相手に本当に好かれているのか不安でビクビクしている人、いませんか?

And a famous study in 1978 found that a big lottery win actually didn't make people any happier.

1978年の有名な研究によると、宝くじで大当たりしても人は幸せにならないことがわかっている。

A 2014 study published by the American Psychological Society found an interesting correlation: high-earners weren't necessarily happy, but happier people did tend to earn more. So it's not that money attracts happiness into your life, it's more that happiness attracts money.

2014年に米国の心理学会が出版した研究では、興味深い相関関係が発見された。高収入の人は必ずしも幸福ではないが、幸福な人はより多くの収入を得ている傾向にある。つまり、お金が幸せを引き寄せるのではなく、幸せがお金を引き寄せるのだ。

この2つは面白いですね!"Money can buy happiness"は真か偽か?シンプルで面白い問題ですよね。

今日のBlinkには、年収75000ドル程度(現在のドル価値では90000ドル程度)で精神的な幸福は頭打ちになる、という2010年の研究結果が紹介されていましたが、実は最近、これと異なる研究結果が公表されました。80000ドル以降でも、幸福度は年収の増加に伴って増加を続ける(詳しくは、年収の対数を取ったものに対して、幸福度が直線的に比例する)というものです。


これらの相反する研究結果はさておき、今回のBlinkの趣旨は、"stop daydreaming about an extraordinary life" "how craving money makes you poorer"なので、「お金を欲しがる/求めることが人を精神的に貧しくさせる」ことは間違いないでしょう。


勉強になった表現

今日登場した、個人的に勉強になった/面白かった表現たちです!

The grass is always greener on the other side.

日本語でもよく使う「隣の芝は青い」ですね!英語の概念が輸入されたのかな?

そういえば「棚に上げる」も日本語でよく言いますが、英語にも全く同じ表現(shelve sth, shelf=棚)があってびっくりしました。

narcissist

日本語では「ナルシスト」と言いますが、英語では「ナルシシスト」だったんですね(ciとssiでシが2回)!カタカナのままだと伝わらない日本語英語に注意ですね。

fender bender

車の軽い事故。大破するほどではなく、フェンダーがちょっと曲がるくらいってニュアンスでしょうか。語感が気持ちいいですね。個人的に英語が好きなポイントのひとつは、音が楽しいことです。

red herring

「重要なことから気をそらすための重要でない情報」「論点のすり替え」「目くらまし」的な意味で使われるようです。

AtsueigoのAtsuさんのDistinctionに載っていた表現ですが、ついに長文中で遭遇しました。

犬に狩りを覚えさせるとき、赤い色をした燻製ニシン(smoked herring)の匂いを使って訓練したことがword originらしいです。わからんわ。

novelty[the quality of being new, different and interesting]

新鮮味、珍しさ、真新しさなどを意味します。俺は好奇心の奴隷なので、これを味わうのが大好きで、そのために生きているようなものです。

potent[powerful]

potentialとは意味的には関係ないのかな?impotentは対義語ですね。

declutter[to remove things that you do not use so that you have more space and can easily find things when you need them]

使わないものを捨てて、スペースを増やし、見つけやすくする。つまり「整理する」「断捨離する」という意味。

'decluttering experts' like Japanese minimalist Marie Kondo というフレーズで登場しました。こんまりさんは英語だとこんなふうに表現されるんですね。

sitcom

situation comedyの略。HiNativeでsitcomの例を教えて!って聞いてみたら、「The Office」「The Good Place」「Big Bang Theory」の3つを教えてくれました。そのうち見てみます。

Beauty is in the eye of the beholder.[people all have different ideas about what is beautiful]

「人によって何を美しいと思うかは違う」ということわざ。

bunny[a person who enjoys a particular activity or who is in a particular mood]

「ウサギさん」以外に、こんな意味があるんですね。例えば、gym bunnyだと筋トレオタクという意味になります。

俺の大好きな曲の1つに、ELLEGARDENのFunny Bunnyがあります(the pillowsのFunny Bunnyを、ELLEGARDENがトリビュートしたもの)。
「Funny Bunny=愉快なウサギさん」と捉えると、曲の内容と全くつながらないので、どういう意味のタイトルなんだろうとずっと思っていましたが、やっとしっくりきました。

キミの夢が 叶うのは
誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を 選んで
走ってきた
飛べなくても 不安じゃない
地面は続いているんだ
好きな場所へ行こう
キミなら それが出来る

と歌われている「キミ」= "Funny Bunny" なのだと思います。

funnyにも様々な意味があるので、Funny Bunnyをどのような日本語に置き換えるかは難しい問題ですが、俺は次のような意味だと考えました。

夢に向かって熱心に取り組み、努力を続ける様子を、周囲から馬鹿にされている・笑われている人

「風の強い日を選んで」というフレーズがあるくらいなので、bunnyは「趣味を楽しんでいる人」といったレベルではなく、「夢を追う人」になるでしょう。

本気で目指すからこそ、好きなことであっても、楽しいことだけじゃなくて、苦しいときもたくさんある。周りには「そんな夢が叶うはずがないよ」と笑われる。それでも志を失わず、無力な自分と理想の間のギャップから目を逸らさずに、真摯に努力を積み重ね、、、そして、いつか夢が叶ったとき、それが誰か他の人のおかげであるはずがない。自分自身で勝ち取ったものだ。

作詞者の山中さわおさんに直接聞いたわけではないので、自己満足ですが、この曲がまた好きになりました。


今日調べた単語

今日英英辞典で調べた単語は次の66個です!春休みで時間もあるので、前から知っている単語も意識的に調べて、例文を音読したり、自分が知っている意味以外での用例を確認したりしています。

画像1


今日はBlinkの内容も非常に面白く、表現も自分にとって新鮮なものばっかりだったので、文量が多めになってしまいました(8943文字)。ここまで読んでくださった方に感謝です!ありがとうございます!

明日も書きます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?