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貴船にゆく

先日 Laura day romance のライブを見に大阪へ行ったのだが、前日から前乗り出来たのでアチコチ周った。その記録。いやもう2ヵ月前…。

ローラズのライブの雑感はこちら⤵︎

3/12(月祝)、ライブの日の午前中。
夕方に梅田のシャングリラというハコにいれば良かったので、朝ホテルでゴロゴロしながら「今日な~~にしようかな」と思っていたら、その言葉はふと降ってきた。

そうだ、京都行こう。

いや、もっと奥深く、貴船行こう。

貴船ーーー
それは、京の奥座敷。
京都駅から車でも40分近くかかる、自然豊かな風景が広がる場所である。

阪急電車で河原町、鴨川を渡って京阪電車で出町柳、叡電に乗ってひたすら北上。鴨川デルタのキラキラ大学生を横目にして出町柳駅を出て、閑静な住宅街を抜け、気づけば車窓が緑 一色になり、車輪をキーキー鳴らしながら山を登り着いたのは「貴船口駅」。

出町柳を出る時には快晴だった空は、どんよりとして泣きそうになっている。この天気の変わりように、いかに山奥へ来たかを実感する。

そこから少し小さめのバスに、目いっぱいの観光客を乗せて一本道を登る。その観光客の一人である私も、吊革を掴みながら、右へ左へ揺らされる遠心力に耐える。うむ、貴船への道のりは険しい…。

そうしてこうして到着した貴船。
バスの時点で察していたが、思いのほか観光客が多く、人がごった返している。あれれ…、私の想像していた静寂な貴船は?鳥のさえずりと水流だけが響く貴船は…?などと邪推な思いが胸をよぎったが、もれなく私自身もその要因を産み出している観光客に違いないので溜飲を下げる。

とはいえ、はじめての貴船は、思い描いていたように森の香りと厳かな雰囲気に包まれ、感嘆の息すら自然に飲み込まれていく。


さて、今回貴船に来た明確の理由はただ一つ。映画『リバー、流れないでよ』の聖地巡礼である。昨夏に地元の単館で見たその映画は非常に面白く、何より愛してやまない「ヨーロッパ企画」による作品だし、愛してやまない久保史緒里氏が出演している。映画そのものの感想は別機会にするとして、その舞台を巡るため今日私は此処へ来た。そしてよく朝の私は思い出した、えらい。

貴船の街並み
フィルムでとった1枚
ふじや

まずは老舗料理旅館「ふじや」。主人公 ミコト演じる藤谷理子さんの実家であり今作の舞台。映画は、2分間のタイムリープによる人々の混乱が描かれているのだが(この説明で伝わるのだろうか)、そのためずっとこの旅館が舞台となる。

地名は「きぶね」だが神社は「きふね」
水神を祀っているから濁らないんだそう、洒落てる。

続いて「ふじや」のすぐ隣にある「貴船神社」。映画のラストで重要な役割を、そして全編を通して此処に祀られる水神様が重要な役割を担う。

鳥居から長い石段を上ると本殿
貴船神社本殿
こちらもフィルムで

お参りをして、おみくじとお守りを買い、貴船神社を堪能。おみくじは「水占い」という変わったもので、紙を水に浮かべると文字が出てくるというもの。

文字がうっすら出てきた

そうこうしていると、ポツリポツリと雨が降ってきて、数分もしないうちに土砂降りとなってしまった。しかしここで祀られているのは降雨・止雨を司る龍神様。これもまた粋な出迎えだなと感じながら軒先へ避難するも、一向に止む気配がなく、雨具も持ち合わせていなかったためそそくさと撤収することにした。ちなみに帰りはバスに乗り切れず1本見送った。

再び叡電に揺られ出町柳へ。市外へ降りると先ほどの天気がまるで嘘のような青空が京都を包んでいた。私は再び鴨川を眺めながら京阪の駅へ行き、梅田へと向かったのでした。

おまけ。鴨川デルタ。
貴船から帰ってきてからの1枚だが、この青空である。
フィルムで撮影。






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