見出し画像

徒然アルバム紹介2022

先日放送したラジオ番組内にて、2022年に個人的に「よき~」となったアルバム特集をし、邦楽のメジャー、インディーから1枚ずつ選んで紹介をしたのですが、そのとき喋ったことをせっかくなのでまとめます。
 
〇『roman candles | 憧憬蠟燭』/ Laura day romance
 大好きな「Laura day romnce」から。
 3/16に発売された2nd アルバムをご紹介。優しさとポップさを兼ね備えたサウンドに「生活感の中における死生観を軸にした」という歌詞が溶け合い、大きなエネルギーとなって静かに、しかし熱く燃えているイメージがアルバム全体から感じます。

 そのエネルギーは内側に内側に向かっているようだけど、同時に感じるのは開放感。その矛盾が回り回って、結果としてバンドとしての”余裕”につながっているのかな…なんて思いました。

 音源はもちろん、大阪でのツアーのライブでは、メンバーが織りなす繊細な音粒が、体内で心地よくはじけ飛んでいく演奏が最高で最高で。普段全く酒を飲まない(飲めない)のですが、この日は珍しくスミノフを買って、いい意味でフワフワしながら、その演奏に酔っていました。

 そう言えばライブレポート途中まで書いて放置してる、良くない…。
オンエアは「little dancer | リトルダンサー」「winona rider | ウィノナライダー」の2曲。

 
〇『アンサンブル・プレイ』/ Creepy Nuts
 9/7にリリースされた「Creepy Nuts」のメジャー3枚目のアルバム『アンサンブル・プレイ』。

 2022年、さらにさらに売れてしまった(古参アピ)お二人。一体あの忙しさの中でいつこんなエェ曲たちを作っているのか、尊敬しかない。

 前作の『Case』はその時のお二人がギュッと投影されていたのに対して今作は「フィクション」が軸。そこにCreepy Nutsの新たな一面が表れているのはもちろんなんですが、その背景には、チープな言葉で言っちゃえば二人の人生というか、バッググランドで大切にしているものというか…そういった二人の血液的なものは脈々と流れ続けている気がしました。それはラジオとか聞いていても思うことですが…。

 余談ですが、ラジオイベントは本当にくだらなくて楽しかった。そういう部分は変わらないでほしいなぁと思ったり、でも成長なくしてHipHopは成り立たないよなぁと思ったり。とにかくお二人にはいつまでも「たりないふたり」の代弁者であってほしいと勝手ながらに思うのです。

 オンエアは『dawn』『友人A』。前者はもうとにかくカッコいいに尽きる。

 で、問題は『友人A』。本人たちも評判がいい!とおっしゃっていましたが、韻の固さからストーリーからアルバム通して聴いたときにギュゥインッと心を掴まれてしまった楽曲です。はっきり言って、この曲ってストーリー全体で見ると共感できるか全くできないかが2分されてしまう気もするのですが、節々の出来事や感情の揺れにブワァっと自分の気持ちが蘇る人もいるんじゃないでしょうか。

 リリック一節一節が ー 別に直接の記憶だったり経験ではないのに ー 感情の隅々まで染みわたってくるあの感じ。Rさんが紡ぐ情景と、自分の中の記憶や経験が絡み合って各々の楽曲イメージが想起されてゆくあの感じ。"フィクション"と言っていたけれど、それ故に、そこに聞いた人それぞれの”オリジナル”が組み込まれていくような気がしてしびれました。と、いうか普通にA~Zを組み込ませるのすごすぎ~。

以上!!!

もしよろしければサポートお願いします。 糖分補給の財源とします。