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鍵盤ハーモニカと、みんなと一緒病

小1の息子が、授業で必要な鍵盤ハーモニカを買うことになった。

私が小学生の時に使っていた鍵盤ハーモニカを母が大事に保管してあり、手元にある。
使ってくれないかなと淡い期待を持ちつつ、鍵盤ハーモニカを買うかどうか息子に聞いてみる。

やはり、新しいのがいいそうだ。

まぁ、それは仕方ない。
私が息子でも、新しいものが欲しいだろう。

それでも、何十年たっても使えるYAMAHAさんの鍵盤ハーモニカの技術はすごい。
ケチるつもりはないが、使えるものを使わないのはもったいなく感じる。

それはさておき、購入方法を読んで、衝撃が走る。ゆうちょの窓口かゆうちょのATMでしか、振り込めないらしい。
ネットバンクやコンビニでの振り込み、学校に現金を持って行くことすらできない。

平日日中に、簡単に振込にいけると思うなよ!仕事だわ。

イライラしながら、ふと、Amazonを開く。

同じ型番の商品が、学校のお便りに書かれている値段より安く買える!

支払いも、今すぐネットからできるし、家まで届けてくれるうえに、到着も速い!

これでいいじゃん。
すごいよ、文明の力。

と、興奮気味に息子にAmazonでの購入を伝える。

すると、「えー、みんなが受け取るときにないと、怪しまれるからなぁ」と。

全く同じ商品ですけど?
金額も手間も省けるのに!

それでも息子は、皆と一緒の方法で購入し、学校で皆と同じタイミングで受け取りたいらしい。

小学生は、小さな社会だ。
人は一人では生きていけないものだし、集団との付き合いは必要なものだとも思う。
大昔から、人間が生きるためにDNAに組み込んできたんじゃないかと半ば諦めもある。

群れ=社会の中で、協調性は大事だ。

ただ、協調性は行きすぎると、周りを気にしすぎて自分がよくわからなくなることもあると思う。

待てよ?
そういえば、小学校入学前に筆箱を買った時。
「キャラクターの強くないもの」というあやふやな但し書きがあった。
キャラクターの筆箱を買いたがる息子に対し、みんながキャラクターのもの使ってたらいいよ、と私が息子に言ってしまっていた。

みんなと違うことをこわがっていたのは、私の方だったかもしれない。

みんなと一緒じゃなくていいんじゃないと、息子に言いたいようで、実は私が一番感じているんだろうな。

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