アロマ(精油)入り柔軟剤の作り方|精油を入れるメリット&デメリットも
お洗濯の仕上げに活躍してくれる「柔軟剤」。柔軟剤はクエン酸と精製水で簡単に手作りできることをご存じでしたか?
この手作り柔軟剤にアロマオイル(精油)をプラスすれば、アロマの効果で毎日のお洗濯がもっと楽しくなるかも。石けん洗濯との相性も抜群なので、石けん洗濯を導入した人はこちらもあわせて試してほしいです。
今回はアロマオイル入り柔軟剤の作り方や、アロマを入れるメリットとデメリットについて解説していきます!
アロマオイル(精油)入り手作り柔軟剤とは?
手作りで作る柔軟剤は「クエン酸リンス」とも呼ばれています。このクエン酸リンスは、クエン酸と精製水を混ぜて作りますが、そこに精油を加えると「アロマ入りクエン酸リンス(アロマ入り柔軟剤)」となります。
クエン酸リンスは無臭ですが、精油を加えることによって洗濯物を干す際にほんのりアロマが香り、リラックス効果も得られます。
アロマオイル(精油)入り柔軟剤の役割
アルカリ性に傾いた洗濯物を、クエン酸を入れて中和させることでふんわりとした仕上がりにしてくれるのが「クエン酸リンス」の役割。特に石けんでの洗濯時には、クエン酸を投入することによって石けんカスを発生させにくくするという役割もあります。
そこに精油をプラスした「アロマ入りクエン酸リンス」なら、選ぶ精油によって洗濯物の消臭効果や殺菌効果が期待されます。部屋干しのイヤな臭いや生乾き臭も感じさせません。
アロマオイル(精油)を入れるメリット・デメリット
手作り柔軟剤には精油が必須というわけではありません。では精油を入れるメリットとデメリットにはどのようなものが挙げられるのでしょうか。それぞれ確認していきましょう。
精油を入れるメリット
精油による抗菌・殺菌&消臭作用で洗濯物の抗菌&ニオイ対策に
洗濯物を干す際、精油のほのかな香りでリラックスできる
(石けん洗濯の場合)石けん特有の油臭さが消え、洗いあがりがすっきりする
精油によって得られる一番のメリットは、精油のもつ「抗菌・殺菌&消臭作用」が洗濯物に働いてくれること。精油のもつリラックス作用が働いて、毎日の洗濯時間でゆったりとした気分になれるのもうれしいポイントです。
また石けん洗濯の場合、無香料の石けんには特有の油臭さが残りがちですが、柔軟剤に精油をプラスすることで石けん臭さを回避できます。
精油を入れるデメリット
作成の際にひと手間がかかる
保存方法や取扱いには気を遣わなければならない
精油によっては洗濯に合わないものも
人によっては精油の香りがきついと感じる
衣服に精油の香りを残すことはできない
精油は水に溶けないため、作成の際には精油をグリセリンにしっかりと溶かし込む手間がかかります。精油を使うことで保存方法や取扱いに注意を払うことも大事です。
精油には「揮発性」があり空気に触れると香りが飛ぶため、洗濯物に精油の香りが残ることはありません。精油の香りを残したいからといって精油の量を増やすことは、大変危険ですのでやめましょう。
また、すべての精油が洗濯に使えるというわけではありません。自分の好きな精油が必ずしも使えるとは限らないので、洗濯に使う精油を選ぶ際には十分気をつけましょう。
アロマオイル(精油)の正しい選び方
洗濯に使用できる精油は種類が限られています。ここでは手作り柔軟剤に適した精油と、洗濯には向かない精油について詳しく解説していきます。
洗濯におすすめの精油
ラベンダー
ティートリー
ユーカリ
ジュニパーベリー
洗濯におすすめしたいのは「殺菌・抗菌作用」をもつ精油です。
上記の4種類は殺菌・抗菌作用のある精油なので、どれもお洗濯の仕上げにぴったり。すっきりと爽快感のある香りが特徴で、万能な精油でもあります。
洗濯に向かない精油
一方、洗濯に向かない精油は数多く挙げられます。大きく分けて3種類「色が濃い精油」「粘度が高い精油」「刺激が強い精油」は洗濯に向きません。具体的にチェックしていきましょう。
色が濃い精油
オレンジ・スイート
グレープフルーツ
レモン
レモングラス
ジャスミン・アブソリュート
シナモン
タイム
パチュリ
ベルガモット
ローズ・アブソリュート など
粘度が高い精油
フランキンセンス
ベンゾイン
ミルラ など(主に樹脂系)
刺激が強い精油
クローブ
ジンジャー
スペアミント
フェンネル
バジル
パイン(※)
ブラックペッパー
イランイラン
ペパーミント など
色素が濃い精油は、洗濯物への色移りが懸念されるため、避けた方が無難でしょう。また粘度の高い精油は水に溶けづらく、洗濯には向きません。
刺激が強い精油は少量の使用でも皮膚を刺激してしまう場合もあるので避けましょう。また、お子さまへの使用を避けた方が良い精油に関しても、ここでは除外しています。
※パインは精油の色も薄く抗菌作用があるため洗濯向きですが、毒性の強いパインもあるため注意が必要です。安全に使用するには学名が「Pinus sylvestris」の精油であればOK。松の香りがすがすがしい、森林浴に似た精油です。
精油はどうやって買う?
精油を初めて購入する人は、アロマ専門店での購入をおすすめします。
できれば実店舗に出向き、実際に精油の香りを試してから購入すると良いでしょう。
自然の香りといえども向き・不向きは人それぞれです。
近隣に立ち寄れそうな店舗がないなど、やむを得ずインターネット上で購入する場合は、アロマ専門店の公式オンラインショップの利用をおすすめします。
おすすめのアロマ専門店
生活の木
100%天然精油を使用しており、品質管理も徹底して行われている精油専門ブランドでの購入が安心です。
アロマオイル(精油)入り柔軟剤の作り方
それでは精油入り柔軟剤の作り方をご紹介していきます。用意するものは画像の通りです。
材料(出来上がり量:約600ml)
精油・・・・・・・・・80滴~100滴(お好みで)
グリセリン・・・・・・大さじ5(75ml)
クエン酸(粉末)・・・大さじ7.5(約113g)
精製水・・・・・・・・500ml
精油以外の材料はドラッグストアなどで手に入ります。精油は先述の通り、アロマ専門店での購入がおすすめです。
お好みで2種類の精油を半分ずつブレンドするのも◎
おすすめは「ラベンダー」と「ティートリー」の組み合わせです。
必要な道具
ガラス製ビーカー(100ml)
ガラス棒またはミニ泡立て器
柔軟剤を入れる容器(遮光性、できればガラス製※の600ml)
じょうご(クエン酸を容器に入れる際あると便利)
作り方
1.グリセリンと精油をビーカーに入れ、よく混ぜ合わせる
※精油は疎水性があるため水には溶けません。あらかじめグリセリンによく溶かしておくことで水に溶けやすくなります。
2.クエン酸と精製水を容器に入れて混ぜ合わせる
※振ってOK! クエン酸は水に溶けやすいです。
3.2に1を加えてよく混ぜ合わせる
4.しっかりと容器を振って混ぜ合わせたら完成です!
1回のお洗濯での使用量は30ml~50mlを目安にお好みで調整してください。
保存方法
作った柔軟剤の保存は直射日光・高温多湿を避け、冷暗所での保管をおすすめします。
1~2週間以内に使い切るのが好ましいです。
上記の分量で2週間以内に使いきれない場合は、一度に作る量を半分にするなどして調整してください。
留意点
精油のついた用具は中性洗剤できれいに洗い、十分に乾燥させてください。
ビーカーやガラス棒などは、洗った後に煮沸消毒やアルコール消毒をするとより清潔に保てます。
精油は火気厳禁なので、台所など火元がある場所での取り扱いは十分に注意しましょう。
アロマオイル(精油)取扱い時の注意事項
精油の取り扱いにはいくつか注意事項があります。
乾燥機の使用は慎重に
火気のそばでは使用しない
精油の原液を皮膚につけない
精油を目に入れない
子どもやペットの手の届かない場所で保管する
精油には「引火性」があり、火に近づけたり高温になりすぎたりすると発火の恐れがあります。
特に洗濯機の乾燥機能を使う際は、高温になる恐れがあるので注意しましょう。
また精油は天然成分ですが、すべての人にアレルギーが発症しないわけではありません。
特に原液が肌についてしまった場合はすぐに水でよく洗い流してください。
万が一、かゆみや炎症などの肌トラブルを起こしてしまった場合は、すみやかに皮膚科を受診しましょう。
アロマオイル入り手作り柔軟剤を洗濯に取り入れてみよう!
今回はお洗濯の仕上げに活躍してくれる精油入り柔軟剤の作り方や、精油を入れるメリット・デメリットについてご紹介しました。
クエン酸リンスに精油を加えれば抗菌・殺菌効果が期待されるだけでなく、精油のやさしい香りに包まれて毎日のお洗濯を幸せなひとときに変えてくれること間違いなしです。
お洗濯に使用する精油は、ぜひこちらの記事を参考にしながら選んでみてくださいね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご質問は随時受け付けております♪
Twitterもしくはブログのお問い合わせまでお気軽にどうぞ(*^^*)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?