今日私は、ナスにあやまったりもしたけど、 あなたは今どこで幸せにしていますか?
私だって、こんな私納得いかない。 誰だこんな事にしたやつ。と、自分の頬を軽く殴る。 いたい。そうか、このまま殴り倒して仕舞えばいくばか良くなるのだろうか。何か思い切ったことをすれば、この場所から抜け出せるだろうか。そんなことを考えては痛む頬を押さえ、おなかが空いたと呟く。 残念。何があろうとこの体にこの心だ。
私は今、彼氏をほったらかしにして、実家にクリスマスケーキを食べに向かっている。 駅のホームでは、手を繋ぎ体を寄せ合う男女、プレゼントをするだろう紙袋を持って電車を待つ誰かがいる。 そんな彼らをみて絶望したり、嫉妬したりもした。 でも一番心にあるのは虚しさだった、苛立ちだった。 どうして私は現状に満足できないのだろうか、どうして幸せな今を壊してしまうのか。 私にだってあるはずの幸せから、今逃げようとしている。 誰と付き合っても、うまくいかなくなる。 きっと誰だっていい、そう誰
私には弟がいる。 本が好きで中でも星新一を気に入っていて、高校では文芸部に所属し自分でも物語を作る。物静かで心の広い優しい弟だ。 一方で私は本を読むのは好きだったが、それよりも現実で人と関わることに夢中になっていた。 小学生のうちにお互い喧嘩はしなくなった。 それぞれが違う人間だと理解できたから 私は、人の間に飛び込み揉まれる事を楽しみ 弟は、どんどん物語の世界に閉じていく 2人の人生。それぞれ懸命に生き、それでいいと思った おおかみこどもの雨と雪 中学生の
なんでタバコなんか吸うの 父親が取り憑かれたように吸っているのが不思議でよく人に尋ねていた。 母親が嫌がっているのだから、お金がかかるのだから、お父さんが早く死んじゃうのが嫌だから 私にとって嫌なところはこんなところだった。 冷静に考えればいい事なんて何一つないじゃないか でも人はタバコを吸うのだ ある人は、暇だからと言った 暇つぶしに吸うのだわかりやすい理由だ、暇で試しに吸ってみるそれを繰り返して抜け出せなくなるのだ 大人になるにつれて当たり前に毎日が訪れると知
少し離れたところから、穏やかな川を眺めている。 それはのんびりとしていて広い川端と横に歩く人がとても小さく見えてとても落ち着く。 ふと、この川の流れがわからなくなる。 ずっと私から向かって向こうに流れているとずっと思っていたがもしや… そう考えると急に不安でたまらなくなる。 膨大な冷たい水がこちらに流れ込んでくる。 流れている(流されている)間は楽なのだ。 逆流に立つなんて、そんな恐ろしい事私にはできない。