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私たちの月の話

6月24日 
明後日はUFO記念日。

1947年のこの日に、アメリカで初めてUFOが目撃されたからなんだって。
ある記事に、この日は世界中のUFOマニアが一斉にUFO観測を行う日だと書いてあった。みんながそうやって空を見上げて未知な地球外生命体の存在に思いを馳せているのって、ほっこりするし、なんだかとてもロマンがあっていい……。(この手の話が大好き。宇宙人や生き物の進化、ミイラや魔法などなど)早く大発見がニュースにならないかな〜ワクワクする。


わたしは昔から空、特に夕方から夜にかけての空を見上げることが好きで、毎晩空を見上げる。

決して星空が綺麗に見える場所に住んでいるわけではないし、星座に詳しいというわけではないけれど……。
悩み事があってもなくても、夜空を見る。


同じく
わたしの母も夜空を見上げることが好きな人。

昔から、互いの会社と学校や部活の帰り、一緒に帰る時も別々の時も、今日の月について話した。別にそこから月の話がふくらむわけではないのに、毎度毎度、月の話をする。



『今日の月はすっごくまんまるだったね。』

『今日は月、見えないね。』

『今日の月はなんだか大きい。』

『今日の月みた?とっても明るい。』



月は変わらず約1ヶ月のサイクルで同じ形が巡ってくるのにもかからず、ただただ、こんな”今日の月”を報告し合うだけ。満月に限った話でもなく、決して決まりとかでもなく。気がつけば……という感じで。(でもいわゆる天気いいですね~ほど定形文ではない)

わたしが小学生の頃からこんな会話が続いていると思うと、大袈裟なのかもしれないけど、なんか繋がっている感じがしてすごく幸せな感じがする。





2年前、はじめての緊急事態宣言のとき、コロナウイルスの影響でわたしにも母にも少し時間が増えた分、今まで以上に犬の散歩に一緒に行くようになった。

お互いに決してお喋りではないけど、

『今日はUFO記念日だって。』

『そうみたいだね。早く宇宙人発見されないかなあ。』

『どうだろうね。あ、今日の月、あんなに綺麗だった?』

『ほんとだ。綺麗。さっきまで気がつかなかったのに。』

こうやって、何気なく、なんの意味もなく、母と月の話がいつまでもできたらいいなと思う。
友人、そして将来一緒に人生を歩む人がいるのならば、(そのつもりだけど)
こういう会話、意味がなくて意味のあるこんな月の話を繰り返すことができる人、それを小さな幸せだとわかってくれるといいなとも思う。

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