2023/06/10(土)のゾンビ論文 ゾンビ・アポカリプスとパンデミック

ゾンビについて書かれた論文を収集すべく、Googleスカラーのアラート機能を使っている。アラート設定ごとに、得られた論文を以下にまとめる。

アラートの条件は次の通り。

  1. 「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -viability -gender」(メイン)

  2. 「zombie」(取りこぼしがないか確認する目的)

メインの検索条件は次の意図をもって設定してある。

  • 「zombie」:ゾンビ論文を探す

  • 「-firm」:ゾンビ企業を扱う経済学の論文を排除する

  • 「-philosophical」:哲学的ゾンビを扱う哲学の論文を排除する

  • 「-DDoS」:ゾンビPCを扱う情報科学の論文を排除する

  • 「-xylazine」:ゾンビドラッグことキシラジンに関する論文を排除する

  • 「-viability」:細胞の生死を確認するゾンビ試薬を使う医学の論文を排除する

  • 「-gender」:ジェンダー学の論文を排除する

また、「zombie」の内容も確認するのは、上記の検索キーワードで不必要にゾンビ論文を排除していないかを確かめる目的である。

それぞれのヒット数は以下の通り。

  1. 「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -viability -gender」一件

  2. 「zombie」三件(差分二件)

「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -viability -gender」は社会学が一件だった。


検索キーワード「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -viability -gender」


ゾンビ・アポカリプスとしてのパンデミック 

一件目。

原題:The Pandemic as Zombie Apocalypse
掲載:Metaphors of coronavirus: Invisible enemy or zombie apocalypse?の第四章
著者:Jonathan Charteris-Black
ジャンル:社会学

コロナ禍を様々な観点から読み解き、分析するのが目的の書籍で、その第四章がゾンビの観点から読み解くもの。

論点の中心にあるのは、ゾンビ・アポカリプスと‘We are the virus’ meme(「私たちはウイルス」ミーム)。ゾンビ・アポカリプスの説明は不要だと思うが、後者は端的に言えば、人間がコロナに感染してその数を減らすことで地球環境が改善する、つまり人間が地球にとってのウイルスであるとする考え方のこと。

この2つがコロナ禍においてなぜ流行ったのか(たぶん、アメリカで流行ったのだろう)を読み解く、というものらしい。

ジャンルは社会学。感想文でもよさそうだが、「私たちはウイルス」ミームの分析を考えると社会学が適していると考える。


検索キーワード「zombie」

このキーワードでは「zombie」ゾンビ論文がアラートに入ってくる。誤ってねらいのゾンビ論文を取りこぼしていないかチェックするために、こちらの検索結果もチェックしておく。

商品化された女性の恐ろしい復活:『ゾンビ・ストリッパーズ』(2008年)と『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(2014年)はいかにしてアメリカの基礎的な文化的価値観を逸脱したか

原題:The Monstrous Return of the Commodified Female: How Zombie Strippers (2008) and From Dusk Till Dawn (2014) Transgress Foundational American Cultural Values
掲載:不明
著者:Atalie Gerhard
ジャンル:ジェンダー学(感想文でもいいかもしれない)

「-gender」に引っ掛かった。映画2本をベースに「商品化された女性」を語る論文。

特定の映画に特化した言説で一体何をしたいのだろうか?ちなみに、「商品化された女性」というのは「キモイ男の性欲をあおるような職業についている女性」のこと。


Intera を介してシステム エンジニアリングの経験を伝える

原題:Imparting Systems Engineering Experience via Intera
掲載:International Journal of Serious Games
著者:Thomas FordとDavid Long、Echo Fordの三名
ジャンル:情報科学

「-viability」に引っ掛かった。「実行可能性」という意味で使われているらしい。早くもねらいの役割を果たしていないため、別の検索条件を考える必要がある。

ゾンビが出てくるゲームを例題にシステムエンジニアについて論じているため、ゾンビ論文として引っ掛かった。「Intera」が何を指すのかは不明。


まとめ

「zombie -firm -philosophical -DDos -xylazine -viability -gender」は社会学が一件だった。

今回も「zombie」で得られた検索結果の方が興味深かった。とりあえず、紹介されていた2本の映画は観ておこう。

今日はねらいのゾンビ論文なし。

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