2024/1/16(火)のゾンビ論文 『アリの話』

ゾンビについて書かれた論文を収集すべく、Googleスカラーのアラート機能を使っている。アラート設定ごとに、得られた論文を以下にまとめる。

アラートの条件は次の通り。

  1. 「zombie -firms -philosophical -drug -biolegend -gender -narrative -network」

  2. 「zombie -firms -philosophical -xylazine -biolegend -gender -narrative -network

  3. 「zombie -firms -xylazine -biolegend -DDoS」(取りこぼし確認用)

検索条件は次の意図をもって設定してある。

  • 「zombie」:ゾンビ論文を探す

  • 「-firms」:ゾンビ企業を扱う論文を排除する

  • 「-philosophical」:哲学的ゾンビを扱う論文を排除する

  • 「-drug/xylazine」:ゾンビドラッグに関する論文を排除する

  • 「-network」:とにかく情報科学の論文を排除したい

  • 「-DDoS」:ゾンビPCを扱う論文を排除する

  • 「-biolegend」:細胞の生死を確認するゾンビ試薬を使う医学の論文を排除する

  • 「-gender」:ジェンダー学の論文を排除する

  • 「-narrative」:ゾンビ映画・小説などを評論する論文を排除する

検索条件2は「-drug」と「-xylazine」の差分を見るためにある。また、検索条件1と2には一般性の高い排除キーワードが含まれているため、それらが不必要にゾンビ論文を排除していないかを確かめる。

今回、それぞれのヒット数は以下の通り。

  1. 「zombie -firms -philosophical -drug -biolegend -gender -narrative -network」一件

  2. 「zombie -firms -philosophical -xylazine -biolegend -gender -narrative -network」一件(差分ゼロ件)

  3. 「zombie -firms -xylazine -biolegend -DDoS」二件(検索条件2との差分は一件)

検索条件1は書評が一件だった。


検索条件1「zombie -firms -philosophical -drug -biolegend -gender -narrative -network」


ジェイ・ハスラー著『アリの話』(書評)

一件目。

原題:Ant Story by Jay Hosler (review)
掲載:Bulletin of the Center for Children's Books
著者:April Spisak
ジャンル:書評

子供向けの本『Ant Story』の書評。仲間の輪の中で孤独を感じるアリが友と出会い、しかしその友は「アリをゾンビのような生き物に変える力を持った」寄生生物だった、という話らしい。

ジャンルは書評。

書評は評論と一緒に「-narrative」で排除するつもりだが、何かのテーマに沿って批評を行わない場合は「-narrative」に引っ掛かりにくいようだ。



検索条件2「zombie -firms -philosophical -xylazine -biolegend -gender -narrative -network」(差分なし)

検索条件1との差分を調べ、「-drug」が「-xylazine」よりも論文を排除しているか確認する。

今回は差分がなかった。



検索条件3「zombie -firms -xylazine -biolegend -DDoS」

上記の条件で誤ってねらいのゾンビ論文を取りこぼしていないかチェックするために、こちらの検索結果もチェックしておく。ただし、ゾンビ企業とゾンビ試薬、ゾンビPCは排除されるように設定してある。

「ペンバリーの木陰はこんなにも汚染されているのだろうか?」: ゾンビと吸血鬼が高慢と偏見を侵略する

原題:'Are the Shades of Pemberley to Be Thus Polluted?’: Zombies and Vampires Invade Pride and Prejudice
掲載:Expanding Austenland
著者:Áine Madden
ジャンル:評論(文化批評)

「-narrative」とよび「-gender」で排除。『高慢と偏見』はゾンビや吸血鬼などのモンスターの攻撃にさらされ過ぎじゃない?という観点の評論。タイトルのペンバリーは『高慢と偏見』の舞台のひとつ。

着目点は、なぜモンスターの侵略を受けるようになったのか、その歴史的経緯の整理や世相の分析など。



まとめ

検索条件1は書評が一件だった。

検索条件2との差分がないのはともかく、検索条件3まで含めても二件しか引っ掛かっていないのはどういうことだろう。やはりGoogleスカラーのアルゴリズムが悪さをしているのだろうか。私にはもうこれが疑わしくて仕方がない。

今回はねらいの論文がなかった。


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