最近の『ワンピース』が面白い話
相羽です。
最近、『ONE PIECE』が面白いですね。
コミックス派の方もいると思うので、雑誌連載分のコアなネタバレはしないでおきますが、今週号(週刊少年ジャンプ 2024年 34号)分とか、何回も読んでしまいます。
27年分「ため」た謎の解答編が始まってるかのような、最終章ですが。
一番の謎である「ひとつなぎの大秘宝」については、その正体について僕なりの考察もあったりします。
これ、十年前とかならいざ知らず、ここ数年の最終章に入ってからの情報開示を踏まえると、もうだいぶ分かったかもって人、たぶん多いですよね……。
違う時代を生きたはずのジョイボーイとルフィが同時に存在している(ニアイコールの存在なのか、イコールの存在なのかはともかく)ことを踏まえると、「ひとつなぎの大秘宝」の正体はあれでは、という感じなのですが。
この話、たぶん
「マンガフル」さん
とかにやるならちゃんと整えたかたちでの考察記事でやってよとか言われそうなので、今回はまだあまり踏み込まないでおきますが(笑)。
そういう大きい話の他にも、改めて素朴に最近ルフィというキャラクターに共感してるというのも、最終章めっちゃ面白いな〜と思っている理由です。
ギア5になってからのルフィが、本当好き。
僕も25年以上とか『ONE PIECE』読んでますが、一時アンチ寄りの見解を述べていたこともありました。
ルフィがあまりに夢を追いすぎるというか、上昇志向が強いので今ひとつ共感できず、そういうのよりも「日常」と連続してる『武装錬金』のカズキの方に共感する、なんて趣旨の記事を以前のブログで書いてたりしたこともあったのです。
参考:『ワンピース』のドグマ/ランゲージダイアリー
https://aiba.livedoor.biz/archives/51807270.html
でも、その視点は今ではもう更新されて、ルフィはもう自由で、「因果の解消」とかもうそういうスケール感のキャラクターなんだなと思えてきて、改めて共感しているのです。
劇中で「奴隷」の(的な)立場のキャラクターたちをルフィがその自由な精神性で解放していく流れに顕著ですが、何らかの意味での過去からの「因果」で今世苦しい思いをしている人を、自由にしていく、解放していくという人物像。改めて、憧れるものがあるのです。
僕もそうありたい。
僕の場合はバトルとかはできないので、やはり文章でということになりますが。20年以上とか文章を書いてると、それなりに見えてくるものもあって、僕は最近は(読んだ人の)「因果をほどく」文章を書きたいと思ったりしているのです。
よく、僕の文章で「なるほど」となったということを言って頂くことがあるのですが、その感覚は、おそらく何らかの意味で少し「因果」がほどけたサインだと思うのです。
あるいは、ルフィのように。
未だに精神的な意味での「カテゴリ」に当てはまれ、こうあるべきだ、という感じで人に首輪を付けようとする力学を、のほほんと浄化してしまえるように。
観念の首輪を外してもらえるような、文章を書いていきたい。
と、後半はちょっとした自分語りになってしまいましたが、今、改めて「主人公に共感する」というスタンダードな方向性で、『ONE PIECE』をめちゃめちゃ楽しんでいる。
最近の『ワンピース』面白いよね! というお話でした〜。
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