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金閣寺へゆく

2018年12月、京都奈良の旅をした。富士フイルムX−T3(XF18-135)で撮影した写真とともに、今更ではあるが(まもなく1年経過・・・)当時を振り返りながらの記録としたい。実は他のブログ用として書き溜めてたものの、使い勝手の悪さに放置してたため時間が経ってしまった・・・

京都奈良という地域へ赴くのは中学の修学旅行以来だ。今回の最初の目的地は京都金閣寺、最終目的地は奈良明日香村の石舞台古墳。土地勘がないため金閣寺を地図で確認すると、思いのほか京都駅から遠いこと、交通事情がいまいち分かりづらいことを知る。

そこで、まだ金閣寺へ行ったことのないひとを対象に、すこしだけ旅の手助けになる4つのポイントをふりかえってみた。

その1 JR東海スマートEX(早得一押し!!)

東京を出発したのは早朝6時台。この時間ののぞみに乗ったのにはわけがある。当初、この旅の計画は首都圏以外の乗り換えなどの交通事情や料金に疎いため、どんぶり勘定な予算設定だった。これではあまりにも雑すぎると反省。

そこでお得なプランなどをググりながら、JR東海のスマートEXに出会う。とくに注目したいのが早得だ。チケットが安く買える。当日の指定席料金とほぼ同じ金額で、グリーン車に乗れることは素晴らしい。

ただし出発時間が決まっているため旅の計画に合わせて確認してほしい。わたしの場合、朝6時台の出発を選ぶことにした。帰りの便に関してはひかり、こだまが条件に加わるが時間帯はほぼ自由だ。使えないシーズンもあるため、このスマートEXは今後も効率よく使いたい。

東京を出発したのぞみは、あっという間に都心部のビル群を走り抜けた。高速で流れる太平洋側の車窓を眺める。9時過ぎにはもう京都だった。京都到着のアナウンスを聞きながら、科学技術による距離と時間の克服をあらためて体感した。

その2 Crosta京都

はやる気持ちを抑えつつ、京都駅新幹線ホームに降り立つ。改札を抜け、中央改札そばのエスカレーターを下り、荷物預かり所であるCrosta京都を目指した。駅構内に点在するコインロッカーを使うことも検討したが、観光客による混雑具合が不明のため確実性を優先したのだ。

このCrosta京都は、観光客の手ぶら観光をサポートをするため、宿や関西空港へのキャリーサービス、一時預かり、宅配サービスなど旅行者に便利なサービスを提供している。チケットを購入し荷物をあずけるシステムだ。バックパック1個で700円。丁寧なスタッフはインバウンドに対応しており国際色豊かだ。日本語がつたなくても対応はとても親切だった。

その3 わら天神前バス停

カメラを中心に軽量化した装備を整え、金閣寺へ行くために京都駅前のバスロータリーへ向かう。オフシーズンの朝9時台とはいえ、金閣寺行きのバス停(B2,B3のりば)は予想通り混雑していた。そこで別ルートに変更した。

その代案とは金閣寺行きではなく、金閣寺へのもう一つのルートである「JR3番のりばのバス高雄・京北線の「立命館大学経由のバス」に乗り「わら天神前バス停」で降りるのだ。これは観光客による混雑回避を想定し、事前に調べていた別ルートである。

京都駅からおよそ30分ほどでわら天神前バス停に到着。他の路線とは異なり、ここから金閣寺まで15分ほど歩くため注意が必要だ。わたしは歩くのが好きなので苦にはならない。知らない土地を歩くことは新鮮な気持ちになれる。むしろご褒美といってよいのだ。まだ静かな朝を歩き、目的地である金閣寺へ到着した。ちなみに金閣寺の正式名称は鹿苑寺である。

12月はオフシーズンということもあり、10時という時間帯はほどよい混雑具合だ。

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入り口を通り抜け、砂利道を歩きながら現在地を確認。並ばずに拝観料(おとな400円)を納め御札をいただく。経路を少し歩いたら黄金色に輝く金閣寺とのご対面。この金閣寺は放火による焼失ののち再建築されたので国宝ではない。とはいえ、その後京都の主要な寺院を巡ったが、この金閣寺がなによりも心に残った。

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写真スポットは、池を挟んで金閣寺と正対した場所だ。まわりをみても、来日した観光客を含め、それぞれが自撮りや記念撮影に夢中だ。おどろいたのは言葉をかわさなくても、自主的に撮影に良い場所を交代するマナーが守られていたことだ。オフシーズンゆえ観光客の心の余裕が生まれるのではなないだろうか。

冬の冷たく澄んだ空気のなか、陽の光を浴びながら、これでもかと堂々と佇む黄金色の舎利殿。この静かな境内ですごす時間は貴重だ。日々の生活に埋もれがちな現在、このような時間の使い方の大切さをあらためて感じさせられる。

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その4 きぬかけの路

また来よう、と思いながら修学旅行生で賑やかになってきた金閣寺入り口を振り返る。次の目的地は龍安寺だ。移動ルートはきぬかけの路

きぬかけの路とは金閣寺、龍安寺、仁和寺の世界遺産をめぐるおよそ2.5kmからなる散歩路のことだ。むかしの人たちが、どんな気持ちで、何を考え、当時の名もなききぬかけの路を歩いたのか妄想することにしよう。黄色い声ではしゃぐ中高生たちの声を背に歩きだしたとき、眼の前には青空が広がっていた。

金閣寺は拝観ルートが決まっていて、逆走することができないことに注意してほしい。また観光シーズンでは境内の渋滞がデフォなので、のんびり満喫したいひとは、12月や2月のオフシーズンが狙い目である。ただしフォトジェニックな雪の日は大混雑となるだろう。








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